3月11日(水)
「RVパーク亀川マリーナテラス」の朝が来た。

国道の真下とはいえそこは腐っても(失礼、決して腐ってはいません)RVパーク、道の駅やSAに比べると格段に静かでよく眠れた。ザブンと温泉に浸かってから寝たのもよかったのかもしれない。
いつも起きるとスマホで外の気温を見るが、

マイナス1.2℃?? 温暖な九州でマジか。
寒さに負けないよう気合を入れてエイヤ!と外に出るが、

そんなでもなかった。

階段を上って国道に出てみる。

相変わらず高速ばりにビュンビュンとクルマがかっ飛ぶ中、別府湾には今まさに朝日が昇ろうとしていた。

おお太陽のお出ましだ。

とそこに、ちょうどフェリーが被ってきた。どうやら別府と大阪を結ぶさんふらわあのようだ。

朝日を目に入れるといいことづくめらしいので、有難くたっぷりと拝ませて頂いた。

ありがたや、ありがたや。

今日もいい一日になりそうだね。

朝日の次は、

RVパークのすぐ隣の別府競輪の駐車場へと寄ってみた。競輪開催日にはこのガラガラの駐車場が博打打のクルマでいっぱいになるのだろうか。

コンパスへと戻ってエルブレに朝飯を上げた後は、ダメ押しの朝風呂へと繰り出した。今朝もまたまた独泉できてほんとサイコーだった。別府に来た時はここ一択かな。でもこんなに空いてて経営は成り立つのだろうか。宿もやっているようだがほとんど宿泊客が居る気配が無かったし。次に来る時まで存続していて欲しいものだ。

今朝も日本一のパン屋(勝手に)の「ユノマチベーカリー」さんのパンを頂く。

2日目かつレンチンでどうかと思ったが、ハイクオリティさは変わらずった。カレーナンはガツンと本格的な辛さで、豆のパンもキノコパンもどれも最高に美味い。

続いて甘パンに移行する。ミニチョコクロワッサンは、トレーに次から次へとこれだけを物凄い勢いで山積みにしている女性が居て、そこまでヘビーに買い込むなんてさぞかし絶品なんだろうと慌てて二個だけ買ってみた。うん、確かに美味いがちと硬い。きっと昨日の方が美味かっただろうなと、ちょっと残念だった。こりゃ、また行くしかないな。
チェックアウトタイムが近づき、100円のゴミ袋を買ってゴミ出しして、

別府競輪駐車場をダメ押し散歩してからRVパークを後にし、

国道10号を北上する。

今日はまだ行ったことのない国東半島に足を踏み入れてみよう。
先ずやって来たのは、


「回天大神訓練基地記念公園」だ。

この長閑な地には、先の大戦末期に開発された特攻兵器である人間魚雷「回天」の訓練基地があった。
駐車場の目の前には、

出撃する青年とそれを泣きながら見送る母と妹の哀しい像があり、

その後ろにはレプリカだが原寸大の迫力十分の回天が展示されている。

全体としてはデカく感じるが、


内部は恐ろしく狭そうで、外から見ているだけで息苦しくなる。こんな狭い空間に閉じ込められて敵艦に突進するなんて、想像するだけで絶望的だ。これに比べればMRI検査なんて屁以下だ。

奥の方には、別府湾に沈んだ戦闘機「紫電改」のプロペラも展示されていた。これが引き揚げられたのは2004年と割とつい最近のことらしい。未だに引き揚げられずに海底に眠っている艦船や飛行機、そして御遺骨がたくさんあるのだろう。

回天に関わる英霊の方々のプロフィールを見ていると、北海道出身の方々がけっこうおられる。愛する故郷から遠く離れた西の基地に配属となり、悪化の一途を辿る戦況を見聞きしながらの訓練、そしてついには出撃。思わず泣けてくる。
こんな哀しい歴史は二度と繰り返してはならないと思う人々がたくさん居る一方で、この令和の世になっても”Deal”などという薄っぺらい言葉を吐きながらビジネスライクに他国を踏みにじる大国の指導者や、いとも簡単に隣国の人々を殺戮する指導者が複数存在するという事実にはもはや絶望しかない。「世界終末時計」では人類滅亡まで残り85秒らしい。ちょっと前までは「何を大袈裟な(笑)」と思っていたが、最近はドンピシャで的を射ている気がしてならない。
なーんて暗いことばかり考えていてもしょうがないので、

この付近にいくつかある回天絡みの施設跡を散歩がてら巡ってみようじゃないの。

この地図を写真に撮って、グーグルマップと併せて見ながら歩くが、どうにも道がいまいちわかりにくい。
そんな中、先ず辿り着いたのが、

酸素圧縮ポンプ室跡だ。

とりあえずオヤジが代表して中を見学しよう。

細部はよくわからないが、言いようのない迫力があった。
さて次へ行こう。

士官浴場というのを目指して歩くが、行けども行けども出てこない。

道案内がほとんど無いので、非常に難易度が高い。

しばらく歩いてようやく燃料格納濠ってのが出てきたが、

分け入ったらダニだらけになりそうなので、断念した。

あまり遺跡を巡れなかったが、レク散歩としてはけっこう歩けたので良しとしよう。

レク散歩の後はランチタイムだ。

回天の訓練基地跡から北上し、やがて杵築市へと入った。
そういや国東半島と言えば何は無くとも思い浮かぶのは、おいちゃんこと南こうせつさんだろう。かの四畳半フォークを代表するビッグネームは、どの辺に住んでいるのだろうか。

やがて一軒の古民家へと辿り着いた。

ここが本日の昼飯を頂く「カフェ食堂あおぞら」さんだ。

「どうぞ」と言われても思わずそのまま上がるのを躊躇してしまう玄関をくぐる。

なんともレトロな空間がお出迎えしてくれた。さて、何を頂こうか。


残りあと一つとなったチキン南蛮と、パスタランチから牡蠣クリームをチョイスした。

チキン南蛮はクチコミ通りササミを使用した珍しいタイプなのだが、ササミなのにフワッフワの食感で不思議な美味さだった。ご飯も柔らかめだが実にいいお味だった。昔はラーメン同様にご飯も断然硬めが好みだったのだが、最近はジジイになったせいか柔らかめのも美味いなと思うようになった。よく腹を壊すせいかもしれない。

パスタはとにかく牡蠣がプリップリで実に濃厚な味で良かった。麺もリングイネ?、モチモチと美味かった。
周囲を見渡すと皆さん食後にコーヒーを啜っているのでランチに付いているもんだと思い込みしばらく待っていたが、待てど暮らせど出てこない。店員さんに「持って来て」と頼もうと思ったが、いや待てよとメニューを見直すと別売りだった。皆さんちゃんと追加でドリンクを頼んでいたのだ。危なかった。リクエストしてたら恥をかくところだった。

いやー食った食ったと店を後にし、国道213号を北上する。

右手に大分空港をチラリと見つつ、さらに北上する。
昼を食ったばかりなのに次の心配は夕食だ。道の駅くにさきに寄ってみると立派な魚は売ってはいるが、刺身は無かった。

さらに北上して国見町へと入り、「道の駅くにみ」に立ち寄った。

今宵はこちらでご厄介になろうと思う。
こちらの駅の横にはくにみ海浜公園というのがあるようなので、ちょっと散歩させて頂こうかね。

おお!

素晴らしいロケーションではないか。

向こうに見えるのは姫島ってヤツか。

いやー、素晴らしい公園だ。
さていつもならそろそろゴールドスターをグイっと呷って落ち着くところだが、今日はまだ飲めないのだ。

今宵の宿場の目処がたったところで、再び国道213号へ戻って西へと向かう。

しばらく走ったところに持ち帰り専門の鶏屋があるので16時の夜の部開店に合わせて行ってみたが、

とっくに16時を過ぎているのに、閉まっている。電話してみたがすぐガラスの向こうで虚しく着信音が鳴っているのが聞こえる。地方へ来るとたまにこういうテキトーな店があるね。
にっちもさっちも行かないのでここは諦め、ちょっと戻ったところにある「スーパーかかぢ」さんで適当に夕食を調達し、

さらに国道213号を西へと向かい、やがて到着したのが、

本日最後の訪問地の「真玉海岸」だ。

干潟の海岸の縞模様の向こうに沈む夕日が拝めるという映えスポットだが、日の入りと干潮のタイミングが上手く合わないとその絶景は見られない。そしてまさに今日がその日であり、次に見られるのが9日後の3月20日だそうだ。そりゃ来ないわけにはいかんだろうと、夕食タイムが遅くなってもやむを得んとやって来た次第だ。
既に老若男女がちらほらと訪れていて、サンセットを今か今かと待っていた。

エルブレはコンパスで待ってもらって、我々もその瞬間をじっと待っていた。
やがて、


その時はやって来た。



いいものを見せてもらった。

さあまた道の駅くにみへと戻ろう。

ちょっと遅くなってしまった夕食は、おでんとカレイの煮付けというシンプルメニューだ。

おでんはちょっと高めの博多風を買ってみたが、思ったよりも味が濃かった。対してカレイは見た目の色よりも濃くはなく美味かった。
この駅はモロに国道に面しているが夜になると交通量がそんなに多くないので、意外と静かそうだ。
最後の散歩でエルが若干悪態をつき始めた。少し疲れが出てきたかな。
本日の走行距離:113km

