福井旅の最後の晩餐の前に入った札幌の公共機関からの電話で一気に萎えたのが4月の22日。母親の様子がいよいよ怪しくなってきたのだ。その後何度も連絡が入り、ついに5月4日に入院となった。その日に主治医から電話をもらい、母の認知症が進行しつつあるとの診断を聞いた。
とりあえず病院に入ったので安心だが、こりゃいよいよ色々な手を打たないとイカン時が来た。
5月26日(火)

久々に羽田空港へとやって来た。
お馴染み北海道の翼「AIR DO」に乗り込み、

新千歳空港からはJR北海道の快速エアポートに乗り、車窓から熊を探す。

「エスコンフィールド」にも時間が許せば寄ってみたいもんだが、哀しいことに今回はそんなヒマは全くない。
やがて新札幌駅に着き、

地下鉄東西線に乗り換える。今日は地下鉄を頻繁に使う予定なので、1日乗り放題の券を買う。

西11丁目駅で下り、

官公庁街を目指す。

本日最初のお目当てはこちら、

「札幌家庭裁判所」だ。
先ずここを訪れたのは他でもない。将来必ず起きるであろうこの状況に備え、コロナ前の2019年に母親とワタシはここ札幌の公証役場に出向き、「任意後見契約」を締結していたのだ。要するに、母親が認知症等で正常な判断が出来なくなった時はワタシが任意後見人となり、金銭の管理や諸々の事務手続きを代行出来るというヤツだ。そしていざそいつをスタートさせるには、ワタシが母親の金を着服して私腹を肥やさないかを厳しく見張る「任意後見監督人」ってのを選任してもらわないといけない。その申請をここ家庭裁判所にする必要があるのだ。そしてその申請にはもう山のような書類を用意しないといけないのだがWebで見てもイマイチわからんので、直接窓口で色々教えてもらうためにやって来たというワケだ。
案内された窓口で対応してくれたお姉様は裁判所の職員とは思えないほどのビビッドな装いの方だったが、ひとつひとつの書類について実に親切に教えてくれた。ふんふんなるほど、後は必要なモノを一通り用意し、指定のフォームに一所懸命記入するだけだ。最後に一番気になっていた監督人の選任方法について尋ねると、「こちらから札幌の弁護士会に誰か推薦してくれるよう頼むんです」という答えだった。うーーん、弁護士かー。
この監督人という方々、ただ後見人からの収支報告等を見てチェックするだけ(だと思うが)で、我ら親子は被後見人(母親)の財産に応じて月額1~3万円ほど報酬を払わないといけないという。いい商売だなー、おい。既得権益というか、国から守られている職業ってのはやっぱ強いわ。学生さんたち、悪いこと言わないから民間企業なんぞに行かずに出来れば公な職に就け。ルールを作る側、税金を使う側にまわれ。
この監督人になるのは弁護士や司法書士、社会福祉士などだそうだ。思いっきり偏見覚悟で言わせてもらうと、弁護士よりも司法書士や社会福祉士の方がなんとなくお安そうでいいな。どうしても弁護士だってんなら、出来れば人権派の方にお願いしたいもんだ。申請書一式を提出する際には「なるべくお安くしてくだせえ」と泣きながら頼んでみよう。
しかしながら我が家は母の頭がしっかりしているうちにこの任意後見の契約をしておいたからまだいい方だ。完全に認知症になってしまってからこの後見制度を利用しようとすると、任意後見ではなく法定後見人というのを選任しなければならない。この法定後見人は親族がなれないこともないが、実情は80%以上はこれまた弁護士みたいな別の人間が選ばれているそうだ。そしてこの連中には月額2~6万円もの報酬をずっと払い続けなければならない。
書類を揃えてまた来ますー、と裁判所を後にし、

スーツケースも邪魔なのでひとまず今回のお宿の「クインテッサホテル札幌」へチェックインすることにした。

料金は既にBooking.com経由で支払っているが、

なんとこの4月から新たに宿泊税なるものが課されることになったとのことで、3泊分の900円を別途徴収された。インバウンダーだけにしてくれりゃあいいのに。。
気を取り直して部屋へと行く。ここからは現在イチオシ番組の「ケンコバのほろ酔いビジホ旅」スタイルでいくと、

おお、豪華な部屋じゃありませんか。ここまでゴージャスじゃなくて全然構わないのだが、なんか知らんけど格安のシングルとかどこも全然空いてなかったのだ。

部屋からの眺めは、

隣のエクセルホテルビュー。

風呂とトイレは別々の、

”notザコシスタイル”だ。
完全に昼飯を食いっぱぐれたので、

みんな大好きセコマのベーコンおかかおにぎり一個でとりあえず済ませる。
まだ14:30なので、もうひと働きだ。

中島公園駅から南北線に乗ってやって来たのは、

「札幌法務局」だ。何しに来たかというと、申立ての際の必要添付書類である「本人の成年後見等に関する登記事項証明書」なるものをもらうためだ。

何ソレ?って感じでどういう書類なのかさっぱりわからなかったが、要するに任意後見契約を結んだ公正証書の内容がきちんと登記されているかの証明書だった。

それにしてもこの法務局へは地下鉄さっぽろ駅から地下道を北に延々と歩いて来たのだが、まるで鍾乳洞の中かと思うほどの極寒だった。地上に出れば暑くて半袖でちょうどいいくらいなのに、地下鉄や地下道は寒くてホント調節が難しい。
法務局を出た後は、

区役所で母の戸籍謄本をもらって、この日のミッションは無事終了となった。
再びホテルに戻ってさっきもらった書類たちを置き、

ようやく夜の街へと繰り出す時が来た。
さてと今宵はどこで飲もうか?
色々と検索したが、

結局またここに来た。

先ずはくーーーっとクラシックで喉を濡らす。たまらん。今日一日この瞬間のためだけに役所をハシゴしたのだ。あっという間にクラシックのお代わりをする。
それにしても相変わらずの人気店で、火曜の夜なのに入り口には待ちが出来ていた。運よくカウンターの隙間に入ることが出来てラッキーだった。

一回限り盛り放題のお通しは品数が減ったように感じたが、気のせいか?
さてお待ちかねの刺身だが、

せっかくなのでオススメ印の付いていた、春ニシンと活ソイという北海道らしいのにした。ニシンはトロっと甘く、ソイも絶品だった。
そうなると、

日本酒を頼まずには居られない。メニューを見て悩んだが、結局前回と同じ増毛は国稀の鬼ころしを頂く。

さらにはホッケのフライも追加してみたが、あまりの肉厚なボリュームに驚いた。味もふっくらとして最高だった。
ホロ酔いで宿へと帰り、

阪神との交流戦を観ながら長い初日は終わった。
あとは明日病院で診断書をお願いするだけだ。明後日くらいに上手くもらえればホテルで頑張って書類を書き、そのまま裁判所に申請して今回の任務は無事完了となるな。
