2月9日(金)
「ぷらっとパーク関」の朝が来た。
車内はFFヒーターのおかげで暖かかったが、
外の気温はマイナス0.7℃。ガツンと冷え込んでいた。
そんな極寒の中でもエルブレは元気一杯で助かる。
昨夜はちと食い過ぎたので、今朝は奥さんのわらびもちをちょいともらうだけにしておいた。
関SAのトイレでは東海北陸道の交通情報がひっきりなしに流れているが、何度も耳をかっぽじっても「親ベトナム方面へ~」としか聞き取れない一節があり、気になって仕方が無かった。後でわかったが、正解は「小矢部砺波方面」らしい。我が腐れ耳の空耳ぶりが加齢と共にどんどん拍車がかかってきているようだ。
ぷらっとパークの駐車場にピンクの三菱ジープが停まっているではないか。あまりの可愛さに思わず写真を撮らせて頂いた。
さて今日の昼飯はどうしようか色々と検索してみると、少し南下したところにテラス席のある評判のいい店があるのを見つけた。電話してみると無事予約出来たので行ってみよう。
県道17号から367号に入ってしばらく走る。
見えてきたのが、「里山カフェ universal」さんだ。
里山の風景の中にひっそりと存在する店だ。
渋いダルマストーブのある開放的なテラスへと通された。
気持ちの良いテラスでエルブレも穏やかな顔で寛いでいた。
しばらく席でぼーっと里山の風景を眺めていると、予約制の日替わりランチが運ばれてきた。
新鮮な野菜をふんだんに使ったランチで、品数がめちゃくちゃ多い。そのオカズたちは何をどう食っても全て美味い。とにかく体に悪そうなものは何ひとつ無い感じのメニューだった。根が貧乏性なので、あまりにオカズが多いと戸惑ってしまうくらいだ。とにかく全て美味かったが、焦がしバターのスープが意表をついてて素晴らしかった。
食後もまったりとした時間がテラスに充満しており、エルブレは目をつぶって寝に入るくらいだった。とにかく今日はこれ以上無いってくらいのテラス日和で、おしぼりの袋をそのまんまテーブルに置いておいても1mmも動かないくらい無風の穏やかな日だった。通常はどっか飛んで行かないようにカトラリー入れや皿の下に挟まないといけない。
実にいいお店だった。
食後は東へ向かい、道の駅とスーパーに寄って夕食を調達した。
さらに東を目指し、美濃加茂に入った。
やがて辿り着いたのは、「道の駅みのかも」だ。今夜はここでご厄介になろうと思う。
ここは「ぎふ清流里山公園」と美濃加茂ハイウェイオアシスと道の駅が合体したメガ施設のようだ。流行り?のホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット」もある。
先ずはその公園を散歩してみよう。
この公園は元は「日本昭和村」という昭和30年代の里山をイメージした有料のテーマパークだったらしい。それが2018年に道の駅と合体するタイミングで今の公園名に変更して無料となったようだ。
確かに昔の役場や学校に映画館など、それっぽい建物が並ぶ。
平日の閉園ちょっと前だけに、ガラガラだった。
園内の端っこにドッグランがあるので入ってみよう。
細かい砂利のサーフェスがお気に召さなかったようで、全く走らず。
散歩を終えて駐車場に戻る頃は、キレイなサンセットタイムだった。
ここはメガ施設だけに、全部で2,000台分の駐車場があるくらいの広大さだが、皆さん向こうの道の駅の本丸部分に肩を寄せ合って停まっていた。風呂とトイレが少しでも近い方がいいからだろう。
そんな過密地帯から離れたホテル裏が平坦で良さそうだったのでそこに決めた。近くのゲートが17時で閉まるので、それも幸いしてかトナラーが皆無だ。
併設の「里山の湯」へひとっ風呂浴びに行った。こちらは温泉ではないがJAF割で100円引きの520円で入れる。しかも昨今増えてきた「会員様だけ」ではなく、5人まで適用という太っ腹。こうでなくちゃ。
脱衣所も広く、浴槽も広々としていて、空いてるせいもあるが実に気持ちよく羽を伸ばせた。一昨日の池田温泉とは大違いだ。温泉マニアじゃないので、狭っ苦しい源泉よりも広々とした沸かし湯の方がいい。大満足。
さっぱりした後はお待ちかねの晩酌タイムだ。今宵は、途中のスーパー「バロー富加店」で仕入れた石川産のするめいか刺身に、黄金カレイの唐揚げ、山芋のとろーり焼きというラインナップだ。
イカ刺は石川応援というのももちろんだが、見た目がすごく美味そうだったので飛びついた。皮の班点が実に新鮮そうに見えたのだがその通りで、アオリイカのようにモチモチで甘かった。カレイも香ばしくて最高だし、山芋は中がトロっとして実に良かった。
これに合わせるは、ここの物販で閉店間際に飛び込んで買った御代櫻だ。いわゆる単なる「清酒」だが、スッキリしていて魚に合う美味い冷酒だった。
美味い晩酌が出来て気分よく寝れそうだと思いきや、21時過ぎに過密地帯の道の駅本丸駐車場で、6人くらいの若者が赤く光る棒を持って大声張り上げて交通誘導を始めた。こんな真っ暗な中で何かのイベントでも始まるのか!?とビビったが、あっという間に終わって跡形もなく消え去り、再び静寂が訪れた。暗いしちょっと離れていたこともあって全貌がよくわからなかったのだが、一体あれは何だったのか・・。
一方、こちら側は完全なるプライベートスペースと化した。こりゃー静かに寝れそうだ。もうちょっと季節が良ければ絶対屋根裏で寝るところだが。
本日の走行距離:22km