3月17日(火)
「道の駅舟屋の里伊根」の朝が来た。

夜中は静かだったのに明け方にやって来たと思われる若者たちがペチャクチャとくっちゃべってるその声に起こされた。周りがまだ寝ているということに全く気がまわらない、そのノンデリカシーぶりにただただ驚くばかりだ。

前回来た時は行かなかった駐車場の上のサツキ公園とやらに行ってみよう。

上の広場には、


ブリとタイのモニュメントがあった。

静かに伊根の町の夜が明けていく。

いい天気になりそうだ。
山を下りて、

駐車場のレベルからも絶景を堪能しよう。

この場所に来る手前には、

前回惨劇が起きた段差があるので、要注意だ。

おそらくここだ。ここに魔物が住んでいるに違いない。
朝食は、パックご飯をチンして、

昨日豊岡市内のスーパーで買ったたまご焼きと、「道の駅なかつ」で買った鶏もも肉の残りに、

さらに先日「道の駅香春」で買っといた明太子をおかずに頂く。

明太子はさすがは福岡産という美味さだ。鶏もも肉も安定の美味さだが、たまご焼きは予想外に甘めでギリセーフというレベルだった。関西圏に入ったので甘いのはもう無いだろうと高を括っていたので、ちょっと意外だった。

気になる明日の雨だが、山陽側ではほぼ午後だけになったようだ。こちら山陰側はもっと降るらしいので、今日は予定通りここからほぼ垂直に南下して再び兵庫に入ることにする。
その前に、

長い階段を下りて、いざお待ちかねの伊根タウン散歩にぶらりと繰り出そうではないか。

階段を下りきると、

目の前には町のメインストリートが走る。

前回はここから右に行ったが、

今回は左側を攻めてみよう。

いざ歩きだすと、この細いストリートをけっこうクルマが行き交うので、その度にエルブレを思い切り脇に寄せないといけない。

地元の軽トラとかならまだいいのだが、なるべく歩きたくないのでギリギリまでクルマで乗り込んでくる観光客もけっこう多い。

クルマが来る度に脇に寄せていると、エルが徐々にナーバスかつ不機嫌モードに入っていく。

このくらいの狭い町並みなら本来はカート出動した方が安全かつ楽しく観光出来そうだが、道の駅からの階段があるので厳しい。

せっかく大好きな伊根なのに、歩きにくくてシッポが下がってあまり楽しく無さそうなエルだった。

この辺りはNHK朝ドラ「ええにょぼ」や釣りバカ日誌の第五作、そして我が旅の師匠の寅さんの第29作「寅次郎あじさいの恋」のロケ地となっている。せっかくだからそれらを巡ってみようじゃないの。
テンションが下がったエルをおだてながら歩いて行くと、


漁師町につきものの猫がたっぷりと居るでないの。

大好きな猫を見て少しテンションが回復し、さらにテクテクと歩いて行く。


ええにょぼのロケ地はすぐにわかったが、釣りバカと寅さんのロケ地はいまいちどこなんだかわからない。

ちょっと開けて海が見えると、どこもそれっぽく見えてしまう。

それにしても相変わらずどこもかしこもフォトジェニックすぎる。

さらに奥へと歩いて行くと、

赤い灯台が見えてきた。


さてぼちぼち折り返そうか。




道の駅へと戻る階段まで戻って来た。

色々なロケ地が集まっているのは今日歩いた東側のエリアだが、前回歩いた西側の方がカフェやら酒屋やらがあって散策が楽しいとわかった。
最後に、

僅かばかりの金を落としてお世話になった道の駅を後にし、

国道178号を宮津方面へ向かって南下する。

今日の昼飯は、海鮮丼が人気の宮津の店を目指す。

宮津港に到着し、てくてくとお目当ての店へと向かったが、既に2階の店舗に続く階段までびっしりと並んでいる。さすがは人気店だとしばらく並んでみたが、30分近く経ってもほとんど店内には通されない。どうにも客を上手く捌けていない感じでこりゃさすがにダメだなと見切りをつけ、先へ行くことにした。

海沿いを離れて内陸へと入り、しばらく走ったところにある評判の喫茶店へと行ってみたが、


なんと改修工事中だった。
やばい。昼食難民になった。

さらに国道178号を南下して福知山に入り、やって来たのは、

何故か隣の草っぱらに阪急の車両がドンと置いてある、

「ももの木」さんだ。

グーグルマップで4.3も取っているから来てはみたものの、

そうでなければまず立ち寄ることはないような雰囲気で、絶メシ感がハンパない。

意を決して中へ入ると、カウンターの中にはベテランなママさんが居て、その前のカウンターにはご常連と思しきジジイ客が二人。3人はテレビの国会中継を観ながらあーでもないこーでもないと語り合っている。古い店だけに店内は喫煙バリバリ可らしいが、ジジイ二人はどうやら吸っていないようでギリセーフ。しかし吸ってはいないが昼間っから呑んでいるようだ。クルマじゃないと来れないような立地だけど、大丈夫か?
気を取り直してメニューを見ると、

物凄い品数の多さにたまげた。

何を食おうかしばらく悩んだが、「当店おすすめ」マークが付いている中華そば定食と日替わり定食を頼んでしばし待つ。それにしても、安い。790円と770円って、令和のプライスじゃあないぞ。3人を取り囲む空気といい、昭和にタイムスリップしたのかと疑う。

やがて定食がテーブルに運ばれてきた。

中華そばは素朴な塩ラーメンで美味い。チャーシューなんて鳥取の牛骨拉麺の生ハム的なヤツより遥かにハイレベルだった。さらに付け合わせのミニおでんも良かったが、ジャンボおにぎりも実に素晴らしかった。ママさん曰く、米は自家製らしい。これで790円って、そりゃ人気なワケだわ。
日替わりは「煮物です」ってママさんが事前に言っていたが、来てみたら煮物はおでんだった。それも変わってんなあと思っていたが、来てみてたまげたのが生卵が二個も付いてきたことだ。何とも気前が良いが、卵二個ももらったらご飯がこの量じゃちと少ないくらいだった。いやー、大満足。ここに来てよかった。
やがてカウンターの常連コンビがお帰りの際に、ママさんが「明日はお葬式があるからお店休みますからね」と何度も念押ししていた。ジジイコンビ、毎日来てんだな。よく見ると呑んでたのは一人だけで、呑んでない方が運転して一台で帰って行ったようで安心した。

ごちそうさんでしたと会計の際に、ママさんの手作りの折り紙のお雛様を半ば強制的に頂いた。なかなかに不思議ちゃんなママさんだった。

ああいう絶メシな店や昭和なドライブインを訪ね歩く旅もいずれしてみたいなと考えつつ、国道176号を再び南下し、

途中、パン屋に立ち寄って明日の朝のパンを仕入れ、後は宿場へと向かうだけと最後の力を振り絞って辿り着いたのが、

「道の駅よかわ」だ。吉川と書いて「よしかわ」でも「きっかわ」でもない地名があるんだと、軽く驚いた。

昨年OPENしたばかりのホヤホヤの道の駅で、立ち寄り湯やドッグランもある人気スポットだ。

案の定さっぱり走らないので、

後から来た黒柴さんにさっさとお譲りした。
ひとっ風呂浴びに行く前に閉店間近の物販を覗く。

こちらのイチ推しは何と言っても兵庫県が誇るブランド酒米の山田錦だ。
館内に入ると、日本酒コーナーの品揃えに先ず圧倒される。

奥には試飲コーナーが用意されていて、こりゃ飲らないワケにはイカンだろと、

レジで500円を支払い、メダルを3枚とちっこいプラおちょこを3個もらう。

3種類の酒を試飲出来るのだが、

30種類以上もある中から3つを選ぶのが一苦労だ。
苦悩しながら必死に選んだのが、

①灘の黒松白鹿純米SILK

②新潟は越乃寒梅の無垢

③三木の純米大吟醸酒壺(みき)
試飲と言ってもひとつあたり15cc~20ccと極少量で物足りないことこの上ないが、、、②が一番美味かったかな。
無事試飲も出来たところでコンパスへ戻り、では風呂に行こうかね。

ふと隣を見ると、二桁ナンバーのキャブコンが停まっていた。

渋いなーとジロジロ眺めているとガチャっと扉が開いてオーナーのお父さんが下りてきた。
「セキソーボディのこんなモデル見たことないです」と声をかけさせて頂くと、ビルダーの第一号モデルでもう30年も所有されているとのことだ。30年乗っている割には異常にキレイだった。それもそのはず、色を塗り替えたりあちこち修理したりしながら大切に乗り続けているらしい。クルマもどこか誇らしげな顔でニコニコしているように見えた。2011年式の我が家のコンパスも、まだしばらくはいけるかな?

お父さんとの楽しい会話を終え、「吉川温泉よかたん」へと繰り出した。800円で下駄箱もロッカーも100円は一切不要なスタイルだ。平日の割にはそこそこの客入りだったが、露天やらサウナやらに上手い具合に分散してくれたので、のんびりと入れた。
夕食は温泉施設内の飲食店「よかたん亭」で頂こうと決めていたが、

レストランというよりロビーに置かれたテーブルで食う飲食スペース的な感じで、脇を風呂客が行き交うのであまり落ち着かない。

メニューの数も少ないが、もうここで食うしかないので適当に注文する。

枝豆、とりぽん、たこ焼き、メンチにレモンサワーを頼んでみた。さほど期待はしていなかったが、焼いた鶏にネギとポン酢で食うとりぽんというのが珍しくて美味かった。たこ焼きもさすがは関西、ハイレベルで良かった。メンチもさすがは牛肉文化圏だけあって、なかなか美味かった。
人気な道の駅だけあって、真っ暗な中でも続々とキャンカーがやって来るが、通りからはけっこう離れているので静かそうだ。後は明日の雨だけが気がかりだ。
本日の走行距離:140km

