2024 春 プチ旅(結果的に)第四日 昼はラーメン、夜は魚と和歌山を満喫

3月16日(土)

道の駅柿の郷くどやま」の朝が来た。

夜中にブレアに起こされるのを覚悟して眠りについたが、朝まで催さなかったようだ。

クチコミどおり静かな夜で、珍しく大型トラックが一台も停まっていなかった。

ブレアは朝イチでまた軟便を出した。この時点では、なんとなくこれで出し切ったような気がした。

今朝は、昨日「お弁当のさくら屋」の隣の「エニシス・ベーカリー」で買ったパンと、柿の葉寿司の残りを頂いた。

全て軽めだったが美味かった。

さらに古都華なるイチゴも頂いた。これはイチゴマニアの奥さんが昨日「道の駅レスティ唐古・鍵」で色々と物色していると、奥様連中が「うそ!!古都華があるやん!!しかもやっす!!大阪じゃ1000円超えるで!!」と大騒ぎしていたのを聞いて思わず衝動買いしたそうだ。

めちゃくちゃ甘いというわけではないが、程よく上品な味で香りも素晴らしかった。

ブレアは腸が空っぽになってやっと落ち着いたのか、のんびり朝寝を楽しんでいた。これで治るといいのだが。

しばらく様子を見たがブレアの腹も落ち着いているようなので、そろそろ真田の郷の観光へと参ろうか。

グーグルマップの航空写真を見る限りでは、とてもハイエースワイドでウロチョロ出来るような道ではなさそうだ。したがって徒歩での散策となるが、そんな細い道では自由奔放に歩くうちのエルさんがクルマやチャリに轢かれてしまうので、エルブレ1号の出番と相成った。

いざ、出陣。

道の駅の前の歩道は広いので、エルも歩いての移動だ。

ブレアもカートから下りてきた。

丹生橋から下を流れる紀ノ川の支流の丹生川を見下ろすと、やたら水がキレイで鯉だかニジマスだかわからないが太い魚がユラユラと泳いでいた。

そしていよいよ真田の郷の細い路地に入り込んだ。道は細いが人っ子一人歩いていないのでエルブレはまだ歩けた。

各家の軒先には六文銭印の赤い提灯がぶら下がっていた。

まずやって来たのは「九度山・真田ミュージアム」だ。

時間もかかりそうだしエルブレも一緒なのでここはスルー。

次にやって来たのは「真田庵」だ。

こちらは先ほどのミュージアムと違って、真田親子が実際に住んでいた場所らしいので是非とも入ってみたい。

現在は善名称院というお寺さんなので、エルブレはカートに乗せてお邪魔させて頂いた。

無念のうちにこの地で果てた真田昌幸を祀った真田地主大権現を参拝した。

真田庵を後にし、軽しか走れそうにない細い坂道を登って行く。

土曜の午前中だと言うのに閑散としていたが、「真田丸」の頃にはきっとこの狭い町に人が溢れていたのだろうと思うとぞっとする。

真田古墳」にやって来た。

真田の抜け穴とも言われており、大坂城まで繋がっているなんていうファンタジー伝説もあるらしい。直線距離で30km以上はありそうなのでさすがにそれは無さそうだ。だが、真田庵には通じていて、監視の目を盗んで庵からここに出てそのまま大坂へ入城したのではないかと思いたい。

そろそろ道の駅へと戻ろう。「真田みち」の下り坂を歩く。

これは、、金太郎?

よくわからないが九度山焼という焼き物らしい。

店先に真田グッズが並ぶ雑貨店が見えてきた。記念に真田紐をひとつ買った。

立派な鬼瓦や、

柿の街灯もあった。

これにて九度山観光を終了し、お世話になった道の駅を出発した。

京奈和道を和歌山方面へと向かう。

さて昼飯だが、せっかく和歌山に来たのだから一度は和歌山ラーメンを食ってみたい。有名どころの店は和歌山市中心部に固まっているようだが、ちょっと時間的に厳しいので九度山から割と近いところに見つけた店へと行ってみる。

丸田屋岩出本店」だ。

本店だし土曜の昼だしで長蛇の列を覚悟して来てみたが、店の外には4,5人しか並んでいない。東京と違ってこういうところが好き、地方都市。

たいして待たずにカウンター席に座れた。既にゆで卵とはや寿司なるものが置かれており、ラーメンを待つ間にこれでも食っとけ、というノリらしい。共に最後に申告制で会計するようだ。板東英二さんには嬉しいシステムだなと思いつつ、はや寿司をひとつ手に取った。

要するに鯖の寿司で、柿の葉寿司よりも浅じめでライトで美味い。ラーメンが出てくる前にパクパクいっちゃいそうになるがぐっと堪えて、ゆで卵をむき始めた途端にもうラーメンが出てきた。客の回転も良ければ、手際も良すぎる店だ。

見た目はこってりドロドロな感じだが、飲むとあっさりめで年寄でもいける醤油とんこつスープだ。麺の香りも良いし、トロットロの薄切りチャーシューも実に美味い。和歌山ラーメンっておそらく初めてだったが、かなり好みだ。

さらにここ岩出本店限定という文字にたまらずオーダーしたチャーシューおむすびが出てきた。味海苔がパリッパリでマヨネーズで和えたチャーシューの具がまた何とも良い。

丸田屋さんの和歌山ラーメン、美味しゅうございました。

食後は和歌山市街方面へとコンパスを走らせた。本音では、近くの雑賀や根来に寄って、戦国時代の最強スナイパー集団の郷をじっくりと訪ねてみたいところだが、ブレアの体調がイマイチなので涙を呑んでまた今度だ。

和歌山の中心部へ入ると見えてきたぜ、「和歌山城」。もうここに来るかなり前から脳内では「暴れん坊将軍」のテーマ曲が繰り返し流れっぱなしだった。

一番のお膝元の和歌山城公園駐車場は土曜日ということもあってか表の県道にまで入場待ちの車列が出来ていたので、テーマ曲を口ずさみながら周辺の駐車場を求めて彷徨った。結果的にこれが失敗だった。

ちょっと離れたところにある市営の駐車場を見つけて入ろうとしたら高さが2.0mまでで入れず、さらにウロウロしているとブレアがムクっと起き上がりすぐさまリバースしてしまった。うーん、、やはり本調子じゃないなあ。

結局最初に通りがかった岡公園の駐車場に落ち着いた。ムダにウロチョロせず最初からここに停めておればブレアも吐かずに済んだものを。。

気を取り直して、いざ登城!

伏虎像というのがあったが、猫っぽくて愛嬌たっぷりだった。

こちらのお城は現存天守ではないので天守の下へは行かず、周囲をくるっと散歩した。

この御橋廊下というのはなかなかに貴重なものらしい。

和歌山県護国神社というのもあった。

お、なんと動物園もあるようだ。

ツキノワグマのベニー園長は休憩中で不在だった。

園長、巻き爪に悩んでいるようだが高齢のため麻酔をかけられず爪を切れないとのこと。穏やかに暮らして頂きたいものだ。

さすがは本場、紀州犬のふれあいコーナーもあるらしい。紀州犬といえば、今は亡き西村寿行さんの作品にもよく出てきていたが、氏曰く「猟犬最強」だそうな。

無事お城観光も終え、南下を開始した。

どこかでひとっ風呂浴びようと検索していると、奥さんが「なんか三井がやってるっぽいホテル?のお風呂が入れるみたい」というので行ってみた。

それがここ「紀三井寺ガーデンホテルはやし」さんの、

花の湯だ。

昔から社会科が大嫌いだった奥さんは当然ながら地理・日本史に疎く、紀三井寺というワードにも全く馴染みがない。その中の「三井」というのだけが目に入り、三井系列のホテルだと思ったようだ。

こちら本来900円のところJAF割で800円で入れた。土曜だから混んでいるかと思いきや、ここにして大正解。最初湯舟を独泉状態だった。ほんの少しだけしょっぱい湯は実に気持ちよかった。土日に風呂に入るなら、ICや大都市が傍にないちょっと高めのホテルの風呂が狙い目かもしれない。

かつてこの近所にあった紀三井寺競馬場は、このホテルのオーナーだった林さんが作ったものだったそうだ。

実写版の「耳をすませば」の撮影をこの近所でやったのだろう、撮影班がここに泊まったらしい。

さらに2007年世陸大阪大会の事前合宿でフランスチームもここに滞在したとのこと。MCの織田裕二も絶好調だった頃だな。

さっぱりした後は今宵のねぐらを目指してさらに南下した。

今夜ご厄介になるのは「道の駅海南サクアス」だ。

こちら昨年OPENしたばかりのピッカピカの駅で、海の幸山の幸が豊富に並んでいるらしいので閉店間際の物販へ駆け込んだ。ちなみにサクアスって何ぞや?と思いきや、「さかなの「サ」、くだものの「ク」、あそびの「ア」、多くの人が集まる「巣」を組み合わせ、同時に「咲く明日」、明るい未来のイメージをもつ言葉」だそうな。ずいぶんと凝った名前ですな。

もうすぐ閉店ということで、イサキの立派なお造りと寿司が半額で買えた。

さらに師匠が褒めていた炙り太刀魚寿司も買ってみた。

今宵は豪華メニューとなった。イサキは新鮮で甘くて最高だった。寿司も当然美味し。炙り太刀魚も悪くないが、若干締めが濃すぎかな。

魚に合わせるは、ここ海南の名手酒造の黒牛だ。キリリと辛口で、魚とベストマッチだった。

宴をしながら昼間の町田戦をDAZNで観戦したが、まあひどい内容だった。うちのバカジジイじゃ勝てないとは思っていたが、相手はJ2から上がって来たばかりだぜ?サッカーも下手だが、監督も選手もとにかく頭が悪すぎる。この敗戦で早くも最下位となった。もう今年は降格で間違いないだろう。一度下に落ちたら上がって来るのがどれだけ大変か、ヴェルディや千葉を見ればわかりそうなもんだが。

それにしても外は非常に静かだ。屋根裏で寝たいくらいだが、ブレアに起こされるかもしれないので今日も中で寝る。

静寂のなか、たまに「ブンブンブブブンブブブブン」と珍走DQN集団が前の国道を通過していくが、あんなの夜中に来ませんように。

本日の走行距離:64km

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