3月15日(金)
「道の駅針T・R・S」の朝が来た。
夜中に福島で震度5弱が発生したと今朝知ってたまげた。一昨日のメルマガで「M6以上、または震度5弱以上が2週間以内に国内で発生する確率は73%」と注意喚起されていたが、いきなりドンピシャだったからだ。ヒタヒタと「その時」が近づいているような気がする。引き続き警戒していかねば。だが、「その時」にボンクラな現クソ政権で大丈夫なのか、そちらの方が心配だ。
今朝の気温は3.5℃で、芝生には霜が降りていた。昨夜はアイドリングオーケストラをバックにたまに走り屋っぽい爆音あり、明け方のバアさん方のゲラゲラ声ありとなかなか賑やかであった。だが車中泊マップのクチコミを読むと、どうやらかなりマシな夜であったようだ。週末ともなると、珍走DQNの集会場と化すらしいから。危ない危ない。
ここにはもうとっくに廃墟となったイタ飯屋がある。入り口はエスカレーターなんぞ設置して、きっとOPEN当初は華々しかったと想像する。1階の柵には肉球マークがあるので、おそらくペット可席だったのだろう。
今朝は、昨日立ち寄った「道の駅関宿」で残り一個だったのをひったくるように買った関名物「たぬき俵にぎり」を頂く。
天かすとねぎの香りがぷんと強くてなかなか美味かった。
お世話になった針T・R・Sを後にし、名阪国道を大阪方面へと向かう。この辺も冬は雪が降るようでそのせいか路面がけっこうガタガタだった。新東名のようなシルキーな道と違って車体が跳ねるたびにエルがオロオロし、ジタバタ動くもんだからそのとばっちりをブレアが受けて全く落ち着かない。
天理東で下り、天理市の下道を南下した。奈良も世界遺産だらけなのでじっくりと見て周りたいのはヤマヤマだが、エルブレが一緒なので今回は全てスルーだ。
どこかいい散歩場は無いかと物色しながら走っていると、スカっと開けた気持ちの好さそうな公園が目に飛び込んで来たので思わず寄ってみた。
「唐古・鍵遺跡 史跡公園」だ。この遺跡は2000年前の弥生時代の村があったところだそうな。さすがは古都。歴史の重さに痺れる。
こんなところに犬なんか入れてもいいのかなとビビリながらも入って行くと、
リードをつけて遊歩道を歩く分にはOKのようで、有難い。
それでは張り切って散歩に行こう。
勾玉が出土するというあたりが、さすがだ。
お、向こうにでっかいゴールデンが2頭休んでいて、何やらエルブレを見ながら鼻をぴーぴー鳴らしているので行ってみる。
ゴールデンと思いきや、エルブレと同じドMIXのコンビだった。ジモティーの保護犬兄弟で、エルブレと違ってとにかく明るい。エルよりひとつ上の8歳で32kgと巨漢だ。
ブレアを可愛いと思ってくれたようで、終いにはチューまでしてくれた。初対面なのに、ジローラモ的な情熱的なラテンの男だった。
ラテン兄弟と別れてさらに先へと進むと、弥生の森という広大な草原に辿り着いた。嬉しいことにここは犬も入ってOKのエリアだそうだ。
それでは有難く散歩させて頂こう。
エルもブレアも嬉しそうにずんずん歩いていた。
ため池のほとりに建つこの楼閣が、ここ唐古・鍵遺跡のシンボルだそうな。
出土した土器に描かれていた絵を復元したというのだから、恐れ入る。
たっぷりと散歩を楽しんだ後は公園を出て、隣にある「ゐざさ」さんで柿の葉寿司を買い、
その向かい側の「道の駅レスティ唐古・鍵」へと行ってみる。外席はあるが、特に美味そうな弁当系が無かったので、さくっと後にした。
色々と検索したが適当なところが無かったので、またまたテイクアウトすることにした。
やって来たのは「お弁当のさくら屋」さんだ。
どれも美味そうで悩んだが、日替りを二つ買ってみた。
次に向かったのは奥さんたっての希望で、
「だんご庄」さんだ。
それにしてもこのあたりはとにかく道が狭い!ハイエースワイドで通行するのが申し訳ないくらいの細道で、ジモティーの軽に何度も譲って頂いた。
無事にだんごを買った後は、どこかで弁当を食おうと細い道を彷徨っているうちに、あまりのストップ&ゴーに耐えきれずブレアがリバースしてしまった。もっと良い道を走っていればと、これは悔いが残った。
もうどこでもいいやとやって来たのは「橿原運動公園」だ。こちらの駐車場で弁当を食わせてもらう。
非常に可愛い量だったがどれも丁寧に作られていて美味かった。
食後に先ほど買った団子が供されたが、一粒だけ頂いてやめといた。美味いか不味いかと聞かれればまあ美味いが、積極的に摂取しようとは思わない。そのカロリーは夜の酒にとっておきたい方だ。
食後は奈良をこれで終わりとし、今宵のねぐらを目指して国道169号を南下した。
無料の京奈和道に入って和歌山へ突入し、高野口で下りた。
今宵はこちら「道の駅柿の郷くどやま」で一晩お世話になる。
幹線道路から離れていて夜は静からしい。芝生の広場もある。
ここ九度山は高野山への玄関口の町であると同時に、真田昌幸・幸村親子が関ヶ原後に家康から島流しを喰らって10年以上もくすぶっていた地だ。すぐ近くにゆかりの場所があるらしく、前々から来てみたかったのが今回叶った。
駅舎にはお馴染み赤備えの鎧が飾られていた。
閉店間際の物販を覗くと中華惣菜が半額で売られていたので飛びついた。
さらに昼間弁当と一緒に買った野菜炒めと青菜ソテーもあり、
さらに柿の葉寿司と今宵は豪華絢爛メニューだ。
弁当屋さんの惣菜はちょっとさすがに薄すぎるかなというくらい味が薄かったが、半額の中か惣菜が濃い味だったので上手く相殺された。(惣菜だけに)
名物柿の葉寿司はやはり美味かった。ネタによって味の濃さが違うというところが心憎い。
楽しく飲み食いしていたところで、異変が起きた。ブレアがやたらと外に出たがるのだ。食卓があるのにお構いなしに下に飛び降りようとするくらいで、仕方なく食事を中断して連れ出すとまさかの軟便を出した。
クルマに戻って少し経ったところでまた行きたいと言う。連れ出すとこの時は小だけだったので、これで悪いのは全部出切ったんだな、と安心したのも束の間。
いざ就寝と横になった途端にまた出たがり、またまたユルいのを出した。完全に体調不良っぽい。私もすぐに腹を壊すクチなので、辛さはわかりすぎるほどわかる。
外はクチコミどおり素晴らしい静寂に包まれていて屋根裏で寝たいくらいだったが、こりゃー夜中にブレアに何度も起こされるのを覚悟してすぐ出られるように中で寝た。
長い夜になりそうだ。
本日の走行距離:86km