2023 秋 みちのく犬連れ旅 第七日 ウワサのあいつは甘い、甘くない、どっち?

10月9日(月・祝)

道の駅たのはた」の朝が来た。

狙い通りの素晴らしく静かな夜であった。道の駅で屋根裏でこんなにも安らかに眠れたのは、昨年春の九州旅での熊本天草の崎津以来かもしれない。

コンパスを停めた一段下がった駐車場はガラガラだったが、

上のメイン駐車場は建物の近くに皆さん集まってトナラってらした。

太平洋側からキレイな朝陽が昇ってきた。一見、今日も良い天気になりそうだが、残念ながら広範囲に渡って夕方から明日の午後あたりまで雨の予報が出ている。

建物の裏手は広い芝生の斜面になっていて散歩に最適だ。

広場の奥には思惟創館という古民家をリフォームした一棟貸しの宿泊施設がある。素泊りで28,000円+人数分の清掃協力金というプライスだ。間取りを見るとかなり広そうなので、大人数でワイワイやるのに良さそうだ。

また今回は利用しなかったがRVパークのようなキャンカー専用エリアも設けられている。電源を使うと2,000円で、外で火も使えるようだ。今回は利用者が居なかったせいか、昨日のイベントの道具類などがスペースに置かれていた。

特に用意しなかったので朝食はスープと納豆の粗末メニューだった。

エルブレの朝ゴハン準備の際にいつも電子レンジを20秒ほど使うが、今朝はサブバッテリーの電圧が12.3Vを下回っており使用出来なかった。周囲に他のクルマも居なかったので、失礼して1分ほどアイドリングをさせて頂いた。前回の旅までは電源が無くても使えていたのだが、3年目を迎えてバッテリーがヘタってきたのだろうか。

店がOPENしたので、こちらご自慢の田野畑牛乳の生乳を使ったソフトクリームを頂いてから、出発した。道の駅たのはた、良いところだった。機会があれば是非ともまた寄りたい。

三陸道へ乗り久慈方面へ北上を開始した。

本当にこれから崩れんの?と信じられないような好天の下、快調に進んだ。三連休最終日というのも信じられないくらい、前も後ろもクルマが走っていなかった。あまりの気持ちよさに脳内では、「後ろからは何にも来ない!」という1975年の桜花賞での杉本清アナの競馬史に残る名実況が自然と流れた。

やがて到着したのは、

「あまちゃん」の聖地、久慈だ。

ついこの前まで再放送された「あまちゃん」を観たファンが三連休できっとわんさか聖地巡礼に訪れているだろうと覚悟して行ったが、

閑散としていた。飲食店などほとんどがシャッターが閉じられていて、ヨーロッパの観光地のようだ。行ったことないけど。

だが町は今でも「あまちゃん」一色といった感じで、やはりこのドラマがこの町にとってここ数年で最も大きな出来事であったのだろうと思われる。

サブキャラだったこのセンセイまで。

北鉄の北三陸駅に、

北三陸観光協会もあった。

だいきっつぁんたちの車両も。

とりあえず聖地巡礼を終え、昼飯を食いに「道の駅くじ」を訪れた。

売店を覗くと魅力的な惣菜や弁当がこれでもかと並んでいて、昼と夜の分を買い漁った。しいたけフライは肉厚でジューシィ、かぼちゃ煮もいい味付けだった。とにかく東北の味付けは我が家に合い過ぎる。練り物&納豆の好物コラボである納豆ちくわ天が不味いはずもなく、オニギリも全てが美味かった。

そしてこの旅の重要な目的のひとつであるコイツをついに食う時が来た。

ご存知「まめぶ汁」だ。甘いのかしょっぱいのかよくわかんねぇ、と毎日のように聞かされていたのでおそらくはそんな美味いものではないのだろうが、とにかく怖いもの見たさでいっぺん食ってみたかったのだ。

緊張しながらおそるおそる食ってみる。先ずは汁からだが、これはごく普通のけんちん汁だ。

さて問題の団子だが、、噛むと先ずクルミの食感が来て、味は、、思っていたほど甘くない。スイーツでは決してない。アリかナシかと問われると、ギリアリだなと。無事完食させて頂いた。

ただ、よく聞くのは、団子はクルミか「黒糖」で、、、とある。おそらく今回のクルミのは初心者向きというか万人向きであって、黒糖の方がきっと上級者向けなのではないだろうか。

無事まめぶも体験出来たところで久慈を出発し、またまた三陸道を北上する。

今年OPENしたばかりのホヤホヤな道の駅に寄ってみた。

「道の駅いわて北三陸」だ。さすがは出来たての駅だけあって、停める場所を探すのにもひと苦労するほどの混雑ぶりだった。しかも三連休最終日とあってかイベントをやっており、大音量でド演歌を流して年寄りのダンサーが和服で踊りを披露していた。こりゃ無いわ、と早々に立ち去った。

岩手から青森に入り、そろそろエルブレにも楽しい思いをさせてやろうと次に向かったのは、

種差海岸」だ。

昔、先代犬と訪れた時にあまりの絶景と開放感に感動し、いつかまた来たいと常々思っていた。今回やっとエルブレを連れて来ることが出来た。

普通二度目は最初よりも感動が薄れるものだが、こんなに広かったっけ?とあらためてこのスケールに圧倒された。写真だと本来の奥行感が全く表現出来ないのが歯がゆい。

エルも大喜びでグイグイとリードを引っ張る。空は分厚い雲で覆われていたが、ここまで何とか天気をもたせてくれた。

海もけっこうなでかい波が立っていて、サーファーが何人も楽しんでいた。

種差でたっぷり散歩を楽しんだ後は、八戸市街へと入り給油と買い物を済ませ、今宵のねぐらへと向かった。

その今夜だが、雨が割とまともそうなのは五戸、六戸あたりなのだが、ちょうど良い道の駅&風呂を見つけられなかった。そのため、今回は有料の湯YOUパークを利用することにした。

それがこちら「五戸まきば温泉」だ。

受付カウンターへ行くと、最近売れてる役者さんの橋本じゅん的なお兄さんが対応してくれた。

このじゅんさん、非常に腰が低くて丁寧な対応をしてくれるのだが、いかんせん言葉がわからない。東京もんの奥さんが聞き取れないのは当たり前だが、こちとら道産子で多少は東北訛りにも免疫があると自負していたのだが、ほとんどリスニング出来ない。

とりあえず1泊1000円でゴミ捨て無料、風呂代は別というのは事前にHPで知っていたので聞き取れた。なんとなくだが。しかしこの腐れ耳、日本語も聞き取れないんだから英語なんかハナから出来るワケねーよなとあらためて思う。ちなみに風呂はJAF割で50円引きで430円だ。

駐車スペースだが、てっきりパイロンでも立って一般車と区切っているとばかり思っていたが、「お好きなところへ停めてください(標準語訳)」とのことで多少拍子抜けだった。あとトイレは24時間建物に入っていいとのことだった。風呂の営業時間外も我々のために鍵を開けておいてくれるのか、常にOPEN DOORなのかはわからない。宿もやっているので後者か。

駐車場の奥にデカい木があったので、雨を少しでも避けるためこの真下に停めた。

エルブレに夕ゴハンをあげた後で温泉へと繰り出した。木の下に停めたと受付のじゅんに言うと、「ベスポジです」と嬉しそうだった。温泉だが、広い方の浴槽はかなり熱めで2分くらいしか入っていられなかったので狭めのぬるい方に主に入った。湯は若干しょっぱめで、ちなみにシャンプー類は置かれていない。実にいい湯だった。

今宵のメニューは、道の駅くじで買ったしいたけフライの残りとイカの煮つけに煮しめ、さらに琥珀サーモンとウニめしという豪華ラインナップだった。東北の味付けは全てがどストライクだ。まさにど真ん中。

温泉効果なのか、いつまでも体が暖かい。評判通りのいい温泉だ。

暗くなってからは雨がしとしとと降り続いている。ほんの一瞬、奇跡的に止んだ隙を見逃さずエルブレを最終トイレに導き、眠りについた。今宵はかなり降るという予報に変わってしまった。だが大型トラックなんぞ居るはずもなく、雨音しかない静かな夜になりそうだ。

本日の走行距離:122㎞

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