2025 早春の瀬戸内旅 五日目 日本で最も癒される湊町を訪れ、旅はいよいよ島ゾーンへと入る

3月21日(金)

道の駅アリストぬまくま」の朝が来た。

道の駅でこんなに静かな夜は久しぶりだった。

昨夜到着した時は暗くて気づかなかったが、

隣にはいい感じの広場があった。

色々なイベントが開催されてそうな野外ステージも向こうにある。

今朝は最近お気に入りのおこげスープを頂く。

さて今日はこの旅お初の観光に繰り出す予定だ。日程的には昨日の午後に行っても良かったのだが、祝日に観光地はキツイので調整して今日にスライドしたのだ。

と、その前に、

すぐ近くのコインランドリーで洗濯だ。この店があるスーパー「アローズ」はなんと24時間営業だった。

洗濯も無事済んだところで、いざレッツラゴーだ。

右手に美しい瀬戸内の海が見える中、県道47号を快調に進む。

海沿いから山の中へと変わり、

また海が見えてきたが、

恐ろしい注意書きが目の前に現れた。

そして道は徐々に暴力的なまでに細くなり始め、

レトロな湊町の中を慎重に進むが、町並の風景を楽しむどころの話ではない。

所々に出てくる譲り合いポイントを使わないと、とてもじゃないが対向車と離合出来ない。

やがて再び海沿いに出てほっとし、

お目当ての県営駐車場にようやく到着した。

さっき通って来たような道なんか危なくてとても歩けそうもないエルブレのために、ここからはエルブレ1号に乗り替えて頂こう。

いったいここはどこなのか。

日本で最も癒される港町と謳われている「鞆の浦」だ。

ここは「崖の上のポニョ」の舞台のモデルになった場所であり、

室町幕府のラスト将軍である足利義昭が、信長に京を追い出されて各地を転々とした後にようやく落ち着いた地でもある。

鞆の浦のシンボル「常夜燈」

観光地なので平日でもそれなりに人は居たが、たかが知れていた。

一般の観光客の他に修学旅行生っぽい一団も見られた。きっと昨日の祝日だと人出はこんなもんじゃなかったであろう。

風情のある細道をカートで転がしていると、

お店の前で優しそうなマダムに声をかけられた。

鞆の浦名物の保命酒を扱っておられるその名も「保命酒屋(鞆酒造)」さんだ。

こちらのマダムもエルみたいな保護犬を飼っておられたとのことで、「どーぞどーぞ」とカートのまま店内に案内して頂いた。

その保護犬ちゃんは懐くまで7年くらいかかったらしい。ほー、どこかで聞いたような話だな。

エルみたいなのも珍しいタイプでは無いのだなとあらためて思った。

店はかなり年季の入った建物で、

木戸も跳ね上げ式になっていた。

渋いひな人形が飾られていて、

土間にはかつては保命酒が実際に入っていたという甕がおり、現在は金魚が泳いでいた。

肝心の保命酒はというと、唯一のドライバーのため試飲が出来ず、残念ながら購入に至らず。どんな味だったのだろうか。養命酒みたいな感じかな?

鞆の町をウロウロしてみよう。

お、他にも保命酒屋さんがある。

古い建物を覗くと駐車場だったりもした。

あまりにも懐かしい自販機が放置されていた。

お寺の門の奥には満開の桜が見えた。

ここいらのワンコは、お米屋さんでビタワンを買うしかないのか。

鞆の浦、スローな時間が流れるいいところだった。いずれまた訪れたい。

さてと、そろそろ再び西へ向かおうか。

細道をまた進んでいると向こうからクルマが進んでくるので左に寄せて待っていると、

「随分と左に寄せつつも減速もせずにグングン来るな、、」と思いながらボンヤリと見ていた白いカローラツーリングが、次の瞬間、

「ガンッ!!!」

と電柱に激突してたまげた。

やはり狭い道は細心の注意を払わねばならんな。。。

瀬戸内の絶景を左手に望みつつ県道47号を西へ進む。

それまで快調だったのが国道2号に入った途端、やたら渋滞し始めた。

さてそろそろ昼時ということで、岡山で空振りに終わったリベンジに資さんうどんの尾道高須店に寄ってみたのだが、

ここも長蛇の列だった。平日だというのに一体全体どうなってんだ?

資さんうどんはまた今度本拠地の福岡に行った時にでもリベンジするべと、諦めてしまなみ海道へと上がった。

大好きな瀬戸内の島々へまたやって来れた。

向島を通過して二個目の因島へと渡り、大浜PAへ立ち寄った。

こちらで遅いランチを頂こう。

選ぶはもちろん、

名物たこ天のうどんとそばを一つずつだ。

長閑な絶景を観ながらのたこ天の味は格別だった。やはり間違いない。

食後は因島でしまなみを下り、どこか良い散歩場を求めて南下したが適当なところが見つからず、

再びしまなみへと戻った。

因島を出て生口島を通過し、

本日の目的地、大三島へとやって来た。

そして本日最後の散歩にと立ち寄ったのは、「上浦多々羅スポーツ公園」だ。

ちょろちょろと散歩していて気づいたが、

やたらと犬立ち入り禁止のエリアがある。

「なぬ!?

なので端っこ端っこを選んで散歩させて頂いたのだが、

芝生がNGなのか、はたまた全てがダメなのか表示がどうにもハッキリしなかったのでさっさと切り上げて本日のねぐらへと向かった。

二年前の訪問時と同じく今回も「道の駅しまなみの駅御島」でご厄介になる。

ここはやはり豊富な柑橘のラインナップが売りなので、

閉店間際に駆け込んでとりあえず不知火をば買わせて頂いた。東京に比べれば安いが、二年前を考えるとここにも物価高の波は来ているなと感じた。とりあえず一個試しに食ってみると、うーん、、不味くはないのだが水分が20%くらい抜けているような感じだった。明日の開店時にも物色してみることにする。

さて今宵はこの近くの店へと繰り出そう。エルブレに夕飯を食わせていざ出陣。すると駅の隣の土産物屋さんの前に嬉しそうにこちらを見ている親爺さんが立っていて、やはりというか案の定捕まった。

東京から来たと言うと、自分もこの前山中湖に行ってきたばかりだと言う。一応店を予約しているので早く切り上げたいが、親爺さんのトークはなかなか終わらない。

結局予約時刻を10分くらい過ぎたところでようやく円満に話の腰を折ることに成功し、笑顔で別れた。

さて今宵選んだ店はこちら、「喜船」さんだ。

メニューを開くと、

夜は居酒屋になるとばかり思い込んでいたのだが、夜もご飯屋さんのようで、一品料理はほとんど無いというちょっと予想外の展開だった。

ま、しゃーないので人気No.1だという刺身付き鯛飯御膳と、土産物屋の親爺さんオススメの特選海鮮丼をオーダーし、

レモンサワーをチビチビ飲りながら待った。

ここは愛媛県だが、やはりカープの勢力圏なようだ。

やがて料理が運ばれてきた。

親爺オススメだけあって海鮮丼はどのネタも新鮮で美味かったが、割と醤油のヅケが濃いめだった。

刺身はカンパチがブリッブリで新鮮そのもので美味で、カマ焼きもカンパチとのことでこれまたフックラ焼けていて最高だった。

そうなると欲しくなるのが冷酒だ。クイクイとあっという間にカラダに沁み込んでいった。

締めに頂く鯛飯はもう「美味い!」という言葉しか出てこなかった。

大満足しつつ駅へと戻ると、ポツンと一台だった。今回も静かな夜になりそうだぜ。

本日の走行距離:84.6km

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