2023 春の四国旅 第九日 昼は伯方島の楽園カフェで癒され、夜は大三島の酒場でホロ酔う一日

令和5年3月14日(火)

道の駅よしうみいきいき館」の朝が来た。

実に静かな夜だった。せっかく早起きしたことだし昨夕のリベンジに港へ行くべと思ったが、外はは気温1.5℃と極寒だったのであっさりと止めておいた。

ここの駅はすぐ隣にちょっとした公園があって犬連れには有難い。

こじんまりとした公園だが「吉海水軍公園」というイカツイ名前が付いているようだ。

今朝はちょっと贅沢に昨日「FunTable Kitchen」で買ったタマゴサンドをコーンスープと共に頂いた。分厚い卵焼きが挟まれたド迫力の見た目と違いとても優しい味で美味かった。

ここの駅はトイレはイマイチだが、昨夜の車中泊erは我が家だけだったようなので朝のライバルもおらず気が楽だった。

ここにもFC今治のポスターが貼られていた。各地のチームのこういうのを見ると何となくAWAY感が高まって気分がちょっと高揚する。

ユース出身者で札幌でプロデビューしたのにわずか一年で見切りをつけられた上原君も頑張っているようで嬉しい限りだ。一度でも札幌の飯を食った選手はその後も常に気になってしまう。

例によって午前中のんびりさせて頂き、小腹も空いてきたところで一晩お世話になったよしうみいきいき館を出発した。どこかいいランチ場は無い物かとマップを見るとここ大島の東海岸に気になる店を発見したので行ってみることにした。海沿いのクネクネ道を避けて島の中心部の国道317号を走り、北から回り込むカタチで「海の家魚蔵」さんに到着したのだが、、何か様子がおかしい。

通りから店への入り口に人の気配が皆無だ。どうなってんだと思い近づくと何やら白いボードが置いてあった。

がっくり。

すぐさま代打の店を検索すると、たった今来た道を戻ったところにカレーを食わせる店があるようだ。気分は完全にシーフード一色だったが背に腹は代えられない。

5分ほど走った先にある「みやくぼしまのダイニング」さんに到着したが、またしても生体反応が全く無い。

情報によると本日は定休日でもないし、もう開店している時刻のはずだが。店の中を覗くと誰もおらず、でかい業務用のご飯のジャーの蓋がパカっと開いたままだった。カレーを食わせてもらえる雰囲気など微塵も無かった。

どうやらこの島では昼飯を食うなというお告げと受け取り、次の島である伯方島へと向かうことにした。

大島北からしまなみ海道に乗って伯方・大島大橋を渡ってあっという間に伯方島へ到着した。

ICからすぐのところにある「お好み焼風」さんに行ってみる。テイクアウトも出来ると言うのでオーダーしてしばらくクルマで待った。その間、地元と思しき人たちがひっきりなしにやって来て、こりゃあ期待出来そうだ。

テイクアウトを受け取り、すぐのところにある「道の駅伯方S・Cパーク」へ移動した。

日陰のベンチが空いていたのでそこを陣取り、眼前のキレイな海を眺めながらテイクアウトしたお好み焼を頂くことにした。

広島スタイルと大阪スタイルをひとつずつ選んでみた。割とあっさりだがズッシリとボリューミィだった。広島の方の麺が太目でフニャっとしていたが、個人的には細目の硬めが好みだ。概ね悪くなかったが、昨年の秋に広島の竹原でテイクアウトした「ほり川」さんの勝ちだ。

とまれ、ノンアルとともに美味しく頂いた後は少しビーチを散歩した。

キレイなビーチを堪能した後は、ここ伯方島をグルっと一周してみることにした。道の駅から時計回りにスタートしたが、小さい島だけにあっという間に走り切りそうになったのでちょいとお茶タイムとした。

島の南側にある「Pâtisserie T’s cafe 玉屋」さんだ。

堤防沿いをグルっと回って犬OKのテラス席へと通された。

このテラス席の気持ちよいのなんのって。

こんな心地の良いカフェがあっただろうか。間違いなく今まででNo.1だろう。

無類のカフェ好きのエルもすっかりお気に召したようで、リラックスしながら寝てしまった。

人気店のようでケーキは軒並み売り切れでほとんど選択の余地が無かったようだ。そのためかショートケーキとウィンナコーヒーと生クリーム被りとなってしまった奥さん。その生クリームは味はかなり良かった。

そういやウィンナコーヒーって本当にオーストリアにあるのね。こないだ寅さんが唯一海外へ行った「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」を観て初めて知った。ナポリタンのような類の和製モノだとばかり思っていた。

大満足のお茶タイムを過ごし、もう思い残すことも無いので伯方島を後にして、次なる島の大三島へと移動した。

先ず立ち寄ったのは「道の駅今治市多々羅しまなみ公園」だ。

どうやらここはサイクリストの聖地らしい。

広い公園内を気持ちよく散歩した後で目に入ったのが、

この看板だ。もっと正面にデカデカとわかりやすく表示しろって。

ま、ここは騒がしそうなのでご厄介になる気は無かったが、長居は無用とそそくさと後にした。おそらく二度と来ることは無いだろう。

島の東海岸を離れて今宵ご厄介になる予定の西海岸を目指して走る。

停泊地へ入る前にひとっ風呂浴びに訪れたのは「マーレ・グラッシア大三島」だ。

520円と安いのにJAF割で440円とさらにお得だった。お湯はというと、海水を沸かしたモロしょっぱいヤツでしかもかなりぬるめだった。洗い場は全て仕切りがあって良かった。

塩湯でさっぱりした後に向かったのは、今宵ご厄介になる「道の駅しまなみの駅御島」だ。

多々羅しまなみ公園と違ってしまなみ海道からは離れているので静かなのではないかと思って来てみたが、その狙いはズバリ的中しそうだ。静かで落ち着くにも関わらず、周りには飲食店もいくつかあり、すぐ隣にはスーパーもある。こりゃあ穴場に間違いないだろう。

エルブレに夕食を上げた後で、近所へと繰り出した。最初に目をつけた店が臨時休業で、それではと電話してみて予約も無事に出来た店に訪れた。

きつねのぼたん」という変わった名前の店だ。我々とほぼ同時に来店したご夫婦は断られていて、予約しておいて正解だったと胸を撫でおろしつつカウンター席へと通された。

先ずはハイボールと、奥さんは大三島レモンサワーのノンアル版をそれぞれ注文して乾杯だ。レモンはさすがは地物で爽やかだった。さてとつまみはどうしよう?

先ずは焼きえだまめからスタートした。がっつりとオイリーな塩味で酒が進む。

続いて頼むは鯛の昆布茶和えだ。これまた絶妙な塩味で美味い。とにかく全てのメニューが変わっていて手が込んでいる。盛り付けもキレイで、素晴らしい。

若いご夫婦が切り盛りしているようで、旦那さんは広島、奥様は地元の出身らしい。何か日本酒をと頼むと、その奥様が色々と説明してくれた。

一番辛いのをとリクエストしてオススメされたのが、寿喜心 すきごころ 純米大吟醸 昔造りの酒だった。

普段本醸造かせいぜい純米酒しか飲まない貧乏舌に似つかわしくない純米大吟醸だったが、さすがに上品で美味かった。酒は値段に比例するに決まっているのだ。

その酒に合い過ぎたのはこのホタルイカのなめろうだ。なめろうと言えばアジしか食ったことなかったが、これまた素晴らしい味だった。本当に何食ってもうめーな、ここは。

さらに頼むはアサリのカラアゲだ。これも酒が進む味でしかも量も多くて素晴らしい。純米大吟醸などすぐに空になり、これまた地物だというライムサワーを頼んだ。

なぜかレモンサワーが出てきたが、もうライムでもレモンでもどっちでもいいとグビグビ頂く。

締めに何を頼もうかと酔っぱらった目でメニューを眺め、あるワードに釘付けとなった。

コウネのあぶり刺しだ。ケンミンショーで広島県民たちが愛してやまないと言うコウネなる肉を食ってみたかったのだ。

コウネとは牛肉の肩バラ肉のことで一頭から2kgほどしか取れない貴重な部位らしい。食ってみると肉の甘みが実に美味く、パクパクとあっという間に胃袋へと消えていった。今度は焼肉で食ってみたい。

ちょっと他には無い独創的なメニューが素晴らしい、いい店であった。一風変わった店名は、なんと植物の名前と聞いて軽く驚いた。是非ともまた訪れたい。

気持ちよく飲み食いしてホロ酔いで外に出ると、キレイな星空が頭上に広がっていた。明日も良い天気になりそうな大三島の夜であった。

本日の走行距離:55㎞

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