2023 春の四国旅 第十日 しまなみアイランドホッピングな一日

令和5年3月15日(水)

道の駅しまなみの駅御島」の朝が来た。

この駅を選んだのは大正解で、静寂という言葉はここのためにあるかのような夜であった。久々にポップアップ内で安らかに眠れた。

夜明け前の駅の周辺を散歩した。

お隣さんのハイエースにもワンコが乗っていてしかも我が家と同じドMIXだった。ご歓談したかったがタイミングが合わず残念だった。

今朝もスープでガマンする。

柑橘は昨日大島のよしうみいきいき館で買ったせとかと、ここ大三島の多々羅しまなみ公園で買った甘平を食べ比べた。

さすがは高級ブランドの甘平さん、オブラートのような薄皮で実がプリっと詰まって最高に美味い。せとかは味は悪くないが種が多くてちと残念だった。

こちらの駅にもFC今治のしかも激アツバージョンなポスターがしっかりと貼られていた。

駐車場では可愛らしい甲斐犬さんが挨拶してくれた。最近の和犬さんは穏やかな子が多くなったと感じる。

さて今日は大事な約束があり、この後お隣の生口島へと渡る。四国からしまなみへ逸れたのはそのためでもあるのだ。

とその前に、こちらへお邪魔しないわけにはいくまい。

大山祇神社である。

かなりのパワースポットらしいので、旅の無事を祈念しにお参りさせて頂く。

こちらの立派な木の周りを息を止めて三周すれば願いが叶うと何かで見たのでトライしてみたが無理だった。

エルブレは外で待たせて交代で本殿へお参りした。

境内の掃除スタッフのオジサンが何やら大げさなジェスチャーを交え何か言っていた。どうやら「犬もお参りOKじゃ!」的に言っていたようだ。そうなのか。犬飼いにとってはとても嬉しいのだが、だとしてもこの一線は越えない方がいいように思えていつも躊躇してしまう。

お参りを終えて帰ろうとすると、まだ数ヶ月の柴犬ちゃんと遭遇した。

あまりの愛くるしさにエルブレもキャーキャーと大興奮だった。

たっぷりとパワーをもらい、最後に入り口でパチリと記念撮影をさせて頂き神社を後にした。

大三島ICからしまなみ海道に乗ってすぐの生口島南ICで下り、気づくと愛媛県から広島県に入った。そこから島の北側を目指して山を越える。

やがて着いた先は平山郁夫美術館の駐車場だ。鑑定団でその名前を聞いたような気がする程度の知識の我が家が何故ここを目指したかというと、

それはこちらのご一家と再会するためだ。

昨年秋の旅以来のsora家である。この隣の因島育ちのBOOSUKAさんがしまなみを案内して下さるためにわざわざ広島市内から来てくれたのだ。お忙しいのにプー太郎のために申し訳ないことこの上ない。

最初に案内して頂いたのは耕三寺である。耕三寺耕三さんという元実業家が無くなった母親のために建立した寺院で、日本中の色々な仏教建築がギュっと詰まった場所らしい。

BOOSUKAさんが子供の頃より社会科見学などの定番であったとのこと。北海道で言うと、野幌の百年記念塔みたいなものだろうか。

境内には早咲きの桜が満開だった。

五重塔もそびえ立つ。

巨大な観音様もおられる。

こういう場所が犬も歩いてOKというのが有難い。

さらに敷地内を奥へと進むと、贅沢にも地面が大理石になった。

広島県に居たと思っていたのだが、知らないうちにギリシャに来てしまったようだ。

未来心の丘という名前のこちらは、ギリシャではなくイタリアから持ってきた大理石で作られた庭園だ。

サングラスをしていないと眩しくて目が開けられなそうだが、ひんやりとしているので肉球には優しい。真夏でもワンコ旅に良いかもしれない。

耕三寺観光を終え、アイスでも食おうとクルマでちょっと東へと移動した。

しまなみドルチェ」の瀬戸田本店にお邪魔して、テラス席で美味いアイスを頂いた。

アイスも食ったということで生口島を後にし、すぐ隣の因島でランチを頂こうと移動を開始した。

到着したのは町中華ならぬ街道中華とも言うべき国道317号沿いの「萬来軒」さんだ。ちょうどラッシュ時だったのか満車で停めるまでちょっと待ったが、よく見るとパトカーも停まっていた。警官も食いに来るのかと思いきや、何やら駐車場で事故があったようで事情聴取中ということもあって混んでいたようだ。小耳に挟んだ内容では、加害者はぶつけてそのまま立ち去ったとかなんとか。こんな平和そのもののようなアイランドでもそんなトラブルがあるのだな。

人気店だけあって、尾道ラーメン、チャーハン、餃子全てが美味かった。こういう店はやはりいい。

人間どもが腹を満たした後はワンコどもの時間とばかり案内して頂いたのは島の北側にある、

因島アメニティ公園」だ。

キレイなトイレもあるが人っ子ひとり居ない。ここでキャンプも出来そうだと思ったが、さすがにそれは禁止のようだった。

公園のすぐ隣には夢のような美しいビーチがあり、これまた人っ子ひとり居なかった。

海は信じられないほどの透明度だ。

soraちゃんは嬉しそうにちゃぷちゃぷと海に入っていた。

エルブレは後が面倒なので砂浜止まり。

ビーチ散歩を楽しんだ後は大福で有名な「はっさく屋」にちょいと寄り、

お茶でもしようとすぐ近くのカフェへと連れて行ってもらう。

ミドリノコヤ」さんだ。まだOPENしてそんなに経っていないようで、Uターンで戻って来た若きマダムがDIYで古民家をリノベしたというほっこりしたお店だ。

ハーブティー系がメインらしく「コーヒーは時間がかかります」、とメニューでも口頭でも言われていたがそんなに待たずに供された。さほど期待せずに飲んでみると、我が家好みの深煎りで実に美味かった。車中泊だとインスタントばかり飲んでいるので、こういう本格的なコーヒーは本当に嬉しい。焼き菓子もナッツがゴロゴロ入って美味かった。

お茶も終わり、次は島の南端まで走り、

船に乗る。本日の最終目的地は因島の東に浮かぶ弓削島なのだ。BOOSUKAさんは因島育ちだが生まれは弓削島で、案内して頂けるのだ。我々よそ者はしまなみ海道の通っている島々は行ったことがあっても、船でしか渡れない弓削のような島まではなかなか行かないだろう。貴重な体験が出来るとテンションが上がる。

わずか5、6分で上弓削港に到着した。そろそろ今宵の停泊地を決めないととなり、いくつか候補がある中で最終的にはここ弓削島在住のBOOSUKAさんの叔父さん推奨の場所となった。

それがここ「弓削港ひだまり公園」なのだが、さっき因島から着いたのとは別のフェリー乗り場があり、そこのトイレが24時間使えてしかもキレイだった。そしてまだ陽が暮れる前から申し分の無い静寂性。楽園の予感がハンパない。

日が暮れた後は歩いてちょっと行ったところの町役場の中にある「ととや」さんで宴会だ。

入った途端に新橋や人形町の居酒屋のような賑わいでたまげた。船でしか来れない離島とはとても思えないほどのお客さんの数だった。なんでもここのすぐ前にはヨットの停泊場があり、外国からも多くのヨット乗りがやって来るらしく、この店も人気らしい。言われてみると、YOUがちらほら居た。

先ずは乾杯。今宵は叔父さんの家に泊まるsora家はまだクルマ移動があるので、申し訳なくもひとりアルコーラーだった。

シーザーサラダ

出し巻き玉子

たこ唐揚げ

カリカリチーズ

海鮮生春巻き

鯛カマ焼き

釜飯

何を食っても美味く、酒が進む進む。

宴たけなわだったがキリのいいところでお開きにして明日もあるよとsora家とは一旦お別れし、静かな港で気持ちよく眠りについた弓削島の夜だった。

本日の走行距離:58㎞

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