2025 早春の瀬戸内旅 八日目 島々に別れを告げて四国に上陸すると、そこは大変なことになっていた

3月24日(月)

弓削港ひだまり公園」の朝が来た。

まさに静寂そのものの夜だった。

そして海は、

鏡のような穏やかな海面だった。ようやく愛する瀬戸内の海に逢えた。にも関わらず、今日で島巡りを終えて四国へ渡る。もっと一週間くらいのんびりしていたいのだが、月末の予定はずらせないので泣く泣く帰らねばならない。あぁ切ない。

せめてこの楽園の景色を目に焼き付けておこう。

今回は(も)ちゃかちゃかと移動ばかりで疲れそうなものだが、エルブレは超元気で助かる。

今日はこのあと天気が崩れ始めるらしいので、それももう帰れということか。

昨夜飲んだ帰りに港のデイリーヤマザキで買っておいたサンドイッチを今朝は頂いた。デイリーって普段は使わないのだが、食ってみて驚いた。他のコンビニたちよりもパンがうめーじゃねーか。これまでデイリー舐めてました。パンに関しては、今後はデイリーを優先しよう。

今朝の柑橘は、せとか・せとか・不知火という豪華トリオだ。相変わらず美味いす。

食後のコーヒータイムは、連日の猿田彦に生もみじを添えて。

名残惜しくも楽園を去る時がやって来た。近いうちにきっとまた来るぜ。

港を離れる前に目の前のAコープで、

お気に入りの味付け海苔を買った。自宅に戻ったらこいつを肴に一杯やろう。

Aコープで驚いたのが、トイプードルを小脇に抱えながら買い物&お会計をしているツワモノな爺さんが居たことだ。東京なら店長とかがすっ飛んできてこってり怒られそうなもんだが、さすがはスローな島ライフ。

さて、島を出る前にダメ押しの散歩に行こう。

県道172号の広い路肩にコンパスを停めてやって来たのは、

松原海岸だ。

シーズン中はきっと賑わうのだろうが、今は誰も居ない海だ。

どうやらここはキャンプ場でもあるようで、真新しい看板が出ていた。

キャンプ場とはいえ公の海岸でもあるので、注意書きとかあるかキョロキョロしてみたが、散歩するには支障は無さそうだった。

少し歩くと、国指定史跡の弓削神社が見えてきた。

その先には、

とてもキレイなトイレとコインシャワーの建物があった。でもこういうのって夏場しか開いてないのよね、

なんと、一年中開いてるらしい。これは素晴らしい。ここも泊まれそうだな。。ただ、キャンプ場の利用者にしてみたら、テントサイトから若干遠いかな。

避難経路があったので、何となくこのルートに沿ってぐるっと歩いてみっかと進んで行くと、

何やら可愛らしい黄色いトレーラーが見えてきた。

「ここは何ですの?」

TRATTORIAアル」さんというお店だった。ちょうどOPENしているしテラス席も用意してくれるというので、ここで昼飯タイムにすることに。

こちらの店にもフレンチブルの看板犬が居るらしく、

ママさんは最初からエルブレを可愛がってくれた。

ランチタイムメニューはちょっと辛いアルカレーとマイルドなベースカレーの2種類のみとのことで、ひとつずつオーダーした。トッピングにハムカツとハムタマゴをそれぞれ追加。

アルカレーはニンニクが効いていて辛くて美味い。ハムカツもカリッカリで素晴らしかった。ベースカレーもマイルドだが味わい深くてこれまた美味かった。それぞれサラダも付く。

こちらはご両親と息子さんで営んでおられるようで、お父さんは長年船上の料理人だったそうだ。そんな話、二年前もここ弓削で聞いたような。。。

こちらのご一家は隣の佐島のご出身で、息子さんはUターンで戻って来たとのこと。その昔はどこに行くにも船に乗っていたと言うので、「それじゃあ橋が出来て便利になったでしょうね」と聞くと、「でも風情が無くて味気ない」と。わかる気がした。たしかにあのバスよりも乗る時間の短い船たちはいいもんね。ちなみに「こちらの看板犬ちゃんはどこの病院に連れてってんですか?」と聞くと、尾道まで行っているそうだ。きっとここでの島ライフは、事あるごとに尾道か今治まで出て用事をこなさなければいけないのだろうな。最後にこの息子さん、今日店が終わった後で栃木までクルマで行く用事があるそうだ。そりゃー気が遠くなるな。。道中お気をつけて。

これにてホントに弓削とは、おさらばえ。

立石港からあっという間に土生港へ渡り、

お高いのでほんのちょっとだけ給油してもらい、

因島南からしまなみ海道へ上がり、

雲行きの怪しい今治方面へと向かう。

来島海峡が近づいてきた頃にはフロントガラスに水滴がぶつかり始め、風もどんどん強くなっていった。

そういえば、、今朝これから向かう今治方面で何か大変なことが起きていると見たような、、

来島海峡SAでスマホを見てみると、

これか!え!、山火事??

そういえば、何かどっか別なところでも同時に起きていなかったっけ?

岡山か!玉野市って、、ついこないだ停泊した深山ともめっちゃ近くない??

なんか我が家の行動にギリギリかすっているようで恐ろしくなった。今宵は伊予小松でお世話になろうかと思ったのだが、なんか山火事に近いし、3日後くらいから天気が崩れるようなのでちょっと先を急ぐことにする。

今治市役所の巨大なスクリューオブジェを右手に見ながら、夕食の買い出しに向かった。

やって来たのはこちら、

二年前も訪れた「FunTable Kitchen」さんだ。こちらのお惣菜は全てがハイレベルだったので、今回も目移りしながら夕食を仕入れた。

さらに今治城をチラリと横目で見た後で給油も近くで済ませ、いざ香川へ!

何事も無ければ国道196号で南下して、さくっと高速に乗るところなのだろうが、なんと山火事のせいで196号が通行止めになっていた。仕様がないので内陸の県道155号に入ったが、

左手の山の上には尋常じゃない煙がモクモクと立ち昇っているではないか。

これは確かに一大事だ。。

よく見ると微かに炎のようなオレンジ色も見える。

そのせいか県道は大渋滞となっている。

さらに現場が近づいてきた。

これらの家の人たちからしてみれば、気が気じゃないだろうな。。

上空では自衛隊のヘリが散水を試みていた。

やがて通行止め区間を抜け、高速に乗ることが出来た。

後はひたすら東へと向かう。

景色があまりにもつまらないので旅ではなるべくなら高速を使いたくないのだが、致し方ない。

今回の旅でふと隣のクルマを見下すと、ドライバーがスマホをガン見してたりハンドルに文庫本を乗せて読みながら走っているように見えたりするのを2,3度目撃してギョっとしたのだが、あれってもしかして自動運転中ってヤツなのだろうか?思い返してみるとやたら車間を取りながらゆっくり走るスカイラインだったりしたような。あれが、やっちゃえニッサンか?

てなことを考えながら走っているうちにさぬき豊中ICに着いた。

旅はいよいようどん県に入った。

やがて、到着したのは、

琴平町いこいの郷公園」だ。広大な駐車場のあるスポーツ公園で風呂ありドッグランありで夜は静か、というクチコミを信じて来たのだがはたしてどうか。

先ずはそのドッグプレイパークとやらに行ってみようではないか。

幅は狭いが、けっこう直線距離がある珍しいタイプだ。

もう夕方なので全く走らず、匂いチェックのみだった。

「アタクシたち、夕方は走りませんヨ」

それでは公園内の散歩に移ろうか。

多目的広場では少年たちがサッカーの練習をしていた。

ここで他の人たちが我が家とは逆の向きでコースを歩いていることに気づいた。もしかしてルールが決まってんのかな?と思いながらもコースの中間点くらいにさしかかった時に衝撃的な事実が明らかになった。

・・・もっとコースの入り口付近にも貼ってくれると幸いです。。。

慌ててコースを出て、駐車場内をちょっと歩きつつコンパスへと戻った。

夕闇迫る中、ひとっ風呂浴びに「Vispoことひら」へ繰り出した。ここはよそ者は1,060円とお高めだが、ちょうど良い温度で実に気持ちよかった。今回の旅で入った風呂はどこも温度が肌に合っていた。その辺りも瀬戸内と相性が良いのかもしれない。

今宵のメニューは今治「FunTable Kitchen」さんのサーモン春巻きにとりハムに春巻き天ぷら、ここへ来る前に寄った直売店のたこ天というラインナップだ。やはり美味なお惣菜たちで、ここは間違いない。

気持ちよく酔っぱらっていると何やら外が賑やかになってきた。

けっこうな年配の方々がナイトテニスにいそしんでいたのだ。

ワタシよりもパイセン風な方々だったが、元気いいなあ。しかも皆さん相当なベテランテニサーとみえて、フォームはお世辞にもカッコいいとは言えないがサーブはビシビシ入るし、リターンもスライスかけたりして上手いのなんの。でも何が凄いって、こちとらもう酒飲んで酔っ払って後は寝るだけって時間なのに、皆さん運動してんだもの。

これじゃあイカンなあと思いつつも、琴平の夜は静かに更けていくのだった。明日はうどん食お。

本日の走行距離:168km

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