5月30日(金)
「道の駅ころ柿の里しか」の朝が来た。

昨日の就寝時に大型ゾーンに居たアイドラーはいつの間にか居なくなっており、非常に静かな夜だった。
早朝散歩は駅舎の裏手から、


於古川に架かる橋を渡り、

志賀町役場の立派な庁舎を右に見つつ、


左手の川越しの道の駅を眺めつつ、

ぐるりと一周して駐車場に戻って来た。こういう何気ない散歩コースがあると犬連れには便利だ。
朝食は、

昨日「黒崎屋」さんで買ったパンに、

千里浜の近くのスーパーで買ったサンドイッチというラインナップだ。

両店ともおいしゅうございました。
さて旅も五日目を迎えたが、喫緊の課題は明日の雨だ。

気持ちとしてはもうちょっとこの辺に留まり、能登のせめて輪島くらいまでは訪れて少しでも金を落としたいところだが、能登半島の明日の天気は朝から本降りの雨と言う。では福井あたりはどうかと予報を見ても、似たり寄ったりだ。むむむ。どこか少しでも雨の弱いところはないものかとヤフー天気を睨むと、ここからグンと南下した飛騨高山、郡上あたりがほとんど降らないと出た。北陸旅のはずだったのだが、致し方ない。雨には勝てぬ。残念ながら北陸とは今日でお別れし、岐阜の山へと向かうことにした。

お世話になった道の駅を後にし、無料の「のと里山海道」に乗り、

先ず散歩兼ひと暴れしにやって来たのが、

昨日も来た「道の駅のと千里浜」のメガドッグランだ。

ブレアをけしかけると少しだけ走った。


少し発散させたので留守番させても拗ねないだろうと安心してやって来たのは、

道の駅からすぐのところにある「回転寿司まぐろや」さんだ。

昨日のドッグランではなちゃんのお母さんからオススメされたので、寿司が食いたくてたまらない奥さんのためやって来た次第だ。

先ずはお得なランチメニューから頼んで、ある程度腹を膨らませ、





数皿追加して締めた。オススメされるだけあり、お手軽かつハイクオリティな寿司だった。

美味い寿司に舌鼓を打った後は、ホントに明日から崩れるとは信じがたいような好天の下、のと里山街道を走る。

白尾ICで下り、東へと向かう。目指すは津幡町だ。

ここ津幡町は第75代横綱大の里の故郷で、おそらく町をあげての大フィーバーでカーニバルの時のリオみたいになっているであろうから、せっかくなので見ておこうと思い向かったのだ。
辿り着いたのは津幡町にある、

くりからもんもん、ではなく「道の駅倶利伽羅源平の郷」だ。
おかしいな。異様に閑散としている。あ、でも館内はきっと特設コーナーなんかがあって盛り上がっているのだろうな。

中に入ってみたが、しなびた温泉民宿の受付っぽい雰囲気しかしなかった。おかしいな、どうなってんだ?地元出身の横綱が誕生したってのに。
とにかくそれらしい盛り上がりは微塵もなく、唯一それに触れていたのは、

入り口に貼ってあったこのちっさい張り紙一枚のみ。
しかもこの道の駅、

感じわる。
どうやら来る場所を間違ったようで、役場の方には少なくとも垂れ幕か何かがあったんだろうな。
*役場のHPによると、来る6/29(日)に祝賀パレードがあるそうだ。行かれる皆さん、盛大な声援を是非ともお願いします。

津幡の後は、国道8号を南下して百万石の城下町、金沢へと入った。
金沢城公園でも優雅に散歩しようかと地図で見つけた駐車場の入り口へ近づくと、門番のオッサンが腕で×印を出して入場を拒否している。どうやら障害者専用だったようで他を探しながらウロつくが、地下駐車場しか見当たらない。地下だとエルブレを連れ出すのが億劫なので、断念。他へ行こう。

それにしても金沢の街もただでさえ道が細いのにインバウンダーだらけだった。「歩行者注意」の看板がやたらとあったのは、きっと傍若無人に歩いているインバウンダーとの接触事故がちらほら起きてるんだろなと想像する。
中心部から逃れて次にやって来たのは、

「金沢城北市民運動公園」だ。

ここはプロサッカーチームのツエーゲン金沢の本拠地で、J3にも関わらず(失礼)素晴らしいサッカー専用スタジアムが昨年OPENしたそうなので一度見てみたくやって来たのだ。
おお、これが!

「金沢ゴーゴーカレースタジアム」か!

何のイベントもやっていないド平日なので、広大な敷地内には人っ子ひとり見当たらない。

スタジアムは特に封鎖されず立入禁止の札も見当たらないので、ちょっとだけお邪魔して見学させて頂く。

メインエントランスであろう階段を上がっていくと、

広いコンコースになっていて、

すぐに熱狂のホーム側ゴール裏に直結していて、その先は、


それはそれは素晴らしいピッチと客席がドーンと現われる。

これは何とも憎いというか素晴らしい設計だと思う。
おそらく試合開催日は階段を上ってコンコースに一歩足を踏み入れると、目の前に集結したホームの熱狂的なサポーターの大歓声と太鼓の音に全身が一気に包まれるのだろう。そしてピッチを見下すと、頼もしいおらが街の選手たちが早く暴れたい気持ちを静かに抑えつつも勇ましくアップをしている。向こう正面の狭いゴール裏では、数は少ないがホームに負けじと声を張り上げるアウェイサポーターの集団も見える。うーー、想像しただけで鳥肌が立った。

なんという素晴らしいスタジアムだろう。

実にうらやましい。これはいつか絶対観戦に訪れたい場所のひとつなので、ツエーゲンには是非ともJ2に上がってきてもらいたい。あ、でも、うちがJ3に落っこちれば来られるのか・・?
素晴らしいスタジアムを見学させて頂いた後は、さらば北陸!と東へ走り出す。

岐阜の山ん中へは下道ではちょっと辛そうなので、

金沢東ICから北陸道に入る。

そして、かつて関のSAで流れていたアナウンスで「親ベトナム」としか聞き取れなかった、

小矢部砺波(おやべとなみ)JCTで東海北陸道へと入る。

東海北陸道はやたらとトンネルばかり続くせいか、眠気との闘いだった。

ようやくトンネル地獄も終わり、飛騨清見からは無料の高山清見道路に入った。

やがて高山ICを下りて、高山の市街にようやく到着した。

今日ご厄介になるのは、高山の中心も中心である市役所の駐車場だ。

久々のコインパーキング泊である。

先ずは付近を散策しみよう。

高山もあちこちインバウンダーだらけだった。
さて今宵は、高山に来たならやっぱコレ食っとかないと!という食材を頂きに全員で街へと繰り出した。
やって来たのはこちら、

「飛騨琢磨」さんだ。

こちらは飛騨牛のお店で、

なんと嬉しいことにペット可の席を店内に用意してくれているのだ。
こちらのウリのビーフシチューは外せないなと来る前から楽しみにしていたのだが、なんと品切れだと言われいきなり出鼻をくじかれた。まあしゃーないと、ステーキとすき焼きを頼んでしばし待つ。

牛肉と言えば赤ワインだよねと一杯頼み、一口啜った途端驚いた。今まで飲んだどの赤ワインともまるで違う、全くもって初めての味だったのだ。何とも言えない香りなのだが、とにかく美味い。銘柄を聞いときゃよかったといまだに後悔しているくらいだ。


やがてお待ちかねの飛騨牛がやって来た。

ステーキもすき焼きも共に実に素晴らしいお味だ。

久々に高級な牛肉を食った。


肉の美味そうな臭いが充満しているだけに、エルブレも堪らなかった様子だった。まさに蛇の生殺し。

こんなお店で犬を入れてくれるなんて素晴らしいが、それもそのはずご主人も愛犬家で歴代の子たちの写真が飾られていた。

いやーー美味かったけど贅沢しちゃったな。そういや他の客はほとんどがインバウンダーだったが、コーラ飲みながら飛騨牛食ってる姉ちゃんとか居て、ちとガッカリした。まあ好き好きだけど。。

来た道とは違う裏通りを使って帰ってみよう。

渋くて古い町並みだけじゃなく、

こんなオヤジ好みな魅力的な横丁もあるのね。
高山の街を流しながら駐車場へと戻った。今宵はクチコミ通りの静かな夜になりそうだ。
本日の走行距離:187km
