2023 春の四国旅 第六日 日本のウユニの夕陽は燃えているか

令和5年3月11日(土)

道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園」の朝が来た。

まだ夜が明ける前に誰も居ない公園内を散歩した。

ここの芝生広場でこの後またしても元気に走り回ったエルブレだった。

昨夜はポップアップで静かに眠りに落ちそうな時に、おそらく上の写真の広場で遊ぶスケボー小僧どもの立てるガチャガチャ音やデカイ声が聞こえてきた。23時頃にはその雑音も消え、そこからは静寂の中でぐっすり眠れた。

ここの駐車場の22時からの閉鎖はポールを立てるやり方らしい。昨夜22時以降に出て行った隣の軽ははたしてどうやってここを突破したのだろうか?その謎はすぐにわかった。

一か所、軽じゃなくても5ナンバーくらいまでなら平気で通れる隙間が空いており、おそらくここから脱出したのだろう。昨夜は静かで助かったがこの閉鎖方法では入ろうと思えばいくらでも侵入可能だろう。バイクなら自由自在だ。

それにしても朝になってみると駐車場のあちらこちらにゴミが放置してあった。よくもまあこんなふざけたマネが出来るものだと呆れるばかりだ。もはや文明人とは呼べないくらい知能が低い。

今朝もスープで済まし、昼食に賭ける。

朝食後はちょっと移動し、「四国健康村」で朝風呂を頂いた。いきなり金色の観音様に迎えられてびびったが、550円でさっぱりさせて頂いた。驚いたのは立ち寄り湯で初めての後払い方式だ。奥さんと出る時間が違うので個別会計となり、600円以上から使えるPayPayのクーポンが使えなかったのが唯一残念だった。

風呂の後は宇多津を後にし、丸亀を目指して走り始めた。

丸亀といえばここを外すわけにはいかないであろう、丸亀城だ。

土曜なので混む前にと駐車場へ急いだが、すでにほぼ満車だった。さすがは人気観光スポットだ。

コンパスのデカイ図体をなんとか停めることが出来、いざ登城開始だ。

最初からかなりの急坂を登る。

本丸が近づくにつれて、見事な石垣が見えてきた。

ここへはもちろん12しかない現存天守のひとつを見に来たのだが、個人的には城は天守よりも石垣の方が魅かれる気がする。城跡に侘びさびを感じるのもそれ故かもしれない。

さらに急になった坂をグイグイと登る。

やがて天守閣が顔を現わしてくれた。

想像していたよりもこじんまりとした天守だった。

エルブレと奥さんには留守番してもらって、200円を払って代表で中に入った。

例によってとんでもない角度の階段であった。

殿様も眺めていたであろう景色を望む。

急坂を上り下りして腹が減ったので、お城を後にしてランチを求め善通寺方面を目指した。

3日連続のうどんランチを頂くのは善通寺の名店、「山下うどん」さんだ。

ネットでおすすめのうどん屋を検索してここを選んだのだが、実は以前来たことがある店だった。出来ることなら新規開拓したかったのだが、ここは美味かった記憶があるのでまあいいかと入店した。

ぶっかけ+イカ天、コロッケ&おでん

やまいもぶっかけ+かき揚げ、おでん

ぶっかけとやまいもぶっかけをそれぞれチョイスし、さらにおでんや天ぷらを付けて頂いた。ここも当然ながらしっかりとコシがあって実に美味いうどんだった。普段丸亀製麺では安い釜あげやかけを頼んでいるが、今回本場で冷のぶっかけにすっかりとハマってしまった。

スーパーとホムセンで買い出しをして善通寺を横目で見つつ次に向かった先は、三豊市だ。

何やら美味そうな惣菜店があるとネットで見て、辿り着いたのは「JIJIキッチン」だ。

美味そうな惣菜がいっぱいあって目移りしながらも何とか選び、本日の最終目的地を目指した。

到着したのは「RVパーク父母ヶ浜」だ。今宵はこちらでご厄介になる。

ビーチにあるCHICHIBUGAHAMA PORTという施設が受付だ。

一般は1泊3,000円なのだが、ここでついにこいつの出番がやってきた。

クルマ旅CLUBの会員証だ。こいつを見せればスタンダード会員価格の2,700円となるのだ。入会して2年目だがついに初めて受付時にこれを提示することが出来た。

5台分のサイトがあるが、一番乗りだったので右端の5番というベスポジを取れて喜んだ。この時は。。

さてここ父母ヶ浜に来た理由は、これである。

三豊市観光交流局のHPから引用

日本のウユニ湖と言われるここでこのようなフォトジェニックな写真を撮りたいと奥さんが切望したのだ。で、きっとそこそこ混んでいるだろうから、目の前のRVパークを取って酒でも飲みながらイスに腰掛けて余裕をかまして撮影に挑もうと思って2,700円を払って予約したという次第である。

絶景の黄金タイムはまだ先なので、先ずは傍にあるコインランドリーで洗濯をしてから、周りを散歩した。

ビーチにはけっこうな数の店が並んでおり、人出もそれなりに多かった。

こんな混雑の中で、観光交流局のサイトにあるような写真が撮れるとはとても思えなかった。

サイトには余裕があるのでタープでも張ろうかと広げてみたのだが、途中でめんどくさくなって結局やめた。

椅子とテーブルを出して早くも一杯やっていると、お隣さん方も徐々にチェックインされてきた。

酒を飲みながら周囲を見渡してみると、すぐ奥には無料駐車場があって一段高いところからジロジロと見下される。

隣にも広い無料駐車場があり、そこをクルマが出入りする度に砂埃が舞い上がりこちらへ襲い掛かってくる。すぐそこの松の木の下には灰皿が置かれていて、ヤニを食っているヤツらの視線もまた容赦なくこちら襲い掛かってくる。これは5番サイトを取ったのは失敗だったか。

というよりは、このプライベート感ゼロのあずましくない環境に2,700円も払う価値はあったのか。断じて、無い。しかも我々RVパークの客も無料駐車場の連中も使うトイレは同じなのだ。水場も誰でも使える。唯一のメリットは電源が使えるということのみだろう。あとはゴミが捨てられるが、一袋500円である。

せめて美しい写真だけでも撮るべし!と奥さんは人でごった返す浜へ突撃して行った。

結局満足のいく写真も撮れないうちに日没となり、水平線上は雲に覆われてゲームセットとなったようだ。あれだけ居た人間たちも潮が引くように帰って行った。

気を取り直して炭火を熾して楽しい夕食タイムとした。

買ってきた惣菜と肉をテーブルに並べ、宴のスタートだ。

赤身の多い肉をジュージューと焼き、

目の色が変わったエルブレにも少しあげる。秒で無くなった。

WBCチェコ戦を観ながら頂いたお惣菜はどれも美味かった。酒が進む。

食事の後は焚火タイムだ。昼間dcmで買った薪は、箱を開けてみると細い角材のきれっぱしがびっしり入っていた。これは薪とは言わないだろう。。燃やしてみると、はぜるはぜる。そりゃそうだろう。

色々と残念なRVパークだったが、寝る頃にふと空を見上げると星がキレイだった。静けさも文句なしで、ポップアップで安心して眠りにつくことが出来た。

本日の走行距離:44㎞

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