10月24日(火)
「道の駅かぞわたらせ」の朝が来た。
騒がしい一夜を覚悟していたがさほどでもなく、何とか眠れた。
朝陽がさんさんと降り注ぎ、ちっとも寒くない。わずか数日前の東北と気温がまるで違う。
この辺りのご出身の田口和美博士の銅像があった。
我が国の解剖学の父だそうだ。
今朝は一昨日に道の駅はなわで買ったチーズパンに笠間の栗を添えて頂いた。パンは想像していたよりずっと美味く、栗も香ばしくて良かった。
この旅もいよいよ今日が最終日だ。高速で一気に帰るのも面白くないが、下道だと混んでいてエルブレに辛いだけか。まあ臨機応変にいくしかない。
今朝はちょっとショッキングというか呆れる情報が飛び込んで来た。
ボロボロに使い込んだ道の駅旅案内全国地図。この2021年度版を最後に、その後絶版となった。
その代わりに「道ゆき」なるスマホのアプリが2021年4月からスタートした。この本を買った人間は初年度が無料とあってそのまま会員となって現在に至る。今まで訪れた道の駅を登録したり、駅の情報を見たりと何かと便利だった。
それが突然、
この年末をもってサービス終了と来たもんだ。3年ももたずに。
しかも、私は2023年4月~2024年3月という契約期間で会費を払い済みなので3か月分を返金してくれるらしいのだが、その方法が現金書留とあってずっこけた。旅人を相手にしているのに、常に家に居ろと言うのか。ゼンリン、大丈夫か?
気を取り直して散歩に出た。近くに何やら名所があるらしいので行ってみよう。
あと250mらしい。
とここで、前方に何か動く黒い物体を発見した。
建物の裏の藪からトコトコ出てきて、エルブレに気づいてギョっとしている。
なんか犬のようにも見えるが、リードはおろか首輪もしてそうにない。
野犬か!?エルよりはるかにガタイが良く、20kgはありそうだ。
エルブレは興奮していたが、近づいていって格闘となり咬まれでもしたらエライこっちゃ。とりあえず私一人でツカツカっと近寄ってみると、まだかなり距離があるのにビビってあとずさりする。軽く走りながら寄って行くと、ぴゅーっとまた向こうの藪の方へ消えて行って事なきを得た。とりあえず、攻撃性のある子じゃなくて良かった。関東でもまだ野良犬が居るんだなあ。
興奮冷めやらぬエルブレをなだめすかしながら歩き、やがてその名所に着いた。
「三県境」だ。
埼玉、群馬、栃木の三県が接している地点だが、平地にあるのは珍しいらしい。
徒歩4分のところに「道の駅きたかわべ」というのがあるのかと思ったが、昨日泊まった「道の駅かぞわたらせ」の旧名称らしい。
この細いドブ川みたいなのが県境なのだ。
たしか「絶メシロード」でタミオもここに来ていたな。
想像していたより得した気分になり、お世話になった道の駅を後にした。
それなりの交通量がある国道4号を順調に南下して着いた先は、「道の駅アグリパークゆめすぎと」だ。最後の昼飯の場所に選んでみたのだが、果たして何か食えるかな?
そんな新しい駅でもないので、常総や笠間のような混雑は無く落ち着いた雰囲気だった。
横長の建物の真ん中の吹き抜け部分が広々と抜けており、外席がたくさんあった。見ると大きいゴールデンを連れたお母さんがざるそばを食べていたので、これはと思いレストランのおばちゃんに聞いてみるとお盆で持ち出しOKと快く言ってくれた。聞いたか!?十三湖。これだよこれ。
天付きもりそばと天丼をチョイスした。天丼は蓋が盛り上がっていてものすごいボリュームだった。これでなんと900円。毎日打っているというそばも天付きで950円とコスパが素晴らしいではないか。
正直、ものすごい美味い!というほどの味ではなかったが、エルブレとのんびりと食事が出来た。
満腹になった後は、広々とした裏の公園を散歩だ。
気持ちの良い散歩コースで、エルもお気に召したようだ。
遊歩道脇では冬桜が咲いていた。
ここでもエルブレは取り囲まれた。最初の頃は塩対応だったエルもすっかり慣れてきたようで、それなりに愛想をふりまいていた。
さあ、後はひたすら南下して東京を目指すだけだ。
ただひたすらに南下し、ついに東京へ帰ってきた。
環七に入っても幸いにも渋滞にハマらず、我が家にしては順調に帰ることが出来た。結局最初に白河まで乗った以外は、無料高速を除けばずっと下道で走りぬいたことになる。
おかげ様で今回も事故も無く、ブレアは結局三日目以降はノーゲロで完走出来た。あー、疲れた。
さぁ、次はどこへ行こうか?
本日の走行距離:85㎞
Total走行距離:2,724㎞