2024 初夏の北海道旅 第十日 未知の檜山地方を北上する

5月30日(木)

道の駅北前船松前」の朝が来た。

夜中から雨で、朝方もYahooでは降っていないことになっているが、実はしっかりと降っていた。

雨の弱い時を狙ってささっと朝の散歩を済ませた。

朝食は、昨夜松前町のセコマで買っておいたオニギリとちくわパンをしじみワカメスープで流し込む。オニギリは相変わらず安い、デカい、美味いの三拍子だった。ちくわパンも安定の美味さ。今回の旅でもセコマにはお世話になりそうだ。

雨はますます強まっていく一方で、さらに強風でクルマが揺れるほどだった。

昨日やっと買えた「Ho」だが、北海道旅の達人車中泊erはクーポンのある立ち寄り湯を地図に書き込んで、ぱっと一目でわかるようにして旅程作りの参考にしているとブログで読んだ。

雨が止むまでの間、真似してゼンリンの白地図にでも書き込むか!と思ったが、よくよく考えると今時そんな面倒なことをせず、

グーグルマップにポチポチと打ち込んだ方が便利だし人ともシェア出来るなと、ようやく気づいた。ジジイなのでついつい何でも紙に書く癖が抜けないが、これからはなるべくITを駆使するようにしよう。

半額クーポン27軒、無料パスポート7軒をInputするのに15分くらいで済んだ。白地図にペンで書きこんでたら1時間じゃ済まなかっただろう。危なかった。

外はようやく雨が上がったので、散歩に出た。

先ずは茨城から来ていたライダーさんとご挨拶。かつてはエルブレみたいなドMIX犬を飼っていたとのことで、優しくブレアを撫でてくれた。

雨こそ上がったがまだまだ分厚い雲に覆われた空の下、松前の町を目指す。

松前に来たならやはり城に行かないと話にならんだろとずんずん向かうと、入り口のすぐ手前の酒屋さんの前でコロチキのナダルを優しくしたようなご主人に声をかけられた。

ナダルご主人が言うには、

「最近、桜の木の下に毛虫がすんごいいるのさ!」

だそうな。桜って、松前城は言わずと知れた桜の名所だから桜だらけじゃん。

人も犬も毛虫の毒にやられたらえらいことになると、城へは行かず街中散歩に軌道修正した。

お、ソフトバンクの川村選手(北海高出身)はこの町の出身だそうだ。

これと言って何も無く、普段の散歩と特に変わらない感じだが、散歩バカのエルは楽しそうだ。

ん?前回はこんなキレイな建物は無かったな。

TENOHA松前」なる施設で、「まちの駅」という冠が付いている。HPによると「まちづくりの発展に取り組む拠点として、まちに根差し、全ての人が自由に使えるスペースとして、松前の新たな地域交流の場として」造られた交流施設のようだ。

ここの他にも秋田や東京にもあるようで、これから全国に増えていくのだろうか。ちなみにキレイだが夜は閉まるようなので車中泊は無理そうだった。

街歩きを終えて道の駅へ戻り、いざ出発だ。

北海道に入って最も警戒せねばならないのは、クマではなく道警の取り締まりだ。奴らの餌食にならないためには先頭を避けて2,3番手の好位に控えるのが一番なのだが、いかんせんガラガラで、前も後ろも居ない。

今日から走る予定の檜山地方は私にとって道内で残り少ない「まだ足を踏み入れたことのない地」である。

行ったことないくせに偉そうだが、おそらく地味な土地なのでここまでわざわざ来るような観光客もあまり居ないのであろう、とにかく道が空いていた。

朝の雨はどこへやら、キレイに晴れた空の下をのんびりと走る。

この道端のワッサワサの雑草を見ると、北海道へ来たんだなと思う。

さて今日の昼はどうしようと地図を見ると、この先にポツンと一軒の寿司屋があるようなので行ってみることにした。

お、あれに見えるのがソレだな。

岬に建つ「料理宿宮寿司」さんだ。

周りには海しかない、まさにポツンと一軒家。ビーチボーイズ的なドラマが撮れそうなロケーションだ。

さてちょっとの間エルブレには留守番してもらって、、とクルマを下りようとした時にちょい大き目の羽虫が車内に入って来た瞬間、エルがパニックを起こした。コンパスは一列目と二列目をゴムのネットで仕切っているのだが、そのネットの網目に顔を突っ込んで必死に後ろへ逃げようとするエル。

おいおい、いつからそんな虫嫌いになったんだ?

これじゃあクルマで大人しく待っているなんて無理そうだとなり、仕方なくテイクアウトを頼むことにした。日本一ゴミの捨てにくい北海道、出来るだけテイクアウトは避けたかったのだが。。

おまかせ握りと生ちらしを注文して、「出来たらクルマまでお持ちしますんで」と言われるがままクルマで待つ。だが、待てど暮らせど出てこない。他に客は居なかったし寿司なのでそんなに時間がかかるはずがないのだが。。

20分は待ったであろうか、ようやく金髪の女板さんが持ってきてくれた包みは、「ちっさ。。。」

テイクアウトを受け取り、すぐ隣にある「道の駅上の国もんじゅ」へ移動した。

海沿いの建つ近代的なキレイな駅で、裏手には素晴らしい景色が広がる。

海が目の前のベンチでテイクアウトした寿司を広げる。とここで箸袋を見て、実は売りが唯一選ばなかったあわび飯であったことを初めて知る。。。

気を取り直して頂きます。うん、握りもちらしもネタが良い。量は少ないが、池袋でやってる北海道フェアなんかに比べると断然お得だ。当たり前か。16時くらいに腹が鳴りそうではあるが。

ドッグランがあるというので行ってみた。

しかしながら草がボーボーで入るのを断念した。確実にマダニの餌食になりそうだったので。

駐車場で可愛らしいチワワちゃんとちょっとご挨拶し、

2年前も頂いたこの駅自慢のイチゴジュースで喉を潤したあとで、再び国道228号で北上を開始した。

江差追分で有名な江差を抜けて内陸へ入り、早めに本日停泊予定の「道の駅あっさぶ」に着いて物販を物色した。しかしパンは買えたが夕食のオカズになるようなものは無かった。そうだ、北海道の道の駅はオカズが買えないんだった。

来た道を戻り、「フードセンターブンテン江差店」で買い物をしてから向かったのは、

俄虫温泉」だ。「がむし」とは虫嫌いな人はとても入る気がしないようなネーミングだろう。少なくとも今のエルは無理だろう。

400円だがHoの無料パスポートでひとりタダなので、実質ひとり200円で入れる。

造りは古いが熱々の湯が気持ちよかった。

だが奥さんは「今まででワーストワン」と言いながら出てきた。聞くところ、脱衣所の床がカビだらけで真っ黒だったからだと言う。男湯は大丈夫だったのか、はたまた全く気づかなかったのか。。クチコミを読むとすぐ隣の「上里温泉」の方がキレイで穴場らしいので、次回はそちらにしよう。

再び「道の駅あっさぶ」へ戻り、夕食タイムだ。今日は100%スーパーのお惣菜でいまひとつ気分がアガらないが仕方がない。

だがそれでも腐っても北海道、イカリングのイカの味は本州よりも濃くて美味く、シウマイも悪くなかった。サラダに買った袋野菜は残念ながら潤いが無くてパッサパサだった。

トラックを避けて東の端の駐車場に陣取ったおかげで静かそうだが、またまた今夜は雨予報が出ているので上は開けられそうにない。

明日も未知の檜山地方を北上だ。

本日の走行距離:95km

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