2025 初夏の伊豆ひとり旅 二日目 嶮しい山道を走り思い出の村を訪ねる

5月22日(木)

足柄SAぷらっとパークの朝が来た。

昨日の予報では明け方にかなり降ると言っていたが、さほどではなかった。

ぷらっとパークにはアイドリングトラッカーなど皆無なので静かで快適なのだが、

SAのトイレに行くにはこのトンネルをくぐり、ちょいと長い階段を登らないと辿り着かない。先日の鴨川の時のような体調だと間に合わない可能性が高く、危険極まりない。

SAの駐車場にはチラホラとキャンカーが停まっていた。

トイレに近いポールポジションは、やはりキャブコン率が高い。

トイレのついでにファミマでサンドイッチを仕入れ、

インスタントコーヒーとともに優雅に頂くこととしよう。

二杯目はたまには、

アールグレイチーなんぞを淹れ、右京さんのように知的に啜ろう。

さて二日目の今日は、どこに行こうか。せっかくだから、エルブレはまず一緒に連れて行けないようなところに行ってみっかな。

お世話になったぷらっとパークを出発し、御殿場から裾野と下道をのんびりと下って行く。途中、以前立ち寄った時に惣菜が豊富だったJAの直売所「すそのふれあい市」で夕食を仕入れ、さらに三島を通過して伊豆半島の根元部分へと入る。ひとり旅だと、道中の写真がどうしても不足してしまう。

国道136号を右に曲がって県道134号に入り、やがて西伊豆の海岸線へと出た。そこからは県道17号に入り、あわしまマリンパーク、伊豆・三津シーパラダイスを通過する。さて今日の昼は伊豆の美味い魚でも味わいたいところだが、どこかいい店はあるだろうか。

やがてふらりと立ち寄ってみたのが、こちら「やま弥」さんだ。

お宿もやっておられるこちらは、グーグルの評価が4.6と非常に高く期待出来そうだ。この辺りは鯛丼が有名っぽくここもオススメに入ってはいたが、色々なモノが食えそうな煮魚の定食を頼んでしばし待つ。

やがて運ばれてきたお膳を一目見た瞬間、「ブラボー!」と叫びたくなった。のどぐろの煮付けにアジとイカのお造り、さらにはしらすおろし、温泉たまごと、ゴハンが一杯では到底足りないほどの豪華絢爛っぷり。これで1,480円。

煮魚はふっくらと淡く、刺身は新鮮でアジは脂が乗っているしイカはどこまでも甘い。しらすも決して脇役に甘んじることなく、非常にいいお味。いやー、実に美味い。これぞ、伊豆だ。申し訳ないが、この前の房総には完勝だわ。

さて美味いランチの後は、少し運動でもするか。

いくつか漁港を見てまわり、

やって来たのは足保港だ。

海は瀬戸内のように穏やかだった。

ここでちょいとエギでも投げてみよう。

何度投げても、海からは何のリアクションも感じず。まぁ、他のエサ釣り師たちも全く釣れてなかったし、しゃーないか。

一旦竿をしまって次を目指すが、

県道127号、、かなりタフそうだ。これぞまさに、エルブレは一生走れないであろう道だ。いざ、行かん!

ナビでは27分と言っていたが、いったいいつ終わるのだろうと思うほどワインディング山道は長く厳しかった。コンパスの中の荷物が右へ左へと吹っ飛びそうになっていた。この辺りは過去に数えるほどしか来たことがないが、その頃からなんら変わらず、相変わらずの秘境だった。もっとアクセスが良くなればきっともっと多くの観光客が訪れるのだろうが、色々と難しそうだ。

やっとのことで着いたのが、御浜岬公園だ。人はまばらだったが、わナンバーのインバウンダーらしきグループがちらほら居た。

さて、もういっちょ頑張ってみよう。

うーーーん、やっぱ難しいわ。ホントはこの後で陽が落ちた夕マズメからがきっと本番なのだろうが、そこまで頑張る根性も無いヘタレは早々に撤収し、

今宵ご厄介になる「道の駅くるら戸田」に場所を移し、ひとっ風呂頂いた。温泉で500円と安いその風呂はなんと貸し切りでとてつもなく気持ちよかった。さっさと切り上げて来て正解だった。最初から最後まで客はワタシのみだったので、普段は使わない露天ものびのびと満喫させて頂いた。

この場所は今は沼津市戸田という住所になっているが、かつては戸田村という地名だった。大学時代の同級生のT君がここの生まれで(そういや彼は「お前も来るら?」「明日の1限出るら?」とやたらと東南アジア人のようにらーらー言ってたな。だから「くるら戸田」って駅名なのね)、1年生の初夏だったか、なぜかT君の実家にお呼ばれする機会があった。そこで成蹊高校出身のボンボンのS君が親に買ってもらったばかりのトレノを出してくれると言うので、ワタシともうひとりの同級生と3人で図々しくもノコノコと戸田村までやって来たのだ。T君のお母さんはそれはそれはいい人で、クソガキな我らに豪華な船盛りの刺身と、戸田村名物のタカアシガニまで振る舞ってくれた。北海道でカニには慣れていたワタシだったが、初めて見るタカアシガニのあまりのデカさに圧倒されたのを強烈に憶えている。今ではT君は出世して大企業の重役にまでなってすっかり疎遠となってしまっているが、ご両親はお元気にされているだろうか。

裾野の直売所で買った惣菜に昨日の残りのシウマイとブロッコリースーパースプラウトを足した肴に、あまりにも若かったあの頃のツンとした思い出を添え、ハイボールを流し込む。

あぁ、ほんのちょっとでいいからあの頃に戻りたい。

本日の走行距離:71km

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