2022 早春の九州一周旅 第二日 有馬の湯で疲れを癒し、神戸から船は西へ向かった

土山SAの朝が来た。

今朝の気温はマイナスだった。そして、一般車ゾーンに居たはずがいつのまにかトラックに取り囲まれていた。落ち着かない夜だったが致し方ない。

朝食はセブレブで屈辱のコンビニ飯かと覚悟したが、「あ、ニシカワのパンが売ってるー」と女子たちが喜んでいたので有名なのかと奥さんが飛びついて買ってきたパンを頂いた。素朴に美味かった。

エンゲルの冷蔵庫の目盛りを間違って2にしていたらトマトジュースが凍っていてフラペチーノ状態だった。5まであるが1で充分冷える。

ここ土山SAは上下線共通の施設で人との待ち合わせ場所に最適と評判だ。そして、三重県とばかり思っていたが実は既に滋賀県だった。どうりでやたらと色々なところにタヌキのオブジェがあるはずだ。

なんとなく似てる

小規模のSAだが、実は犬には優しかった。特に案内板があるわけではないのだが、ふらふらと散歩していたらはずれの方に水のみやらトイレやらがあるスペースがあった。

ゴミ箱にはなんとゴミ袋まで備え付けられていた。これは素晴らしい。

出発前にSAのスタンドで念のため10リッターだけ給油し、ドッグフレンドリーな土山SAに別れを告げさらに西へ新名神を走った。京都、大阪と走っていくうちにブレアのアゴがヨダレで湿り始めたので慌てて休憩のため茨木千提寺PAに立ち寄った。

シンプルにトイレしかないPAで、建物にPA名の看板すら見当たらない潔ぎよさだった。

再び新名神に戻って少しした辺りの何でもないところでブレアがいきなりリバースした。高速かつ早めの休憩の甲斐も無く連日のリバースにショックを受けた。

気を取り直してさらに西へ向かい西宮北で高速を下りて、値段を見てまた20リッターだけ給油しておいた。どこか安いところを見つけたらガッツリ満タンにしたいところだが、全国的にどこも170円オーバーのようだ。

クネクネの山道を少し下ったあたりにある「Nu Cafe」さんでランチを摂ることにした。

オシャレな別荘地のような場所にあり、平日にもかかわらず満車という人気のお店のようだ。グルっとまわった店の下にある場所に路駐となったが所々側溝があって左に寄せるのが怖かった。

何とかクルマを停めてから裏庭のテラス席に通された。

悩んだ挙句、スンドゥブとハンバーグをオーダーしてみた。

どちらも美味く、オシャレな店な割にはご飯もボリューミーだった。お店の女性陣も皆さんとても感じが良く、カフェ好きなエルもお気に召した様子だった。

腹も膨れたところで、クルマで走ってばかりのエルのご機嫌を取るために近くの「甲山森林公園」で散歩をすることにした。山陰山陽紀伊半島旅の時は移動ばかりで「話が違う」と言わんばかりだったエルさんのために今回は極力公園をスケジュールに組み込まないといけない。

園内の遊歩道沿いにはオブジェのように巨岩が至る所にあった。

炭治郎がスパっと切ったような石も

展望台からは大阪から神戸が一望出来た。

左手の阪神競馬場はよく見えたが、憧れの甲子園球場や大阪ドームはよくわからなかった。

たっぷり1時間半ほど散歩をしてエルを満足させた後は近くの名湯有馬温泉までお風呂を頂きに走った。検索するといくつか立ち寄り湯が出てきたが、中には2600円くらいするゴージャスなのもあった。そんな中選んだのが、「メープル有馬」だ。クーポン利用で1050円でタオル付きなら良心的だろう。

若干やかましい若者3人組が先客でいたが少ししたら居なくなり、そこからは貸し切りだった。露天は無かったが、寝湯やうたせ湯など全てを堪能できた。極楽。

有馬から神戸へ向かう道は強烈なダウンヒルがずっと続く。「ブレーキ過熱注意!」とあちこちの看板が脅すが、ヘビー級のコンパスは2速に落としても重い体重のせいでグングン加速するのでブレーキを踏まないと先行車に追突してしまう。山道はこれだから嫌だ。なんとかブレーキがバカにならないうちに里に下りられた。

奥さんがセレブスーパーの「いかり」に行きたいと言うので御影店に寄って今宵の食糧を調達することにした。駐車場にはさすがに外車が多い。お惣菜も関東ではあまり見ないものがチラホラあり、いくつか仕入れて店を後にした。

20時発の新門司行きのフェリーに乗るため、阪九フェリー神戸乗り場に着いたのは18:30過ぎだった。乗り込む前にエルブレの晩御飯タイムがあるので、車の列には着かずに脇の駐車スペースに先ず停めた。津軽海峡フェリーなどとは違い出発1時間前の19時に乗船開始なので、船内に持ち込む荷物をまとめたりしていたらあっという間に時間が経過し、エルブレにおしっこさせるヒマがなかった。

運転者のみがクルマで乗船で同乗者は別の人間用の乗船路なので、エルブレはエルブレ1号に乗せて奥さんが押しての乗船となった。

阪九フェリーさんは犬はカートでも歩いてでもOKという、ドッグフレンドリーな会社だ。津軽海峡やさんふらわあのように「頭も隠せ」などとは言わないのが素晴らしい。

犬と泊まれるウィズペットルームは2部屋ある。ペットだけ預ける「檻部屋」もあるが、ちらっと覗いたら誰も使っていなかったようだ。

部屋の中は十分な広さで、トイレ洗面所付き。サークルのスペースもある。電気ポットもあるのが何気に嬉しい。

トイレ認識用にエルブレの使用済みのペットシーツを持ってきてあり、「ここがトイレだよ」と言い続けていたらエルは上手に部屋に備え付けのシートに用を足せた。たまに「賢いな」と思う時もある。ブレアは何度言ってもしなかった。やはり次回は2時間前くらいに港に着いてトイレを済ませないと。

2部屋の間にドッグランスペースもあるのだ、当然ながら下は草でも土でもない青い床なのでここでもブレアはしなかった。

「ここじゃあ出来ません」

無事出航したところでお疲れの一杯が染みる。

「いかり」で仕入れたつまみは、大根とヒイカの煮もの、イカと春雨のサラダ、卵焼きだった。どれも良い味付けで美味だった。奥さん用のドーナツもなかなかイケたらしい。備え付けの電気ポットで沸かした湯でウィスキーのお湯割りも進む。

漆黒の闇の瀬戸内海を船は順調に進みながら、ここまでの疲れも相まってあっという間に就寝した我が家なのであった。

本日の走行距離:163㎞

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