2022 早春の九州一周旅 第三日 神戸から船に乗って門司に着いた そこは風のまち

阪九フェリー「やまと」での朝が来た。

船は全くと言ってよいほど揺れなく、実に快適な航海だった。穏やかな時の瀬戸内海はそこいらの湖よりも揺れないのではないだろうか。あるいは船の性能のおかげか。

エルがお隣のワンコがドッグランに出入りするのを気にして時々吠えてはいたが、概ね良い子で初の宿泊船旅が出来た。

エルは朝食後にまたちゃんとトイレが出来たが、ブレアが相変わらずしてくれない。変なところで神経質で困ったヤツである。

船旅といえばどうしてもダイヤモンドプリンセスを思い出してしまうので、余計なクラスターに巻き込まれないように船内の風呂にも行かず極力船室内で過ごした。

ただ朝7時に焼き立てのパンを販売しますというので、フラフラと釣られてロビーへ出ていきコーヒーとともに船室内へ持ち帰って頂いた。温かくて有難いが、味は昨日保険で「いかり」で買っておいたインゲンのパンの方が美味い。

先代犬桜の魂の宿るチビ桜がパンを凝視

船は8時定刻に新門司に到着した。船内アナウンスによると下船時は同乗者もクルマに乗っていいとあったが、一晩おしっこストライキだったブレアをいち早くトイレに連れ出したいのでまたエルブレ1号で先に下りてもらうことにした。

一晩お世話になった部屋を出るとお隣さんとバッタリ。

ベルジアンシェパードさんとのことだった。なんちゃってシェパード顔のエルにやはり似ている。この子の他にあと2頭連れて旅されていた。

琉球のような乗り場ビル

福岡の大地へ初上陸し無事にブレアのトイレも済ませたところで、先ずは休憩散歩にと近くのカニカキロードパーキングにコンパスを停めた。

長旅の疲れを癒すために海沿いの広場で軽くひとっ走りし、

海沿いの遊歩道を散歩し、

飽き足らずにさらに近くの川沿いを散歩した。

のどかな田園風景を見ながらのんびり散歩していると気分はまるで寅さんの旅だ。頭の中には「男はつらいよ」のテーマ曲が流れる。

のんびりした後はさらに北を目指してコンパスを走らせた。着いたところはレトロな港町の門司港だ。

この日は強烈な風が吹きまくっていて、駐車場に停めたコンパスが横転しそうなほどだった。門司港は焼きカレーが名物らしいので、テラス席が犬OKな「王様のたまご」で頂いてみることにした。

テラスは風除けが何もなく完全な吹きっさらしなので、テーブルの上のものが全て吹っ飛んでいくのを阻止するのに必死だった。実際、奥さんが誤って飛ばしたドリンクメニューは瞬時にどっかに行ってしまった。

焼きカレーとオムライスをチョイスしてみた。焼きカレーは熱々なのでちょうどいいが、オムライスは強風のためにあっという間に冷めていった。どちらも格別に美味いとまではいかないが、観光地にしては安いところが東京と違って良い。ただでさえ強風で落ち着かないのに加え、他のテラス席客がやたら声がでかくてやかましいのでソッコーで食って店を後にした。

止む気配のない強風の中、門司のレトロタウンを散歩した。歴史的な建造物が多く、旅情を掻き立てる。

強風のせいで徐々に疲れてきたので門司を後にし、南下を開始した。地方都市の風景を眺めながら10号線を走り、「道の駅 豊前おこしかけ」で休憩を取った。この旅で最初の道の駅だ。

東京じゃ考えられないような価格でイチゴやミカン類が売っていた。奥さんは「飲むイチゴパフェ」とか何とかいうスイーツを買ってたいらげていた。

さらに東南に少し進んだところにある「道の駅 なかつ」に着いた。今日はここで停泊させて頂くことにした。

この駅の裏手には犬に嬉しい広場があり、竪穴式住居跡なども見られる。

夕食は駅のすぐ隣にある「宝来軒」に入ってみた。

先ずは生ビーをグイと呷り、夜なので軽めにと餃子10個と大盛ラーメンをシェアした。餃子は野菜多めで素朴で美味かった。ラーメンは細ストレート麺に濁りスープで、環七系がアッサリしたような感じに思った。

さすがに軽すぎたので、道の駅の閉店間際の売店に駆け込み、中津の唐揚げをつまみに買ってコンパスでウイスキーお湯割りと共に頂いた。唐揚げはまあ東京でもよく食っている感じだった。なかなか差別化は難しいか。

トナラーを避けるために建物から広場を挟んで遠く離れた場所に停めたコンパスで、たまに強風に揺られながら中津の夜は更けていった。

本日の走行距離:70km

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