2022 早春の九州一周旅 第十五日 阿蘇の大パノラマとあか牛を堪能しつつも翌日の大雨に不安はつのるばかり

道の駅あそ望の郷くぎの」の朝が来た。

昨夜宮城福島にでかい地震が発生したというニュースをスマホで見て一気に目が覚めた。

阿蘇五岳方面の空にも地震雲のようにも見える一筋があり、また熊本にも!?と不安がよぎる。

とりあえず朝一の散歩代りにドッグランでひとっ走りさせた。

旅も十五日目だがまだまだ元気いっぱいで頼もしい。

今朝はシラス無しのプレーン茶漬けと、タンカン&デコポンを頂いた。

今朝は朝焼けもキレイだし天気予報が好転していないか期待してみたが変わらずで、夕方早くに雨が降るそうだ。こういう時はどこか宿を取るのも一計とネットを検索して見つけた阿蘇周辺の貸別荘が、当日にも関わらず予約出来た。余計な出費となるが雨には勝てない。

今宵の雨宿りの算段もつき一安心したところで、併設の「モンベル南阿蘇店」に行ってみた。

幕張店のように、表向きは「抱きかかえるかペットキャリーに入れて入店ください」とあるが歩いてもいいと言ってくれると期待したが、こちらは言ってくれなかった。駐車場に戻ってエルブレ1号を取り出して組み立てて戻って来るのも面倒だったので、奥さんが買い物している間、外で待っていた。

「入っちゃダメなんだって」

いい子で待っていたご褒美に、すっかり気に入ったドッグランへダメ押しで連れて行った。

「おねーちゃんたのしいね♪」「そーねブレちゃん♪」

犬連れ車中泊erにとっては楽園のような道の駅だった。機会があればぜひまた訪れたい。

あまりの居心地の良さにケツに根が生えそうになるのを断ち切ってお世話になったこちらの駅を出発した。目指すは、ブレアのクルマ酔いのために一度は諦めた「九州を代表する絶景」である。

国道325号から左に曲がった県道111号線が、日本百名道のひとつである「阿蘇パノラマライン」の吉田線だ。伊豆の大室山を巨大にしたような景色のワインディングをひーひー言いながら上っていく我らがコンパス。後ろにクルマやバイクが見えたら即路肩に寄ってお譲りだ。

途中の展望台に少し寄ってからさらに少し走ると、いつか来てみたかった草千里ケ浜に着いた。

駐車場料金がかかるところが一級の観光地であることを再認識させてくれる。

都井岬に続きここも草原にはペットは入れないという注意書きを見て軽くショックを受けたが、牧草地であり馬も歩くのだからまあ当然である。草原はダメでも駐車場や展望所はOKなのかビジターセンターの人に聞いてみたが、「草原以外は問題ない」という嬉しい回答を頂いたので早速展望所に上ってみた。

よく目にする映像や写真では緑の草原で今回は色彩的にはちょっと残念ながら、展望所からの草千里ケ浜の眺めは素晴らしかった。

草千里ケ浜の左手には昨年噴火した中岳が見え、若干の煙が上っていた。

遠くには雲仙普賢岳

反対側では遠くにうっすらと雲仙普賢岳が見え、さらに右手を向くと大室山そっくりの米塚がある。

エルは展望所で寛いで絶景を眺めていた。

エルブレは入れないがせっかく来たのだからと、馬糞を踏まないよう注意しながら一人で草千里に立たせてもらった。とうとう阿蘇まで来れるとは感無量だ。

しばらくの間阿蘇の大パノラマを楽しんだ後は、お待ちかねのランチである。阿蘇といえば赤牛丼がメジャーだとケンミンショーでもやっており、阿蘇に行ったら食わない手は無い。だが一番人気のいまきん食堂は何時間も待つらしくそれはちょっとカンベンだ。他にどこか無いかと探すとテラス席がある店が見つかったので、パノラマラインを北上開始した。

パノラマライン坊中線をギュンギュン下っていくと、やがて「あか牛丼いわさき」に着いた。ここだって十分人気店のようで、そこそこ混んでいた。少し待ってテラス席に無事座れた。

クチコミによると普通盛じゃ足りなそうだったので、50代夫婦のくせに二人とも大盛にしてしまった。

お待ちかねのあか牛丼は見た目はかなりボリューミーだが、食べてみると実にサッパリした肉で年寄でもバクバクいけてしまう。温玉をまぶしてわさびを少しつけてグイグイとかっこみ、ペロリとたいらげた。若いカップル客が多かったが、彼等には物足りないくらいではないだろうか。あらかじめかかっているタレも、味噌汁も薄味だった。宮崎、鹿児島に比べ熊本は薄味なのだろうか。

阿蘇も見てあか牛も食ったし、じゃあそろそろ今宵の宿にチェックインするか。とその前に買い出しにと近くのスーパー「みやはら」に寄った後で、さらに明日のパンでもとちょっと先の「Bakery Genki」に行ってみた。

元気というからにはチャキチャキの町の惣菜パン屋だとばかり思いきや、オシャレな店舗に驚いた。

迷いに迷って厳選したパンとともに、再び南阿蘇方面へコンパスを走らせた。最後の方は対向車が来たらすれ違い不可能な細い道を走り、ようやく「貸別荘ふなざし」に到着した。

貸別荘というくらいなので伊豆高原や北軽井沢のような雰囲気の環境を勝手に想像していたが、行ってみたら農村の中の一軒家という感じだった。

着いてすぐに人の良さそうなお父さんが母屋の方から出てきて色々と説明を受けた。建物の中はやたらと広くて二人と二匹で使うにはあまりにも広すぎる。リビング、キッチン、小上がりに、寝室は1階が和室+洋室(ベッド3)、2階も洋室(ベッド5)と大人数でも余裕で泊まれる。WiFiも完備しているので、小さい会社であれば住み込みのオフィスに出来るレベルだ。炊飯器も2台(1升)あるし。肝心の料金は素泊まりでひとり5,200円で、犬は人数分は無料。

チェックインしてほっとしたが、この宿泊の原因である雨はなかなか降ってこない。もしかして宿を取る必要無かったか?

古くてなかなか乾かないが乾燥機まであるので洗濯をしつつ風呂に入り、先ずは一杯。

昼に大盛丼を食らったので、夜は軽く馬刺しとコロッケ。さすが熊本、馬刺しが安くて美味い。

寝る前に最後のオシッコにとドッグラン(庭)へ連れ出す時には雨が降っていた。さあ寝るかとなったが、寝室は山ほどあるがエルブレはリビングと廊下しか入れないことになっているため、和室から布団を持ってきてリビングで床暖房を入れてみんなで寝た。

明日は予定によると朝から本降りとの予報が出ている。15時くらいには止むらしいがそれまでどうやって凌ぐか、不安な気分を抱えつつも久々の布団であっという間に眠りについた二人と二匹なのであった。

本日の走行距離:61㎞

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