2022 梅雨前最後の富士山麓表裏旅 初日 いつでも夢を

すっかり更新が疎かになっていたが、今回の富士山麓旅はなんと前回の上州湯治旅のすぐ翌週の旅だった。よって季節はまだ梅雨前にさかのぼる。これから暑くなるので行ける時に行っておこうと間を置かずに旅に出たのだった。しかし、我ながら更新をサボるにも程がある。

5月末の平日だというのに東名は相変わらず町田で先ず詰まるといういつものようにクソ道だった。

御殿場で東名を下り、山中湖方面へ向かう。

有料道路の無料区間を須走で下り、昼食を摂りに「道の駅すばしり」に寄った。

何か食えるかと物色したが、レストランは2階でテラス席は無し。1階はというと建物の外に富士宮やきそばの屋台がポツンとひとつあるだけで一応外席はあったが微妙な感じだったので、先を探すことにした。

須走から山中湖や富士吉田近辺なんてすぐなのだが、以前クネクネの山道を走っている時にブレアがリバースした苦い思い出が頭をよぎったため、ケチケチせずに金を払って東富士五湖道路に乗った。その甲斐あって、山中湖ICを下りるまでノーリバースで行けた。

富士五湖らしい新緑の道を通り着いた先は「道の駅富士吉田」だ。広い駐車場には平日だがけっこうなクルマが停まっていた。ここはいつ来ても賑わっている気がする。

地ビール屋のふじやまビールのテラス席で何か食えるかと行ってみたら、なんとテラス席のくせに犬NGとのことだった。こんなリゾート地でそんなテラスもあるんだな、と。

仕様がないので隅っこの軽食コーナーの外席での名物吉田うどんで手を打った。

とりあえず腹を満たした後は、すぐ上にあるドッグランを覗いてみた。ちなみにその近くの湧き水コーナーでは、お一人様の制限量をはるかに超えるタンクを抱えて必死に水を汲む年配夫婦が何組も居るといういつもの光景があった。

ドッグランに入れてはみたが、走る気分ではなかったようなので早々に出た。

ランの外の芝生は犬NGのようだった。以前はこんな制限は無かったような気がするが、気のせいか。

ランチがしょぼかったのでせめてゴージャスなオヤツでも奥さんに食わせてご機嫌を取ろうと、山中方面へ引き返した。目指すは名店「ペーパームーン」だ。駐車場に着いて颯爽とハイエースの助手席から飛び降りてルンルン向かったはずの奥さんがクルっと踵を返して曇った表情で戻って来た。何事かと思いきや、どうやら本日の分は全て完売したらしい。恐るべし、人気店。

「また明日にでもリベンジしよう」と落ち込む奥さんをなだめ、人気店を後にした。走りながら山中湖畔を見ると、テラス席のある飲食店がけっこうあることに気づいた。吉田うどんじゃなく、最初からこっちに来ておけばよかったなと後悔した。

再び道の駅富士吉田の脇を通りすぎて139号を走り、やがて本日の停泊地の「道の駅なるさわ」へ到着した。

昔から西湖や本栖湖へ行く時に前をよく通ってはいたが、入ったのは今回が初めてだ。人気の駅だが、落ち着いた雰囲気でのんびりできそうだ。それにしても、鳴沢と聞くと先日凶弾に倒れた安倍さんを思い出す。この近所に別荘があって夏休みはここでゴルフをしているというニュースや記事をよく目にしていたからだ。官房副長官の時代には大いに期待し、アベノミクスのおかげでリーマンショックでジリ貧だった私の確定拠出年金がV字回復したという大恩があるが、総理晩年のあまりにブラックな疑惑の数々や極めつけの世紀の愚策「アベノマスク」が残念でならない。とまれ、合掌。

広い駐車場をウロウロした挙句、富士山博物館の前あたりが平坦で落ち着きそうだったので陣を張った。

建物の裏手の第二駐車場の方が車中泊erに人気のようだったがトナラーが来そうなのでやめておいた。

無事に場所も決まったので、エルブレのために駅の周りの散策に出かけた。

少し歩いた先に第三駐車場もあったが、トイレが夜使えないようだった。

ちなみに、異様に目立つミゼットが停まっていた。

これは、、国民的スーパーアイドル時代の小百合様だろうか。この後しばらく私の脳内で「いつでもゆーめをーー♪」というフレーズがリフレインされて止まなかった。

第三駐車場のすぐ隣には鳴沢活き活き広場なる広大な素晴らしい芝生広場があった。見るなり目がキラキラして入りたそうなエルブレだったが、十か条の禁止事項にしっかりと犬NGの項目が入っていた。

しかも犬「連れ込み禁止」と実に嫌な言い方をしやがる。もうちょっと言い方ってもんが無いのかね。

とりあえず散策を終えてコンパスへ戻り、エルブレに夕ご飯を上げてからひとっ風呂浴びに出た。

第一駐車場から歩いて5分ほどのところにある「富士眺望の湯ゆらり」だ。タオル付で平日1100円のところ、LINEのアンケートに答えると900円になる。ちょいとお高めだがペラッペラとはいえタオル付で、しかも普通の大浴場の他に洞窟やら炭酸やら蒸しやら色々な風呂が楽しめることを考えるとトータルでは大満足だった。

例によって一足先に戻って来た私は、いい子で留守番してくれていた娘たちにご褒美ガムを上げてから、待ちに待った至福の一杯を頂く。嗚呼、極楽。これのためにこそ旅はある、と言っても過言ではないかもしれない。

さて今宵のメニューはというと、ここのレストランで閉店間際に仕入れておいた親子丼と桜もつ煮に、家から持ってきた自家製オイキムチだ。

桜もつは馬もつなのだが、さっぱりとしているが味わいは深いという実に良いツマミであった。

ビールから宝缶チューハイときて、締めには甲斐の地酒の富士蔵を頂いた。最近の妙に上品な味というよりはクラシカルな「お酒」という感じの味で美味かった。

気持ちよく酔っぱらってさあ寝るべ、という頃には清々しい静寂がコンパスの周りを包んでいた。ポップアップでゴロンと横になり、「いつでもーゆーめをー♪」と口ずさみながら鳴沢の静かな夜は更けていったのだった。

本日の走行距離:147㎞

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