祝デビュー戦 2021 甲斐旅 二日目 夜景に乾杯

道の駅つるの夜が明けた。

結局風も雨もない穏やかな夜だったので、屋根裏部屋で快適に眠れた。奥さんは後部常設ベッドで寝たが、普段は全くくっついてこないエルに朝までぴとっとくっつかれていたためイマイチ眠れなかったらしい。車内だと普段と違う行動が見られそうで、不思議な犬である。ブレアは2列目ソファで一人で寝ていた模様。

朝焼けの中、家族全員で朝イチトイレを済ませに外に出た。この道の駅は2016年オープンと新しめのせいか、トイレがとにかくキレイで数も多い。全てではないがお湯が出る洗面台もあるのもこれからの季節は嬉しい。

ワンコどもにとっては、駐車場のすぐ隣に広い芝生広場があるのも嬉しい。

後方に写っている高架線路は、すぐ近所にあるリニア見学センターの実験線で、たまにけっこうな轟音を立ててリニアモーターカーが走るのだが、平地からでは車両は一切見えず残念だった。

朝食は昨日談合坂で買ったが結局食べ残してあったオニギリとフリーズドライの味噌汁、ヨーグルトにトマトジュースという質素なメニューだ。唯一、道の駅売店で買ったシャインマスカットが一点豪華か。デビュー戦で勝手もわからずこんな朝食になったが、この旅スタイルに慣れるにつれてもうちょっと彩を加えたいものだ。

ちなみに一晩中冷蔵庫をOnにしていたが、朝のバッテリー残量は12.6Vとほぼ満充電であった。

またオニギリを温めるために初めて電子レンジを2~3分使ってみたが、それでも12.6Vと変わらなかった。まだまだよくわからんが、けっこうポテンシャルがあるのか、はたまたこんなもんなのか。

朝食後は道の駅の周辺を散歩してみた。周りはリニアの線路以外はほぼ田んぼである。刈り取られた稲がズラリと並んで干されていた。これは伝統的な方式で、今となっては珍しいらしい。

田んぼの脇に用水路があり、キレイな水が勢いよく流れていた。

道の駅の周囲の道路は朝ということもあってかほとんどクルマや自転車なども走っておらず、安心して快適に散歩することが出来た。芝生広場とともにこれは犬連れにとっては高ポイントであろう。

お世話になった道の駅つるを後にして、近くの大月にある「桂川ウェルネスパーク」という公園に行ってみた。ここにはドッグランもあるということで、先ずは利用登録をした。必要なものは鑑札札と狂犬病ワクチン証明と飼い主の身分証明書だ。

この公園は全体が丘陵というか山というかとにかくアップダウンがきつくてコロナ禍で運動不足の脚にはけっこうくる。お目当てのドッグランもかなりの傾斜でしかもこの日は日差しもけっこうあったので、わざわざ登録までした割には早々にここを後にした。

標高は430m

今宵の停泊地は甲州市ということで、お昼はそちら方面で摂ろうと20号線を西へ向かった。道中は本日も順調なりと重い車体を転がしていたのだが、勝沼あたりで突然ブレアがリバースしてしまった。。昨日からの様子ではもはやクルマ酔いは克服したかと思っていたのだが、まだまだ油断出来ないということか。

走行中の様子

また、この甲斐の国は路面状況が悪いところが多く、デコボコのガッタガタなところではユーアイビークルご自慢のショックアブソーバーでも振動を吸収し切れずで、それもブレリバースの原因のひとつと思われる。

結局大月から一時間くらい下道を揺られて、甲州市の「ナチュラルカフェ」さんに着いた。途中やけに登るなと思ったが、なんと標高800mだそうな。最後の方の道などは細いは辺鄙だわで、ほとんど「ポツンと一軒家」の世界で、ナビが絶対に間違っていると思ったほどだ。

テラス席が犬連れOKだが、近づいてみるとかなりのワイルドな雰囲気で一瞬「これはヤバイところを選んでしまったか」と後悔した。だが、サラダとスープが運ばれてきてからはその印象がガラリと変わった。

野菜も新鮮でドレッシングも和を感じる大人の味わいで美味。スープはコンソメの上品な味わい。メインは私は鹿肉のハンバーグ、奥さんはポークジンジャー(だったっけかな?)を選んだ。ハンバーグは赤身ベースのしっかりとしたソリッドな歯ごたえで美味く、ソースも上品な大人の味わいだった。ポークもワイン豚(ワイントン)という地元産のようで、脂身も甘く実に美味い。なんとワインを飲ませて育てた豚だそうだ。そしてこれらの付け合わせのグリル野菜も香ばしくて絶品だった。ライスも茶碗で供され、全体的に和風テイストなのがまた良い。

鹿肉ハンバーグ
ポークジンジャー?

このお店のさらに高ポイントな点としては、箸が用意されているということだ。常々、箸こそが世界一のカトラリーと信じて疑わない者としては実に嬉しい。水菜などはフォークで食えと言われると細い茎が取りずらいことこの上無いが、箸だと実に食べやすい。

紙ナプキンとウェットティッシュもテーブルに置いてあるのも高ポイント。さらに、失礼ながらこんなポツンとなお店にも関わらず、各種電子マネーでの支払いも可能という懐の深さに驚いた。

話好きなママさんと会話を楽しんでいたら15時近くになってしまったのでそろそろお暇することにした。最後に我が家と同じ保護犬が居るとのことなのでお顔を見にドッグランへお邪魔した。

愛媛から来た男子

The和犬な風貌の凛々しい男子は愛媛出身とのことで近づいてきてくれたが、地元の山で罠にかかっていたところを保護されたという黒い男子は結局近くまでは来てくれなかった。

黒いシャイボーイ

ママさんはキャンピングカーにご興味がおありのようで、恥ずかしながら我が家のコンパスの車内を見て頂いてからお別れした。実に良いお店を見つけた。また寄らせて頂きたい。

さてそろそろ今宵の停泊地へ向かわねばと車を走らせた。ところで我がコンパスだが、ヘビー級の車体のせいか下り坂でエンブレがほとんど利かずどんどん加速されるのがちと怖い。3速、2速に落としてもグイグイ加速されて坂を下って行く。

昼食が遅かったので途中のスーパーで軽いおつまみ程度のものだけ仕入れて、今宵の停泊地である「ぶどうの丘」へ到着した。ここはRVパークが併設されていて、今夜はそちらでお世話になる。

着いた頃には既に16時を過ぎていたので、先ずは急いで「天空の湯」でひとっ風呂浴びた。760円と前日の「より道の湯」よりお得だが、全体的にはやはり高い方が快適だった。

16時くらいで何をそんなに焦っているのかというと、「地下ワインカーブ」の受付を17時までに済ませる必要があるからだ。

このワインカーブというのは、地下にある倉庫で180種類のワインを試飲し放題というもので料金1,580円なり。17時受付終了で17:30閉館なので焦りに焦っていたというわけだ。

風呂を速攻で切り上げ、喜び勇んで地下へ潜入した。

試飲用のワインボトルが6本ほど乗った樽がたくさん設置されている。赤、白、ロゼにそれぞれ辛口や甘口などワイン好きにはたまらない空間であろう。ちょっと残念なのは、私の好みの赤のフルボディは樽がひとつしか無かったことだ。そもそも日本のワインはフルボディが少ないのだろうか。

フルボディ樽

この樽を中心に他の樽もまんべんなく&意地汚く試飲しまくって、選んだ今宵の一本はこちら。

これ以上この地下に居座ると試飲だけで泥酔しそうになるので、この一本を持って上に上がった。

無事に試飲祭りも終え、今宵の寝床へ向かった。

こちらのキャパシティは4台で、サイトからは甲府盆地が一望できるのがウリだ。

日が暮れると、これでもかの夜景三昧。

この夜景をつまみに先ほど仕入れたワインをグビリと頂く。

実際のつまみはワインに合う軽めのもので済ませた。15時近くに昼を食べ終わったということもあり、夜はこの程度にしておいた。

眺望が良いのはいいのだが、吹きさらしなのかちょっと風が強かったので今夜はポップアップ展開は断念した。よって、後部常設ベッドに私、ソファをベッド展開した下段ベッドに奥さんとエルブレというポジションで勝沼の夜は更けていった。

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