ようやく忌まわしき緊急事態宣言もマンボウも全て解除されたということで、ついに我が家も車中泊デビュー戦を迎えることにした。直前まで天気予報を睨みながらあーでもないこーでもないと悩み、目的地は甲斐の国に決めた。クルマ酔い持ちの娘たちにとってなるべく近場にしたいというのが一番の理由だ。
まだまだ暑さの残る東京を昼に出発して永福から高速に乗った。事前に二度ほど近所の公園まで往復する練習をしていたとはいえ初の長距離移動＆ハイエースということでどうかと思ったが、おなじみのヨダレも無く前車のレガシィよりもよっぽど落ち着いた顔で乗っていた娘たちだった。
自宅から下道も高速も空いていたため、すぐに最初の休憩地である談合坂SAに着いた。娘たちもノーリバースで来れた。順調順調。
ここで軽く娘たちのご紹介。
- エル ♀ 4歳10か月 10.8㎏
- 鹿児島県与論島出身
- 野犬あがりのため警戒心が強く、うちに来てもうすぐ4年だがまだ飼い主に完全に心を許していない
- ブレア ♀ 4歳4か月 7.8㎏
- 鹿児島県与論島出身
- 幼くして保護されたためエルとは違いベタベタの甘えん坊で平和主義者。我が家の親善大使。
二匹とも与論島で保護されて縁あって我が家に来た。一応、エルが姉でブレアが妹という立ち位置だが実際には姉妹ではない。だが元々狭い島内の野良ということで、血縁が無いとは言い切れない。とにかくこの二匹は仲が良いということでセットで我が家に迎え入れたくらいで、飼い主のことは心の底から信用しておらず信じられるのはお互いのみという関係だ。
さて、談合坂SAは上下ともドッグランがあり、下りのランは人工芝のサーフェスでキレイである。クルマの息抜きと、走らせて疲れさせることによってその後も車内で寝てくれることを期待して連れて行ったが、草を食ったり匂いを嗅いだりばかりでほとんど走らなかった。
適当にランを切り上げ、人間どもの遅いランチを買いに建物へ行ってみた。ちょっと遅くなっていたこともあり、「伝説のすた丼屋」のすた丼を二人で半分こして済ませた。
今後の旅では昼食はその土地土地の名物を食らいたいと思うが、今回は無事デビューするのが目的なのでこんなもので致し方ない。
談合坂ではランチの他に夜に車内で食べるものも調達しようと思っていたのだが、下りはあまり店が多くないようで鶏のから揚げくらいしか買えなかった。何となく他のメジャーどころのSAのように崎陽軒だのなんだのと多くの店が入っているイメージを勝手に持っていたが勘違いだったようである。憶えておこう。
談合坂での休憩も済ませ、また中央道へ戻った。すぐに大月ICを下り、先ずは今宵の停泊地候補の道の駅つるに寄ってみた。ここはRVパークも併設されておりそちらの利用も考えたが、初日ということでゴミも電気もまだ大丈夫と思い今回は道の駅の方のお世話になることにした。ちなみに有料のRVパークの方は結局誰も利用していなかった。
停泊地も決まったところで近くの「より道の湯」でひとっ風呂浴びた。タオルなしで1,000円だったが、700円くらいだと嬉しいところ。
その後、「ベイシアフードセンター都留店」で酒と追加のつまみを調達してから道の駅つるへ戻った。さっきは空いていなかった芝生広場側のほぼ平らな場所をゲットできた。
この夜は雨も風もなくおだやかだったのでポップアップルーフを展開した。やはりこれがあると開放感があり快適だ。
エルブレは疲れもあり一足先に後部常設ベッドでお休みだ。それでは、記念すべき車中泊デビュー記念宴会のスタートと行く。
談合坂で買った唐揚げに、ここの売店で買ったメンチカツと50代には少々よろしくないメニューとなってしまった。ベイシアで買ったオクラのおひたしがせめてもの救いか。
今宵の寝床だが、私がポップアップの「屋根裏部屋」を独占し、奥さんは後部常設ベッドというポジションとなった。こうして初日の夜は静かに更けていくのだった。
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