2023 春の四国旅 第四日 香川UDONシリーズのスタート

令和5年3月9日(木)

道の駅いたの」の朝が来た。

穴場と確信した駅の裏側で安心してポップアップ寝をしたのだが、甘かった。

がらがらの駐車場でわざわざ近くに来て、夜中から明け方までずっとアイドリングしていたエスティマが居たのだ。車内で寝ていたら全く気にならなかったであろうが、薄皮一枚のポップアップだとけっこう耳障りだ。これまでいくつもの道の駅を訪れたが、ポップアップで快適に眠れる場所はかなり少ない。完璧な静寂を求めるのであれば、RVパークやキャンプ場に行かないといけないようだ。

ここは駅の裏側の通りを挟んだ向こう側にヘリポートやデカイ防災倉庫がある広大なエリアがあり、散歩するところはたっぷりある。きっと有事の際にはここに仮設テントを建てたりして拠点となる場所なのであろう。

エルブレは朝っぱらから元気一杯で、飽きもせずに広場でグルグルと走り回っていた。

今朝もスープで済ますが、昨日までと違うのは、

昨日の夕方に買ったせとか&十万みかんの柑橘ツートップが彩りを添えてくれていることだ。早速頂いてみたが、せとかは激ウマだった。中の皮は限りなく薄く、身は非常にジューシーで甘い。さすがはミカンの大トロ。個人的にはこれに少し爽やかな酸味があれば言うことなしだが。これに対し、幻のみかんこと十万は、、そんなでもなかった。まあ悪くないのだが、せとかに比べるとちと荷が重い。

ここのドッグランは朝は8:30にOPENする。入ってみると真ん中あたりにやたらと障害物が設置されていて不思議なランだった。案の定、ただ匂いを嗅ぐだけのエルブレだった。

同じく8:30にOPENした足湯で暖まった。

非常に良い駅でした♪

お世話になった道の駅いたのを後にし、先ずは北へと走る。

ほどなくして到着したのは、四国八十八箇所二番札所の極楽寺だ。

数年前に大変お世話になった大恩ある方が昨年倒れ現在も病と闘っておられるので、せめてもの恩返しに願掛けに参った次第である。

こちらの長命杉は弘法大師御自ら植えられたという樹齢1200年の天然記念物で、病気平癒も授かるとのことでたっぷりと願掛けさせて頂いた。

急な石段を上り、お遍路さんの後に続いて本堂でしっかりとお参りさせて頂いた。木曜の午前中のせいか、ほとんど参拝客は居なかった。

最後に納経所に寄って納経を頂く。この「納経」というものについてこれまでどうもしっくり来ていなかった。納経というからには参拝の際に自分で書いたお経を納める、もしくは読経することだと思い込んでいたのだが、ここ「納経所」で何を納めるのだ?納経帳って何?

ちょうど他に参拝客が居なかったので、窓口のいかにも弁が立つ広報部長然としたお坊さんにあれこれ質問した。結果、経を納めるのも読経するのも御朱印のような納経をもらうのも全てが「納経」というのだと知って、スッキリした。

リーマン時代の嘘で塗り固められた悪行三昧のせいで絶対極楽には行けないと奥さんに常日頃言われている私としては、徳を積むためにいずれはお遍路の旅に出たいと思っている。おそらく極楽へ行くにはスタンプラリーまがいのただ納経帳を埋めるだけでは到底無理だろうから、出来ればちゃんと読経してまわるようなガチのスタイルで臨みたいものだ。ガチ中のガチの歩き遍路は厳しいのでクルマ遍路になると思われるが、我がコンパスでは無理そうな細道が多々あるようなのでバイクか軽バンをレンタルしようなどと今から妄想しているところだ。もうちょっとトシを取ってからと思っているが、クルマで行くにしても山寺や階段などをクリアするのに脚も、そしてアタマもしゃっきりしているうちにやらないとダメだろう。

お参りも無事済ませたので、ここからはいよいよUDONシリーズのスタートだ。

さぬき方面への道をマップで見るとけっこうなクネクネ道だったので、無理せずに板野から高速へ乗った。

510円を払って引田で下りるとお目当ての店はすぐそこだ。

UDONシリーズの記念すべき一店目にお邪魔したのは「東かがわマルタツ手打ちうどん」さんだ。ネットで適当に選んだのだが、地元の客で賑わっていてこれは期待出来そうだ。

さて天ぷらは何を取ろうかと店内を見渡したのだが、ここは上品な「フルサービス店」であってそういうセルフサービスの店でないのだと席に座ってから知った。

ぶっかけ小+単品チャーシュー

釜玉1.5

奥さんはぶっかけに単品のチャーシューを頼み、私はカマタマーレの中(1.5玉)を注文した。角材のようにエッジが立った太目の麺が実に美味い。これぞ本場。

ついでに大根と牛すじのおでんも取った。共によく煮込まれていて美味かった。牛すじは煮込まれていなくてブリブリしてるところが多いのであまり好きではないのだが、ここのはトロトロで素晴らしかった。

釜玉に付いてきた未開封のだし醤油は持ち帰り可で、しかも開店何周年だかでさらに同サイズの和三盆だしも頂いた。車中泊に最高のサイズ感でうれしいプレゼントだった。

昼も食ったばかりだが今夜のねぐらをどうしようかと、さらに高松方面へとコンパスを走らせた。

「道の駅津田の松原」はその名の通り松に囲まれた雰囲気のあるところだったが、トイレが「便所」なのでパスして先へと進んだ。

ちょっと南下したところにある「みろく自然公園」に行ってみた。ここは温泉があり、なかなか評判の良いキャンプ場があるようだ。温泉の受付の女子に当日ふらっとキャンプ場を利用出来ないか訪ねたところ「予約してないとNG」とのことで、まあしゃーないかととりあえず公園内を散歩させて頂くことにした。

舞い散る花粉にめげずにテクテクと広大な園内を歩き、やがて先ほど断られたキャンプ場に辿り着いた。

利用は出来ないが後学のためにちょっと中を見学させて頂いた。なかなかワイルドな感じで良さそうだった。1泊ひとり300円とのことだが、正直北海道の無料キャンプ場の方がレベルは高いかな。

散歩から戻り、それではひとっ風呂頂こうかと温泉へ行くと先ほどの受付の女子がけげんな顔をしながら「・・お風呂でしょうか?」と聞いてきた。そりゃそうだろと「はい」と言うと、あろうことか「今やってないです」と返ってきた。HPにも表にも看板にもそんなこと書いてなかったぞと。またこのパターンかと。これじゃあ、結局どこの施設へ行くにも営業してるかどうかいちいち電話して問い合わせないといけないではないか。何とかならんものか。

定休日:水曜としか書いてねーぞ

この地図によると近隣にあと3つ風呂があるようなので、木曜は営業しているはずの春日温泉に念のため電話をしてから向かった。

受付を済ませて脱衣所へ入った途端、フルチンでベンチにぼーーーっと恍惚の表情で座る爺さんが何人も目に入った。肝心の風呂はというと、湯は熱めだった。シャワーは固定式でなかなか良かった。

さっぱりした後は再びみろく公園方面へと走り、今宵お世話になる「道の駅みろく」へ入った。

ベーカリーカフェがあるだけのこじんまりした駅だが、意外なほどトイレがキレイだった。ただ目の前を走る県道11号がかなりの交通量のようで静寂は期待出来そうにないのでポップアップ寝は断念だ。

今宵は、四国に入ってからやたらと見かけるスーパーマルナカで買ったやたらと濃い味の惣菜と、

ここのベーカリーで買ったコロッケで済ます。

さらにWBC初戦の中国戦を観ながら、昨日いたので仕入れた阿波の地酒「きらい」のごっつい辛口を頂く。「嫌い」ではなく、「喜来」だそうだ。そりゃそうだ、こんな美味い酒が嫌いなわけはない。キレのある辛口をくいくいと流し込んでいるうちに今日もカクっと寝落ちして試合はほとんど記憶にない。

明日の本格的なUDONツアーを夢見つつ、みろくの夜は更けていったのだった。

本日の走行距離:49㎞

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