2020年に戦力外通告を受ける前に描いていた老後は、以下のような感じであった。
- 60歳で定年退職
- 通常の年金受給開始はおそらく67歳に改定されるであろうから、3年くらいバイトでもして63歳くらいから年金を繰り上げ受給して遊び始める
- 70歳くらいで死亡
しかし、2020年をもって早期定年退職となり、予定が狂った。年が変わり2021年、60歳までは何か仕事を見つけて働こうかと色々と活動をしてはみたが、なかなか上手くは行かなかった。
そんな中、奥さんとも色々と話をしていくうちに、ちょっと待てよとなった。
60歳や63歳から遊ぶと言っても、はたしてその時に元気で居られるんだろうか?と。
今年55歳だが、まだボケはきていない(とは思う)が、腰はすぐ痛くなるし、物を落としたり勘違いをしたりと、何かと生活上の凡ミスが多くなりつつある。要するにポンコツ化がとっくに始まっているのだ。
そんなジジイが、はたして63歳の時点でしっかりしていて、「さぁ、これから楽しい時間の始まりだ」などと言ってエンジョイ出来るものなのか。
しばらく悶々と考えたが、次の結論に達した。
人生、好きなことがやれるのは今のうちだ。
54歳で会社員を引退したのも、きっと良いキッカケなのではないかと。31年間、本当にやりたいことを後回しにしてきたのだから、自由になれた今はしばらく好きなことだけしよう、と。なんせ、明日死んでしまうかもしれないのだ。
私のオヤジと奥さんの母親は60歳で死んだ。しかも私の方の家系は、オヤジもそうだが肝臓病で死んでいった男だらけなのだ。
人間、いくつまで生きるのかはどうでもよくて、いくつまで健康で居られるか?の健康寿命が大事だ。思うように体が動かくなくなってから、「あーー、あの時やってればよかったなー」なんて言ってももう遅いのだ。人生、やったモン勝ち、楽しんだモン勝ちだ。
そう、ここからが私にとって、「お楽しみの始まり」なのだ。