2023 秋 ちょいと避暑に道志村へ 第三日 道志川でヤマメと戯れ、のんびりと酒を喰らう一日

9月14日(木)

道志村の朝が来た。

昨夜は我が家の他にはトレーラーとキャブコンが1台ずつの計3台と実に静かな夜であった。雨が降ったわけでもないのに砂利が黒く湿っていた。どうやらこの辺りはかなり湿気がある土地のようだ。現に、サイトの奥にあるトイレのペーパーはかなりしっとりしていた。

朝の散歩の後には檜風呂をザブンと頂いた。窓の外の緑を眺めながらの朝風呂。うーーん、極楽。

1泊4500円だが、この風呂が空いてりゃ入り放題となれば高くない気がする。

今朝はいつもと違い優雅にソーセージなんぞを焼き、野菜とともにパンに乗っけて豪快にガブリと頬張った。パンもソーセージも安物だが、こういう状況で食うと何とも美味いこと。

エルブレも涼しい風が入る車内で暢気にイチャイチャしていた。

さて今日もここに泊まるのでまるまる一日のんびり出来る。どう過ごそうか。朝晩は涼しくても、日中はそこそこ暑くなりそうだ。

サイトでまったりとしていると、初老の気の良さそうなオジサンが笑顔でやって来た。チェックイン時には見かけなかったスタッフの人らしい。山中湖から通っているというこの親爺さん、まあとにかく話始めると止まらない感じの話好きだった。これは詳しく聞けそうだと、一番気になっていた質問を投げかけた。

「ここはもともとどちらの会社の保養所だったんすか?」と。

すると、「セントラル自動車ってとこなんですよ」と、意外なというかほとんど聞いたことの無い会社名が返って来た。Wikipediaによると、1950年に創業しトヨタの自動車の完成車の製造を請け負う会社だったが、その後2008年にトヨタの100%子会社となり、2012年にはついに関東自動車に吸収合併され消滅した会社のようだ。

おそらくこの保養所も会社が消滅へと向かうどこかのタイミングで手放され、そして昨日チェックイン時に対応して下さったお姉さんのお父様(不動産関係)が手に入れ、お嬢様がそれをRVパークに再生したと、こういう経緯のようだ。たくさんあった部屋(上の写真の左上の方)は現在はリフォームされて賃貸住宅になっているらしい。そんな部屋を借りてリモートワークしている都会のリーマンもちらほら居るとのこと。コロナのおかげでそんな素敵なワークライフバランスがすっかり一般化したもんだ。

「まあごゆっくりしてってください」と去って行く親爺さんを見送り、10時くらいまでサイトでのんびりと過ごした。その後、昨日も立ち寄った道の駅でも目指して散歩でも行くかと出かけた。

地図によれば大した距離ではないらしいし。

RVパークを出てすぐにかなりの下り坂を下って行った。

やがて道志川の支流の三ケ瀬川の清流を渡った。

道はひたすら下り坂だ。当然とはいえ帰りはこれをひたすら上って来ないといけないと考えるとちょっと恐ろしい。気温も上がるのに。

さっき親爺さんがオススメしてくれた「わらじカツ丼」がウリの「きく家」さんの看板が見えた。もう道の駅はすぐ向こうのはずだ。

道志川の清らかな流れの向こうに「道の駅どうし」が見えた。

道志村体験農園の前を通り、かっぱ橋を渡って道の駅へと進む。

昼飯は駅から国道を挟んだ向かいにあるという「Log Cabin」なる店でオムライスでも企んでいたのだが、どこをどう見てもそんな店が見当たらなかった。グーグルをよく見ると今日は休みになっていた。それならしゃーない、駅で何か食おう。幸いにして建物の周りはぐるっと外席が取り囲んでいて犬OKらしいし。

学食的なノリのメニューから悩みに悩んで選んだのは、

シンプルにざるそば。

今日は運転もしないので、FAR YEAST 源流IPAなる地ビールを頂くことにする。店で飲む地ビールの割には550円と格安だったのと、IPAの苦みに目が無いのとで真っ先にオーダーした。暑い中テクテク歩いてきたところにグイっと流し込むよく冷えたIPAがべらぼうに美味かった。やっぱ地ビールってうめーな。高いだけあるわ。

ざるそばにビールなんてほぼ糖質オンリーなランチとなってしまったが、気にしない。夜はまた肉を食らうのだし。

正午も過ぎて今日も暑くなってきたので、来た道を戻って宿営地を目指した。だらだらと心臓破りの坂をハァハァ言いながら何とか戻った。

私以外はコンパス内へと戻って涼しい風が通る中、まったりと午後を過ごす。

私はというと、せっかく天下の清流の道志川が近くにあるので、、

先ほど道の駅で買い求めた遊漁券を握りしめて、ちょいとヤマメさんと戯れに再び坂を下って行った。

RVパークから歩いて5分ほどのところの橋のたもとに河原へ下りていく階段があると、昨日オーナーのお嬢から聞いていた通りであった。ちゃんとクルマで来る人のために駐車スペースまである。

河原へ下りると先客が一人テンカラ竿を振っていた。かつての台湾総統の李登輝さんのような優しい笑顔のそのオジサンに「釣れますか」とありきたりの挨拶をすると、「さっきヤマメが一匹釣れたよ」と嬉しそうな答えが返ってきた。なんでも今日ヤマメの放流を行うんだか行われたんだか、そんなようなことをおっしゃっていた。管理釣り場ではないガチの渓流で釣りをするのは初めてなのでハナから坊主覚悟で来たが、放流と聞くと一匹くらい間違って釣れそうな気がしてテンションが上がってきた。

李登輝さんの邪魔にならないように少し離れたところでスタートしてみた。

渓流用の道具など何一つ持っていないので、全て普段管釣りで使っているモノを流用だ。一応持っている竿の中で最も硬いので、ノアB2.6gという重めのスプーンを先ず投げてみた。とにかく水深が浅いので根がかりしないように着水してからすぐに速めに引いてくる。まあダメだろうなと思いきや、なんと一投目から魚影がルアーの後ろを付いてくるではないか。管釣り用とはいえ、やはりトラウト類の気を引く造りなのだろうか。

頻繁にスプーンの色を変えて試してみたが、たまに追っかけてくるものの最後にプイと見切られた。

それならばとミノーに換えて投げてみると、

なんと、ちっこいヤマメちゃんが食ってくれた。有難うとお礼を言ってすぐに川へ帰ってもらった。

その後は色々と足掻いてもダメで、飽きと暑さで1時間でギブアップした。1時間1200円で釣果1匹と高くついたが、ガチの川で坊主じゃないだけで大満足だった。しかも舐めた道具で。

一仕事終えた後はゴールドスターが染みた。

檜風呂で汗を流した後は、燻製作りだ。燻製と偉そうに言っても、最も安易な熱燻で6Pチーズを6分程度燻すだけだが、

これがなかなか美味く出来る。コーヒーもワインもフルボディ好きなので、燻製もマホガニーのように思い切り茶色くする。

やがて陽も暮れ、ディナータイムがやって来た。

昨日の残りの牛赤身を焼き、

道の駅で買ってきた立派なオクラも焼いた。

さらに今朝の残りのソーセージを炒めて、これまた道の駅で仕入れたクレソンを上に乗せ、

締めにはお好み焼きを頂いた。

今日もよく飲み、そしてよく食った一日だった。

さて、明日はどこへ行こうか。

本日の走行距離:0km

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