2023 秋 みちのく犬連れ旅 第十日 アップルパイに超絶弁当に夕陽にさゆりさんとてんこ盛りな一日

10月12日(木)

道の駅ゆーさ浅虫」の朝が来た。

目の前の国道4号は夜中でもけっこうな交通量だったようだが、閉めきっていたのでまあ眠れた。

道の駅の裏に鉄道の駅があるようなので行ってみる。

てっきりJRなのかと思いきや、「青い森鉄道」という第三セクターの会社のようだ。

駅には足湯が用意されている。手を入れてみただけだが、いい湯加減だった。

今朝は久々にスープのみの粗末メシだった。

さて今日は奥さん企画ということで、「リンゴ王国青森のアップルパイ買い漁りツアー」がメインである。私は運転手として市内送迎だ。その後は津軽半島を走る。

青森が生んだスーパーアイドル王林ちゃんが以前紹介していた名店をしっかりとメモしてある奥さんは、朝から鼻息が荒く気合十分だ。

我が家にしてはちょいと早めにお世話になった浅虫温泉を出発して青森市内に入り、

買い物と洗濯を済ませた。

ここからはようやく奥さんお待ちかねのアップルパイシリーズだ。

先ずは青森駅のすぐ傍にあるA-FACTORYというオシャレな商業施設へ繰り出した。

こちらに入っている「SKIP EGG」という店でひとつ目のアップルパイをゲットして帰ってきた。そう、エルブレと私は駐車場で留守番だった。

次に向かったのはケンミンショーでも絶賛されていた名店中の名店、「アンジェリック」さんだ。これまたオシャレな外観だな。

奥さんの興奮度はMAXで、アップルパイのみならず焼き菓子やらパンやらとてんこ盛りに買いまくっていた。

さあお次はどこ?と聞くと、もうこれで充分とのことだったのであさり二店でアップルパイシリーズは終了した。

じゃあそろそろ昼飯どうする?津軽半島への道すがら何かないかとグーグルマップを必死に検索していたら、一軒気になる店を見つけた。クチコミを見るとどうやら正統派のメシ屋のようだが、弁当も美味いらしい。飛び込みで買いに行ったら「・・30分前に電話してくれたらもっといいオカズを入れられたのに」とブツブツ言うぶっきらぼうなご主人が手渡す弁当はとんでもなく美味かったというのだ。

地図によるとアンジェリックからその店までちょうど30分くらいだ。早速電話してみると、たしかにおもいきりぶっきらぼうなオヤジさんが電話に出た。「弁当?・・・30分くらいかかるよ」とめんどくさそうに言うので、内心「キタキタ!」と思い「ちょうど30分くらいかかるんすよー」と答え、弁当をふたつ予約した。

青森ベイブリッジというらしい大きな橋を渡って津軽半島に突入し、国道280号をぐんぐん北上した。

国道といいながらセンターラインもない田舎道を快調に走っていると、

やがてそのお目当ての店「めしやどん兵衛」さんに到着した。

まだ14時にもなっていない頃だったと思うが、もうお母さんがノボリを片付け始めていた。危ない危ない、予約してなかったら間違いなく買えなかった。

「動物が苦手な人はキツイかも」というクチコミどおり、居ました猫。

猫マニアのエルブレがもし一緒だったら大変だった。

無事弁当をピックアップして、どこかのんびり食えそうな場所を求めてさらに北上する。

10分ちょっと走った先に良さそうな海水浴場があったので寄ってみた。

蓬田村にある玉松海水浴場だ。

東屋を陣取って早速弁当を広げた。

食ってみて衝撃を受けた。どのオカズを食っても、一口目からべらぼうに美味いのだ。地味な見た目の昆布や切干大根などの付け合わせも、異常なほどハイレベルだ。こんなの普通の弁当だったら大して美味くも無いアイテムなのでさっさと口に放り込んで飲み込んじまうところだが、ここのはあまりにも愛おしいため一口一口大事に食べた。一見してシャケもホカ弁風だし、ハンバーグもマルシン風だが、中身はまるで違う。全てプロの料理人がきっちりと丁寧に料理したものだ。いやー美味い、美味すぎる。しいて言えばご飯が若干柔らかめだったが、米が美味いし消化にも良さそうだしで気にならない。750円だったか値上げして800円だったかちょっと忘れてしまったが、とにかくこんなハイレベルな弁当に出会ったことない。店で食うと、マグロを凌駕するようないわしの刺身などがあるとの噂もあるので、次回があれば店で楽しみたい。どん兵衛さん、凄腕すぎます。

美味い美味いと大はしゃぎしながら弁当を食うオヤジにエルがイラっとしていたので、食い終わった後はお散歩タイムだ。

北の果てとは思えないほど穏やかで美しい海だった。まるで瀬戸内だ。なだらかなスロープを下りて海に入れるようになっていて、完全にビーチリゾートだ。キレイなトイレや芝生にシャワーまであった。

ここには「マルシェよもぎだ」という店もあった。マルシェなのだから何か買えるかと入ってみたら、マルシェというよりレストランだった。ん?よもぎだ?

「蓬田」と書いてよもぎだと読むのか。すぐ字を雰囲気とカタチだけで読む癖があって、てっきり「はすだ」だと思っていた。

よもぎだでのんびりした後は、再び国道280号を北上だ。

三厩に義経海浜公園や義経寺など、ご存知平安時代のスーパースター源義経の名前が見えてきた。歴史学者にとってみたら失笑もののトンデモ説だろうが、平泉からここへ来て北海道からモンゴルへ渡ったという壮大な物語、昔から好きです。

やがて陽がくれようとする頃に、ようやく本日の最終目的地へ到着した。

龍飛崎だ。

ものすごい強風だったが空は澄み渡っており、キレイな夕陽が拝めた。

陽も沈んだので今宵の停泊地へと移動する。

道の駅みんまや」のメイン駐車場に行ってみたのだが、クチコミ通りトイレがかなり残念でしかも洋式が故障していた。メインは捨て、上の第二駐車場で今宵はご厄介になることにした。こちらもトイレはちょいと匂い、選択肢は多目的のみという厳しさだが、車中泊erはほとんど居なそうなので何とかなるかという感じだ。

この第二駐車場の隣には、龍飛の一番のランドマークがある。

ご存知昭和の名曲「津軽海峡・冬景色」の歌碑だ。間に「・」が入るのか正式名称だと初めて知った。

赤いボタンを押すと、若き日のさゆりさんの歌声が大音量で鳴り響くが、歌詞にここ龍飛が出てくるのは2番なのでさゆりさんも2番から歌う。ここでは「上野発の夜行列車~」の1番はオマケ扱いだ。

こんなド平日の夕方なのに観光バスがひっきりなしにやって来て、ドヤドヤと平均年齢75くらいの一団がヨタヨタ降りて来る。そして争うように赤いボタンを押してゲラゲラ笑って去って行く。真狩村の細川たかしさんは風邪引いただのなんだのと理由をつけて歌わなかったりするが、若いぴちぴちのさゆりさんは毎回律儀に大声で歌い続けるのだ。ちなみに現在のたかしさんは冬は歌わないとか(上記サイト参照)。

夕食は奥さんは本日買ったアップルパイの食べ比べがメインだが、私はアンジェリックのパンとホヤというめちゃくちゃな組み合わせだ。

めちゃくちゃと思っていたのだが、トリュフ塩のパンとホヤの塩辛がなんと絶妙に合う。キンキンに冷えた白ワインがあればもっと完璧だった。

アンジェリック

SKIP EGG

肝心の食べ比べ、私もちょっと頂いたが、SKIP EGGの方が甘酸っぱくてこっちだな。崎陽軒のアンズが好きな人はこちらを選ぶと思う。アンジェリックの方はパイに砂糖が多くてちと甘かった。

奥さんはさらにシュークリームまでやっつけるという無礼講っぷりだった。

今宵はこのまま風が強く、8mという予報だがまあ何とかなるだろう。夜中にDQN集団がやって来てさゆりさんが歌いださないか、そっちの方が心配だ。

本日の走行距離:108km

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