3月17日(日)
「道の駅海南サクアス」の朝が来た。
恐れていた珍走も来ず、ブレアにも無事起こされずで実に静かな夜だった。ついに腹が固まった?
今朝は先日コストコで買っておいたお湯で作れるリゾットを頂いたが、なかなか美味かった。こりゃ非常食にいいな。
そして紀州といえば柑橘王国。昨日九度山の駅で買った不知火を頂いた。まだ追熟されていないのか酸っぱかったが味は濃い。少し置いておくと甘くなるかもしれない。
9時頃にブレアを外に連れ出すと、やはりまだ軟便を出した。うーん、これは困った。
まだ新しい道の駅の日曜ということでOPENから大盛況かと思いきや、ガラガラで驚いた。関東の道の駅などは平日でもヒマな老人で溢れていると言うのに。
今宵のオカズを物販で仕入れた後は散歩場を求めて南下した。さて今日だが、雨の予報が出ている。午後3時から7時くらいが降るようなのでそこをどこでどう凌ぐかが今日の課題だ。
有田市に入ると、山の斜面が一面ミカン畑だった。さすがはこの地域の農地の85%が柑橘類というだけある。
今日の散歩場に選んだのはこちら「ふるさとの川総合公園」だ。
有田川の河川敷に横長に広がる公園で、野球グラウンドと陸上競技場があるだけの殺風景な場所だった。
ブレアはここでも軟便だった。ぼちぼち決断を下さないとイカンかも。
散歩を終え、昼飯を求めて有田を後にして御坊へと南下する。
たいした距離でもないがブレアの調子が悪いので高速で下ることにする。旅ではなるべくなら下道を走りたいのだが、今回ばかりは仕様がない。
やがて高速を下りて御坊へ到着した。ここに来たのは名物といわれるコイツを頂きに来たのだ。
「せち焼きやました」さんのせち焼きだ。なんでも小麦粉を使わずに焼きそばを卵だけで固めてお好み焼き状にしたものだそうだ。小麦粉の代わりに焼きそばということは、成分的には特に変わらない、ということか。
イカ、豚、海老、牛が入ったミックスせちと、イカの焼きそばをテイクアウトし、隣のスーパーの駐車場で頂いた。太目の麺の食感が楽しいのだが、いかんせんソースの味が年寄りには濃すぎた。もちろん悪くはないのだが、二度目は、、無いかな。
コインランドリーで洗濯をしながらテイクアウトを食し、奥さんがスーパーで買い物をしている時にまたしてもブレアが催した。腹の調子は一向に良くならない。何かの菌に感染したのか、はたまた先代犬もこの時期よくやられた季節の変わり目によるものなのか。いずれにせよ獣医に診てもらわんとダメかもしれない。
東京へ明日帰るにしても今宵はどこかで雨を凌がないとと向かったのは、
「道の駅SanPin中津」だ。SanPinとは時代劇やヤクザ映画で昔よく聞いた「この、どさんぴんが!」のさんぴんではなく、「産品」のことらしい。
小さな駅だが幹線道路からは離れているため静からしいので、今日はここまでとして明日帰ることにしよう。
ちょいと物販を覗くと、所狭しと柑橘類が並んでおり、
しかも己の目を疑うような信じられない価格だったので、思わず不知火をひとつ買って車内で食ってみた。形はまぁブサイクでもう少し身に潤いが欲しいが、充分に甘くて美味かった。思わず生産者の瀧口さんに連絡して、共に東京で荒稼ぎしませんか?とオファーしたくなった。
そんなバカなことを考えているうちに外の雨はどんどん強くなっていった。午前中に見ていた予報よりも悪くなったようで、22時くらいまで降ると言う。これじゃあ散歩で外に出るのにも苦労するので、悩みに悩んだ挙句、30分ばかり移動することに決めた。
薄暗い夕方の雨の中は走りたくなかったのだが高速で何とか移動してきた先は、
「道の駅みなべうめ振興館」だ。梅に特化した駅で小さいのだが、屋根付きの第二駐車場があることを、2021年の旅の時にチェックしておいたことを思い出したのだ。高さも2.3mまで大丈夫なので、コンパスも余裕で入れた。これでとりあえず雨は凌げる。
ホッとしたところで夕食だ。先ずは海南サクアスで朝買ったホウボウ刺しに、
中トロ鉄火巻きに、
紀の国みかんどりのむね唐揚げだ。
ホウボウはとにかく甘い!昨日のイサキに続き、海南サクアスの刺身は美味い。鉄火巻きもこの値段でこのマグロのクオリティは素晴らしい。みかんどりはむね肉だけに若干パサパサだったが、太ってるくせにパサパサ好きな私としては高級なチキンナゲットのようで美味かった。
これらに合わせる今日の酒は、これまた海南サクアスで買っておいた「紀伊国屋文左衛門」だ。これはちょっと私には甘かった。
屋根付き駐車場は真っ暗で他の車中泊erはおらず、非常に静かな夜になりそうだ。気がかりなのはブレアの便意だけだが、はたして?
本日の走行距離:90km