「道の駅 みさき」の朝が来た。
周囲には数台の車中泊erが停まっていた。
昨夜は非常に暖かく、FFヒーター無しで快適に寝られた。
ここの駅のトイレは素晴らしくキレイだった。
今日はいよいよお初の和歌山県に突入なので、朝から気分がアガる。
今朝は、確か岡山あたりで買っていたくるみパンとスープというメニューで、昨日岸和田SAで買ったミカンが彩りを添えてくれる。味もサイコーだった。
お世話になったみさきを後にし和歌山へ入り、たまった洗濯物を処理に「コインランドリー洗太郎榎原店」へお邪魔した。
洗濯している間は近所を散歩させて頂いた。ミカン王国だけに、普通に民家の先にも美味そうなのが生っている。
洗濯終了後、国道42号をずんずんと南下した。今日は風光明媚な場所でランチと洒落こむ予定である。
国道から県道20号に逸れ、最後の方はかなりのクネクネな細い道を頑張って走ると目的地の衣奈港の東側の外れに着いた。
目指す店は、対向車が来たらすれ違い不可能な細い道というか岸壁の上を通らないと行けないが、コンパスは若干不安なため手前の広い場所に停めて歩いて行った。
海は信じられないくらいのキレイさであった。
お目当ての店は、「BOAT CAFE」さんだ。
犬は店内を通ってテラスへ通される。
贅沢な眺望が目の前一面に広がるカウンター席でガーリックシュリンプ丼としらす丼を頂いた。両方とも期待以上にレベルが高くて美味だった。こんな店が湘南や外房にあったらきっと1時間待ちとなるだろう。
エルブレも風光明媚なカフェでまったりと寛いで満足そうだった。
BOAT CAFEさんでのんびりと贅沢な時間を過ごした後は、すぐ先にある「道の駅 白崎海洋公園」に立ち寄ってみた。
何の前知識も無く訪れたので、豪快な景色に圧倒された。
帽子が吹っ飛びそうな強風の中、展望台までの道を歩いた。
それにしても凄い景観だ。この壁の向こうから巨人がヌッと顔を出しても不思議じゃない感じがした。
展望台の上はさらに暴風だったが、360度の圧倒的なパノラマに打ちのめされた。
白崎のワイルドで美しい景色を満喫した後で、さらに南下を続けた。
42号はミカンから梅に変わるあたりで、「道の駅 みなべうめ振興館」に立ち寄った。
こじんまりとした駅だが、トイレはキレイだし珍しく屋根付き駐車場があるので雨の時の避難に良い場所かもしれない。高さも2.3mまでOKなのでコンパスも大丈夫だ。
さて今日の停泊地だが、もうちょっと先の「道の駅 くちくまの」に決めた。ここは無料区間の紀勢自動車道のPAも兼ねていて上りに面している。道の駅側の駐車場はわかりにくいらしいので高速を一旦降りて再度乗るという方法で高速側の駐車場にチェックインした。
途中での買い出しはしていないので夕食はここの食堂で摂ることにした。
クラシカルな学食的な食堂であまり選択肢も無かったため、肉そばと和歌山ラーメンに郷土料理のめはりずしを添えた寂しいものとなった。結果的にはこの旅で最もつまらない夕食だったかもしれない。めはりずしは、味は悪くないが塩漬けの高菜が厚くてガブリと簡単には食いちぎれない。これを噛み切れるのは新庄クラスの歯が必要なのではないだろうか。
PAなので他車のアイドリングやトナラーに悩まされそうな不安を抱きつつ、この夜も更けていったのだった。
本日の走行距離:143㎞