11月7日(木)
「道の駅かさま」の朝が来た。
ここいらの今朝の気温は、
4.9℃と、キンと冷えていた。
混んではいないがチラホラと同好の士が停まっていた。
ここの駅は中庭の芝生も素晴らしいが、ぐるっと駅を取り囲む道も実に散歩に良い。
昨年訪れた時はまだ10月の末で、裏道沿いのコキアもキレイに色づいていたのだが、
今年は、、
もうまっ茶に枯れていた。
さてこの夏にリニューアルしたサブバッテリーの調子が気になるところだが、、
冷え込んだ朝でも12.7Vとイイ感じだ。ま、ほぼ冷蔵庫しか稼働させていないのでこれくらいのスコアは楽に叩き出してもらわんと大金をはたいた甲斐が無いってもんだ。一晩FFを付けた翌朝がどうなるか。
そしてもうひとつ。ここんとこ散々ストレスを与えてくれちゃってた後部ドアのシェードはどうか?
恐る恐るハッチを開けてみると、、
おお!!
見事に吸盤がひとつも剥がれずにいるではないか!!ベースシール、正解だ。もっと早くやっときゃよかった。
ただ若干ベースシールの貼り付け位置をミスってしまい、隙間が出来てしまうのがどうにも気持ち悪い。
今朝はここの駅に入っているファミマのサンドイッチを頂いた。本当は肉まんが良かったのだが、残念ながら未だ温まっていなかった。
陽が上がってきたところでサブバッテリーをチェックしてみると、
ソーラーを陽に向けたわけでもないのに、早くも13.2Vに上がっていた。どうやら安心して長期旅にも出られそうだ。そういや、気のせいか電子レンジもパワーアップしたような?
最後にダメ押しで駅の周りを散歩した。
まだ午前も早いうちから続々とクルマが集まってきた。
極上のモンブランを求めた人々の行列が各店舗にどんどん出来ていく。まさにここはモンブランパラダイスだ。
お世話になった道の駅を後にし、もうひとつの栗を求めて笠間からちょっと南下する。
今日もどピーカンだ。ありがたや、ありがたや。
笠間から10分ちょっと走って辿り着いたのは、
岩間にある「焼き栗のいそやま」さんだ。そう、次なるターゲットはズバリ焼き栗なのだ。
気前よく手渡される試食の栗はさすがに美味い。オススメと思しき500g分頂いた。すると、お好きなドリンクをサービスしてくれた。
お目当ての栗をゲットした後は、
「森の石窯パン屋さん」で明日の朝のパンを買い、
笠間駅前の「洋風笠間菓子グリュイエール」さんにやって来た。さらにダメ押しのモンブランを買いたいという奥さんの恐るべき欲求を満たすためだ。
無事にたらふく買ってご満悦の奥さんを乗せ、そろそろ昼飯へと向かう。
今日も眩しいくらいの好天だ。
最後の方は「え!?この道であってんの??」ってくらいの細道を行った先にあったのは、
「レストラン どんぐり11」さんだ。ちなみにこの最後の「ポツンと一軒家」ばりの細道をガタガタ揺れながら走っている途中で、ブレアがたまらずリバースした。ま、まあ未だ二日目だし、想定内想定内。。
「どんぐりイレブン」ではなく「どんぐりいちいち」らしい。
こんな辺鄙なところなのに(失礼)素晴らしく快適そうな店に先ず驚いた。
犬OKの立派なウッドテラスはゆったりと広く、6人くらい座れるテーブルもあった。それだけでも有難いのに、外の芝生の庭にはこれまたのんびりと過ごせそうなテーブルが3つ用意されており、こちらも犬OKだ。
庭も捨てがたかったが、今日のところはテラスを選択した。
これはいい店に巡り会えた感がぷんぷんする。さて、何を頂こうか。
ランチメニューは一風変わっていて、ハンバーグステーキ、やきとり重、グリーンカレーの3品から選ぶ。これは、今までに無いパターンだ。丼ではなく重だし、カレーもあえてグリーンなのだ。実に変わってる。
ハンバーグとやきとり重をチョイスしてしばし待つ。
ハンバーグはソリッドなタイプで肉汁が溢れるヤツでは無いが、肉の味が良くソースも濃すぎずで美味い。やきとりも皮がパリっとして美味く、小鉢が付いているのに重の中にもオカズがいくつも入っていてビジュアル面でも楽しい。そのやきとりにはなますが付いてきて、これまた珍しいなと軽く驚いた。もちろん味は良く、早くも正月気分になりそうだった。さらに珍しいのが、サラダに入っていたピンク色のタマネギスライスだ。食してみると、タマネギのはずが味はまんまラッキョウテイストなのだ。非常に風変りかつ美味しいランチを頂けて大満足だった。
食事をすると300円で付けられるコーヒーも頼んでみたが、これまた深煎りタイプの我が家好みでグッドだった。小さいチョコがおまけに付いてくるところも、実に心憎い。これはまたリピートしたい店だ。
エルブレもたいそうこちらがお気に召したようで、テーブル下で寛いでいた。
と、そこへ新たなお客様が来られた。
タレ耳が可愛らしい、エルブレと同じく保護犬ドMIXのなずなちゃんだ。
取手の方でもらったというなずなちゃんは茨城っ子だけにまあまあ大きめなサイズで、エルブレ2頭分よりも重そうな感じだった。エルとはお互いガンの飛ばし合い&鼻皺の寄せ合いでご挨拶にまで至らなかったが、親善大使のブレアは平和にご挨拶できた。人も大好きだというので近づかせて頂くと、軽くチューまでしてくれた。なんとも、可愛らしい。
なずなちゃんと交流していると、店のママさんも看板犬さんを連れて来てくれた。
マナちゃんだ。
最後に皆さんで犬の健康話やら何やらで一通り盛り上がり、名残惜しくも店を後にした。ぜひともまた来よう。
相変わらずの秋晴れの空の下、次に向かうは「笠間芸術の森公園」だ。ここからはエルタイムである。
広大な公園のようで、駐車場もいくつもある。わけもわからず適当に東駐車場へと入り、いざ散歩開始といこう。
と、いきなり出鼻をくじかれる。
まさに本日、わざわざ芝生に殺虫剤を撒いたらしい。これは危ない。
殺虫剤散布ゾーンに入っていなかった「ムラサキパーク」方面へとりあえず歩いて行ってみよう。で、ムラサキパークって何だろ?
見えて来た。
お、これはスケボーのパークってヤツか。よく見るとその向こうにストリート競技でよく見る手すりもある。そうか、ムラサキってのは御茶ノ水にあるムラサキスポーツのことなのね。
しかしこんな立派なパークなのに、人っ子一人見当たらない。軽快な音楽がただ流れているだけで、最後まで誰も見かけることはなかった。
ドッグランもあったが、こちらも無人かつ無犬。有料なので入らなかった。
ちょっとこりゃ停める駐車場を間違えたなとクルマへ戻り、別の場所へ移動することにした。
やって来たのはこちら、工芸の丘西駐車場だ。
こちらは陶芸に特化したゾーンのようで、
こんな階段状の窯なんかもあって、ようやく芸術の森らしくなってきた。
歩くところもいっぱいあり、
あちらこちらにオブジェが置かれていた。
キレイな芝生も広くて快適だ。
のんびりと散歩を楽しんだ後は、陽も傾いてきたので今宵のお宿へ向け走り出した。
茨城から栃木へ入ってしばらく走り、辿り着いたのは、
「道の駅はが」だ。
こちらの駅には「ロマンの湯」という温泉施設が併設されているので、エルブレに夕食を上げた後で早速ひとっ風呂浴びに出かけた。
この立ち寄り湯というモノに関してはこれまで日本全国各地で何度も痛い目に会っているので(行くと休みで湯に入れず、煮え湯だけ飲まされるという)、HPを事前に何度も確認した。休館日は毎週水曜日。昨日は休日でもないと。よしよし。今日が休みなはずがない。
ウキウキしながらゲートを通過し、通りの向こうに見えたロマンの湯は、、
とっくにオープンしている時間なのに、なんか薄暗い??
・・・・・・・・・・・
ふざけるな!!!今日は木曜だろーーがーー!
あんだけ確認してから来たのに、一体全体どーなってんだ。
こんなことされたら、どこに行くにも全部事前に電話で確認しないとダメじゃねーか。
やり場のない怒りにうち震えながら駅へと戻り、スタッフっぽい女性が居たので捕まえて聞いてみると、「HPには書いてあると思うんですけど。。。」
どこをどー見ても、書いてねーぞ。百歩譲ってどこかに書いてあったとしても、ホーム画面かイベントスケジュール一覧などぱっと目につくところに書かないと意味がないだろ。くそーー、こんなことなら最初から「道の駅きつれがわ」の方にしとくんだった。
もうエルブレに食わせちまったし、今から移動など考えられないので非常に不本意ながら諦めた。それにしても、ここまで立ち寄り湯にツイていない人間がこの世に居るものなのだろうか?
こーなったら、ヤケ酒だ!
「道の駅かさま」で午前中に買ったオカズたちが今宵のメニューだ。ラインナップは、珍しい栗コロッケに名物栗ごはん、ひじき煮、プレーンのだし巻き卵、ひじき豆腐ハンバーグに切り干し大根という面々。
栗がゴロっと入っているとばかり思ったコロッケはかなり期待外れだった。パッケージをよく見ると「栗ペースト」と書いてあった。よく見とけばよかった。他のオカズ連中は薄味で美味だった。特にひじき煮は格別で、チェーンのスーパーによくある砂糖の甘さが皆無で塩味が実に良い。ただ、栗ごはんもちょっと思っていたのと違った。栗自体に味がほとんど無く、ご飯ももうちょっと塩っ気が欲しい感じだったのだ。
奥さんは食後に笠間駅前で買ったダメ押しのモンブランをパクついていた。
焼き栗も少々頂いたが、こちらも思ったほどの味ではなかった。今年の笠間の栗の特徴なのだろうか。
腹も満たされて酒もまわり、温泉の件の怒りがおさまってきた。そんな時に奥さんがふとスマホで検索をして「あ!やっぱり!」と叫んだ。
何かと思ったら、昼飯時にお会いしたなずなちゃんが、なんと我が家の先代犬と同じ保護団体の「ポチたま会」の出だったのだ。「うちは取手の・・・」「うちは藤代の団体だったんですよ」って会話をした時になぜポチたま会の名前を出さなんだか。
しかもさらに驚いたことに、先代どうしで友だちだった家に迎えられた子が、なんとなずなちゃんの姉妹犬だったのだ。
右から二番目がなずなちゃんで、一番右がせりちゃん。そのせりちゃんは今はポポ菜ちゃんと名前を変え、
これが現在のお姿。
ポポ菜ちゃんのママさんに「なずなちゃんと会ったよ」と伝えると、たいそう喜んでいた。
保護犬が結ぶ不思議な縁を感じつつ、芳賀の夜は更けていったのだった。今夜はかなり冷え込むらしいので、FFヒーターを点けて寝よう。
本日の走行距離:71km