6月20日に北海道旅から戻ってきて以来、我が家の車中泊旅は予定通り完全オフシーズンとなり、うだるような暑さの中どこへも出かけずにパリでの4年に一度の祭りに声援と罵声を浴びせる毎日である。
その祭りももうすぐ終わるので、そろそろ秋旅に向けて色々と準備を進めねばならない。
その中でも最重要なTo Doはというと、なんと言ってもコンパスのサブバッテリー問題だろう。6月の旅では真冬でもないのに朝になるとガクっと電圧がこの3年間で見たこともないくらいの数値まで下がるようになった。最低記録は最終日の6月20日の朝に叩き出した「7.4V」という数字だ。
一般的には10.5を下回ったら一大事と言われているのに、7.4って。。
こりゃーアカン、秋旅に向けてサブバッテリーの交換じゃ！となったが、さてどうやって？
DIYや電気関係に詳しくて大胆にもネットでバッテリーを仕入れてご自分でさくっと交換しているツワモノの車中泊erの方々がけっこう居らっしゃるようだが、電気なんてフレミングの法則すら憶えていない私には到底無理だ。手順を誤って電気系統全てをオシャカにしたら取り返しがつかんし、廃バッテリーの処分なんていうこれまたメンドクサそうなフェーズもあるようだしで、当然ながらどこか作業をやってくれる業者を探すことにした。さて、どこに頼もうか？
3年前にコンパスを中古で買ったフジカーズジャパンの最寄りの店舗は厚木と遠く、一度お邪魔して「今後ともよろしくー」と挨拶したのだが、割と塩対応だったのでちと行きたくない。相変わらずのキャンピングカーバブルが続く中、新車で購入してくれた客しかアフターはめんどくさくて見てられないってのがどこのビルダーも本音なのだろう。
どうせそうならと今後も行くのに便の良いところという観点で、2ビルダーを選び、
上記の内容で問い合せフォームで送ってみた。
8月5日に送り、5日後の8月10日に「対応可能ですよ！」と快く返事が来たホワイトハウスさんにお願いすることに決めた。ここはアムクラフトのコンパスを事業継承したビルダーで、今でもコンパスを主力商品として販売している。最近のはリチウム化をはじめ、我が家の「クラシックコンパス」よりも進化しているが、基本設計は変わっていないので一番安全なビルダーとも言える。ちなみに問い合わせたもう一つの方のビルダーは、本日9月7日現在未だに回答すら返って来ない。
さて、予約した作業日も近づいてきたところで、ギッシリと荷物が詰まった荷室を片付けないといけない。
コンパスのサブバッテリーは、運転席側家具の後ろから二個目の扉（上記赤丸）の中にある。よって、常設のベッドや荷物を全て片付ける必要がある。
30℃超えの中、蚊の襲撃に耐えながらなんとか作業スペースを確保できた。
扉を開けると、3年間こき使われた二個のバッテリーが顔を出した。今までありがとうよ。
そしていよいよ作業当日がやって来た。
朝10時の予約に向けてやって来たのが、
ホワイトハウスさんの横浜店だ。
すぐに担当のメカニックさんにコンパスのキーを渡し、作業完了を待つ間しばし店内を物色する。
ホワイトハウスさんと言えばポップアップルーフ。架装を施した車両がいくつも展示されていた。
令和４年式の二駆のノアがベースでもけっこうな価格だ。いまだバブルは終わらないどころか、昨今の物価高のあおりを受けて以前よりもかなり上がっているように思えた。
助手席をクルっと回転出来る加工もここのウリのひとつだが、よく見るとこの状態で助手席への出入りはかなり不自由そうだ。
軽のN-VANベースでも300万オーバーだ。この値段を見ると、ベース車両を自分でDIYして車中泊仕様にしている人の方が多いのも頷ける。
現行のコンパスはこんな感じ。
現行のコンパスシリーズで一番羨ましいのは、ポップアップの前部を開けられることだ。これがあれば風の通りも開放感も数段上がることだろう。
外には現在業界大注目？のデュカトが二台居た。
こちらの至れり尽くせりヴァージョンのキャンパーは、1600マン弱。ちょいと手が出ない。
隣のこちらは半額以下の700万ちょっと。
何故かというと、
中はがらんどうのバリバリの商用車だからなのだ。きっとヨーロッパではこれが宅配便を運んでいるのだろう。
金とヒマがある人はこいつを買って思うがままに改造するのも楽しそうだ。
ついでにピットの方へと行ってみると、既に古いバッテリーは取り外され、
無事に新しいバッテリーが装着されていた。
今回付けてもらったのはイナダバッテリーというヤツで、よくわからんがとにかく性能がいいと謳っている。
これを見ても「あー、、なんか他のよりいいみたい」くらいなことしか感じないが、とりあえず信じて使ってみよう。
気になるお代は、工賃込みで99,000円也。これが3年毎にかかるのか。。。
本格的な旅に出る前に、どこかで2，3泊してみないとな。
思ったよりも早く終わり、昼は近くのジョナサンで安い日替わりランチを頂き、さくっと帰宅した。
ところでエルブレはというと、一応は元気に仲良く暮らしている。
ただひとつ気になるのが、エルの右肩に以前から黒いホクロのようなイボがあって経過を見ていたのだが、それがここに来て急にデカくなってきたのだ。まさにかつて千昌夫の額にあったような感じのヤツだ。今までは様子見だった主治医もついに、「局部麻酔で切除して検査しましょ」となり、明日その手術となった。
はたして怖がりのエルは大人しくしていられるのか。。。ガンバレ。
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