2025 晩秋の四国九州旅 四日目 ついに47都道府県全制覇

11月13日(木)

道の駅公方の郷なかがわ」の朝が来た。

目の前の国道55号の音はそれなりに聞こえてはいたが、まあ我が家の近所よりは静かな夜だった。

道の駅の中には散歩道は無いので、通りを渡ってみる。

まだ目覚めていない集落を散歩出来た。

朝食は昨日途中で仕入れた鯛飯としらすのオニギリを、

徳島産の味付け海苔とインスタント味噌汁で頂く。美味し。

さて今日の天気だが、

一日曇りで時折パラつくというあまりよろしくない予報が出ている。まあザーザー降りじゃなければ良しとせねば。

今朝はいつものように暢気にコーヒーをお代わりしているヒマはない。

一晩ご厄介になった道の駅を9時前には失礼し、徳島方面へ10分ほど走り戻りやって来たのは、

湯処あらたえ小松島店」だ。こちらで朝風呂を頂く。

9時OPENで10時までに入れば600円とお得だ。お湯はとろとろヌメヌメでお肌に良さそうで、シャンプー類もなんだか高級そうなヤツを並べてくれている。洗い場に衝立もきっちりある。特筆すべきはプッシュ式のシャワーだ。ワンプッシュで5秒くらいしかお湯が出ないところも多々ある中、ここのはいつまでも供給してくれる。素人カウントでなんと23秒は出続けていた。文句なく今のところの日本記録と思われる(個人の感想です)。ここに寄って本当に良かった。

さっぱりした後は県道24号を南下する。

不穏な厚い雲の下を小一時間走り、

道の駅日和佐」に立ち寄り小休止とした。

観光案内看板の奥にちょこんと日和佐城が見えた。

突然ボツボツと大粒の雨が降り始めたので強制終了し、国道55号を南東方面へと走り始めた。

さて初日&昨日のブレアの二度のリバースだが、やはりこれは腹が減り過ぎた故の胃液戻しとの断定に至った。本日からそれに対する作戦として、”お弁当ちょこちょこ食い”を開始することとした。旅の間はクルマ酔い対策として普段より少な目の朝飯としているが、その減らした分を夕方に回すのではなくお弁当としてタッパに入れておき、腹が減り過ぎる前にオヤツの代わりにちょこちょこと何回にも分けてつまませるのだ。先代犬がお世話になっていたある獣医さんは、「犬は日に何度も食べさせると胃の負担が大きい」とおっしゃっていたのが引っかかるが、旅の間は背に腹は代えられない。はたして吉と出るか凶と出るか。

天気はイマイチだが道はガラガラで快適に徳島南部の町を通過していく。

途中にある道の駅には立ち寄って夕食になりそうなものが無いか物色しているが、先ほどの日和佐同様に宍喰温泉にもこれといったものが無い。

そして宍喰といえばかつて日本の男子ゴルフ界を席巻した尾崎三兄弟の故郷だそうな。

自然と脳内では「ゴルフ 尾崎兄弟に挑戦!!」のテーマ曲「on the green」が流れ、気づくと鼻歌まで出る始末。

と、そこに奥さんからの「この近くにお惣菜の評判がすごくいいスーパーがある」と言う声にジャンボの美しい歌声がかき消され、じゃあとその店に向かってみる。

宍喰の町の狭い道を進んで行くと、

やたらとサイケな壁画

そのお目当ての「ショッピング大黒」は現れた。店内に入ると、確かに評判通りの魅力的な惣菜が並んでいた。どれも美味そうで困ったが、何とかその中から厳選して買い物を終え、再び国道55号へ戻った。

そして宍喰大橋を越え、

ついに高知県へと入った。

何を隠そうこの瞬間、エルブレはついに47都道府県全てを制覇したのだ。

「やったった♪」

ただし、与論からレスキューされた時にトランジットでクレート越しに踏んだ那覇空港を沖縄上陸にカウントして頂ければという注釈付きだが。。

県境を越えたすぐのところに昨年OPENしたばかりの新しい道の駅があるので寄ってみよう。

それがこちら「道の駅東洋町」だ。

昨年OPENしたばかりの割にはなんか古ぼけてんな?

それもそのはず、元々は2008年に出来た海の駅を昨年道の駅にリニューアルしたという、”冠付け替え”パターンだそうな。

駅の裏手はすぐ海水浴場で、今は静かだが夏はきっと賑わうのだろう。

高知県沿岸で海抜0m地帯ということで、

向こうに津波避難タワーがある。

せっかくなので避難訓練してみようじゃないか。

螺旋スロープをグングン上り、

一番上の屋上へ。

南海トラフの最大津波予想は34mにもなるらしいが、はたしてこの高さで大丈夫なのだろうか。

この美しい海が牙を剥くのを、出来れば見たくない。

エルはここがお気に召したようで、伏せして寛ぎ始める始末。

のんびりしていたら13時もとうに過ぎたので、

昼飯はここの売店で買って来たオムそばとサンドイッチで軽く済ますことにした。

今日はまだ先が長いので、まだまだ居たいエルをなだめすかして東陽町を出発し、

国道55号をひたすら南下する。

行く手の空にはイヤな色の雲が待ち構えており、

ついには降り始めてきたが、、

目的地が近づくにつれ、なんと雲の色も白くなってきた。

室戸青年大師(若き日の空海さん)がお出迎えしてくれ、

ついに室戸岬に到着した。

今日の天気予報でここが今降っていないのは奇跡に近い。

きっと先代犬の桜がエルブレのために一肌脱いでくれたのだろう。

遊歩道はけっこうなワイルドさで、ゴツゴツと荒々しい。

エルが見つめる先には中岡慎太郎さんがいらした。

キリのいいところで室戸を出発し、今度は同じ国道55号を北上する。

道中、きっちりと二つの道の駅を覗き、

ようやく本日の最終目的地である、

道の駅大山」に到着した。”だいせん”ではなく、”おおやま”である。

広い駅ではないが国道55号から一本離れた通り沿いにあり、静かだというクチコミを信じてやって来た。

駅から坂を下って行くと伊尾木港がある。

ありゃーー!何このグッドロケーションは。

犬連れ旅だとなかなか時間も取れないので今回釣り道具は全て置いてきたのを瞬時に後悔した。

堤防から歩いて行けるところにこんな素敵な公園もあり、

こんなアベック向けの映えスポットまで用意されている。

やがて昼間の曇天が嘘のように、

美しい夕闇が広がって来た。

さあ今宵はパーっと豪華なディナーと洒落こもうか。

ラインナップは、先ずは宍喰の「ショッピング大黒」の刺身に、

酢の物&煮物、

さらには「道の駅キラメッセ室戸」のふくめ煮という豪華メンバーだ。

刺身は文句なく新鮮で、なぜここに日本酒が無いのか後悔しかないレベルだ。他も全て美味く、大満足の夜となった。

夕暮れ時から居たバックパッカーのインバウンダー夫婦が、我らが夕食を終えた頃にも真っ暗な中で道の駅のベンチに座っていた。田舎故にもう交通手段も無いだろうに、いったいどこに泊まるのやら。英語を操るのがめんどくさいので会釈だけで一切声をかけなかったが、気づいたらいつのまにやらどこかに消えていた。

今宵は暖かそうだ。目の前の通りも夜は静かそうなので、思い切って屋根裏で寝てみようか。

本日の走行距離:157km

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