年末から引き続き家でテレビを観ながら飲んだくれている。エルブレも普段通りののんびりモードだ。
一昨年まで在籍した会社は外資系なので、本国の連中は日本の「三が日」なんてお構いなしに奴らの仕事始めの1月2日からガンガン会議を入れてきたりメールを送ってきたりしていた。自分たちはクリスマスの1週間前くらいから浮かれて休みに入り年内は出てこないのも多いくせにだ。その自己中心的な考えのせいで世界中で嫌われてんだろと毒づきながら働いていたが、それも今となっては懐かしい思い出だ。ちなみに今年は元日が土曜で3日が仕事始めだろうから、時差の関係で海の向こうから何か言ってくるのも4日からだろう。後輩たちも今年は少しはゆっくりと出来ただろうか。
さて、年始に楽しみにしている番組のひとつが「格付けチェック」だ。この番組の絶対王者であるGACKTが不在だが、それについてはまるで無かったことのように全く触れずに進行していた。仮想通貨のトラブルとやらが関係しているのだろうか。
この番組でかねてから思うのが、弦楽三重奏(今回は六重奏)についてだ。アホみたいな値段のストラディバリウスとそれより安い楽器の差を聴き取るという問題だが、毎回安い方の楽器の方を選ぶ出演者が多い。GACKTやYOSHIKIクラスになると、ふっと笑いながら「間違いようがない」と豪語するが、私も含め多くの人間は安い方がいい音色、もしくは耳に心地よい音色だと思ってしまうのが現実なのではないか。プロたちにとっては別次元の音色らしいが、我々大衆にはそれが響いていない。普段からクラシックの演奏などをホールで聴いているコアなファンの方たちは、私のような腐れ耳ではなくきちんと聞き分けられるのかどうなのかが気になる。一度そういう企画もお願いしたい。
それを言うならお前の大好きな酒はどうなんだと言われそうだが、この番組の定番のワインについても思うところがある。自分のつたない経験上、酒は絶対に値段の高い方が美味いという実感がある。しかしこの番組では100万円のヴィンテージワインに対するのは5000円クラスのワインだ。5000円のワインっていったら、私にとっては立派な高級ワインである。美味いに決まっている。そこから上ははっきり言って大衆にとっては全部一緒なのかもしれない。実際に試飲しても100万円を選ぶ自信は無い。そう考えると今回の出演者たちは珍しく優秀だった。ためしに次回から5000円のではなく、私が飲んでいるような690円くらいのチリ産にしたらどうなるか、気になるところだ。
なんだかんだ文句を言ってきたが、トータルではやはり格付けは面白い。これが無いと正月はとてもじゃないが迎えられない。