4月21日(火)
「道の駅メルヘンおやべ」の朝が来た。
昨夜はあまりの暴風雨で、うるさくてあまり眠れなかった。雨が屋根を打ちつける音も凄かったが、風はさらに凄くて車体が倒れるんじゃないかと思うほど揺れに揺れた。
いつも起きる5時の段階ではまだかなり降っていたが、

予報よりも早めの6:30頃にようやく止んだ。

くるっと駐車場側を回ってコンパスへ戻り、

雨が上がった途端に「待ってました!」とばかりにやって来て、ランの前の草っぱらで楽しそうに遊んでいるラブラドールちゃん家とご挨拶させて頂く。

我が家と同じく東京から来られたこちらのラルク君(3歳)、なんとエルブレの恩犬である偉大なクチャ兄の友達で、よく散歩でも顔を合わせていたと言う!東京から400km以上も離れた富山は小矢部の地でこんな出会いが待っているとは、なんと世間は狭いことか。
ラルク家は我が家と違ってフットワークが軽く、今回も九州をぐるっと回ってここまで戻って来たらしい。ラルク君はクルマ酔いも全く無いので、山道だろうが何だろうがけっこうな長い距離をビュンビュンと移動しているっぽかった。今日はこのまま一気に新潟のけっこう遠いところまで行くとおっしゃっていた。クチャ家の方々に会ったら「エルブレは元気にしています」と伝えてくれるようにお願いしておいた。
話に花が咲いてすっかり遅くなってしまった朝食は、

まだまだ冷蔵庫に残っている豆腐にシソのふりかけをかけて頂いた。

もう産地でもシーズンでもないのに諦めきれず、昨日途中の道の駅で強引に買った「なつみ」は、甘くてオレンジ色の強い味だった。洋の味だ。
天気予報では明後日から崩れると言っている。遊べるのも今日明日だ。

燦燦と輝く太陽に屋根のソーラーパネルを向けて充電しながら、さて今日はどこに行こうか?と考える。


そうだ、あそこへ行ってみっか。

お世話になった道の駅を後にし、

今日もけっこう先が長いので、時間短縮のため高速に乗る。

小矢部からグイグイと南下し、

山間部に入り、

五箇山ICで高速を下りる。

やって来たのは世界遺産「五箇山菅沼合掌造り集落」だ。メジャーな「白川郷」の方へは先代犬と行ったことがあるが、こちらの方は初めての訪問となる。
駐車場のお兄さんに郷へ下りる道を尋ねると、「歩いても行けますけど、エレベーターで行くのが楽ですよ」と言う。「いやでもうち犬が居るんで」と返すと、
「あ、ワンちゃんOKですんで」
マジですか。世界遺産なのになんと有難いことよ。

お言葉に甘えて、とエレベータを待っていると、インバウンド家族と一緒になった。
エレベーターが来たのでいざ乗り込もうとするとエルがびびって座り込んだ。

ほれほれと引き摺るように乗せると、びびってブレアよりもちっこくなったエルを見て一家にクスクスと笑われた。感じの好さそうな一家だったので、「どちらから?」と下手な英語で訪ねるとチェコからだと言う。
何か気の利いたことでも言わねばと咄嗟に「ビールの国ですね」と言うと、「イヤー!」と思いのほか笑ってくれた。だがその後で190cmくらいありそうなイケメンの息子君から日本語で「チェコのビールはスキデスカ?」と聞かれ、「う・・そういえば飲んだことあったっけな?」と言葉に詰まり、最後はグダグダな感じで別れた。

エレベーターから続くトンネルをくぐって外へと出ると、

世界遺産の風景が待っていた。

先代犬と白川郷を訪れたのは2月で、その時は猛吹雪の中のモノクロームな世界だったが、

今日は対照的に青い空&緑の山&合掌造りという、まんま「キヤノンプリゼンツ」な世界だ。



白川郷に比べるとこちらはかなりコンパクトな集落のようだ。


ここの建物たちは純粋な民家というのではなく、何かしらの商いをされている感じだった。



コンパクトな集落の隅々まで歩く。


向こうを流れる庄川の水面は、モスグリーンだった。

こちら側はのんびりと一周したので、

今度は逆側にある合掌の里なるもうひとつの集落へと行ってみよう。

しかしトンネルと抜けるとすぐに、

・・・・・・・

無理せずに引き返した。ちなみに帰りのエレベーターはすんなり乗り込めたエルであった。
この先にも別の集落があるようだが先も長いのでやめておき、

再び高速に乗り、

北上する。
さてそろそろ昼飯の心配だが、富山と来れば回転寿司。どこかいいところは無いものか。

とりあえず福光ICで下りて、下道を北上してみよう。

途中「道の駅福光」に寄ってみると、

この近くにあるという「河合バット製作所」さんというところのキーホルダーコーナーが目についた。キーホルダーはさておき、聞いたことのないメーカーだな。誰か有名どころの選手が使ってんだろうか?
調べてみると、OEM提供がほとんどのようで、選手が契約しているZETTとかRawlingsなどのブランド名しか表には出てこず、使用している選手名なども公表されていないそうだ。どうりで聞いたことないはずだわ。影の職人さんだな。実はビックリするような大物が使ってたりして。

その後も富山中心部を目指して北上するが、まだちょっと時間がかかるし腹も減って来たので、

ここいらで手を打つかと寄ってみたのが、「すし処さかた」さんだ。

回転はしていないがリーズナブルな価格の店のようだ。
奥さんのさび抜き注文が忘れられて作り直しというプチトラブルもあったが、

ネタはどれも美味く、シャリもまあまあ大きくて大満足なランチだった。

さて食う物食ったところで、早くも今宵の宿場を目指して走るだけとなった。


国道8号に出ると、

雄大な立山連峰が行く手に姿を現した。


走ってばかりいるので飽きてきたのか、エルがペロペロと手を舐めてくる。もうちょっと我慢しておくれよ。夕方にはお前の大好きなところへ着くからな。
途中、黒部の「パパぱんの店」さんで明日の朝食を買い、

再び北東へ向かって走り出す。

やがて富山から新潟へと入り、

日も徐々に傾いてきた。

ようやく到着したのは、

昨年訪れてエルがすっかり虜になった絶景の道の駅「うみてらす名立」だ。

夕食前に絶景を拝みに行こうか。

ちょうどもうすぐサンセットタイムってとこだった。


いやー、相変わらずいいところだねえ。
エルブレに食わせた後は併設の風呂へ繰り出した。通常800円のところJAF割で700円だった。1F・2Fと2フロアに分かれた浴室でひとつひとつの浴槽は小さ目だが、空いていたのでのんびりと浸かれてよかった。
さてお待ちかねの夕食のメニューは、

昨日からスライド登板となったメギスの塩焼き&カマボコの”道の駅みくにコンビ”に、サラダと納豆というラインナップだ。どれも美味し。

夜になると風が冷たかった。

明日の夜はもうどっかのSAなので、この静けさとも今日でお別れだ。

この旅ももうすぐ終わる。
本日の走行距離:225km


