2026 介護の旅 Ⅲ 二日目 部屋作りに一日中没頭する

7月28日(火)

二日目の朝が来た。

新たな台風が発生してドキっとしたが、金曜の帰りにはどうやら影響は無さそうだ。

さて今日は、明日の母の施設への入居に備えて部屋を作らねばならない。がらんどうな空っぽの部屋なので、イチから。よっておそらくこの旅で最も慌ただしい一日となろう。

昼飯は食えるかどうかわからんので、朝はとりあえずまとも?に食っておく。

先月と違って今回は1Fのアメニティバーにコーヒーがあるので、遠慮なく頂く。酸味が強くてなかなかに美味い。

 

さて今日は一日クルマ移動となるので選んだ相棒は、

ヤリスクロス」君だ。先月借りたヤリスがあまりにもいいクルマだったが、はたして兄弟車の方はどうかな?

SUV的見た目の割には、座ってみると意外とヒップポイントが低いというのが乗った第一印象だった。ブレーキの効きがいいのはヤリスと同じ。キビキビ感はヤリスと比べてややモッサリしているかな。

そんなヤリスクロスで先ず向かったのは、母の荷物を預けてあるトランクルームだ。扉を開けてみると、なんとテレビが下に落っこちていた。ダンボール箱の上に置いていたのが箱がへこんで何かの拍子で落下してしまったのか。ここ一か月で地震あったんだっけか。よく見ると画面に10円アタックのような線キズが入ってしまっていた。うわー、ちゃんと映るといいが。。。ぶっ壊れていたらわざわざトランクルームに入れておいた甲斐が無さ過ぎる。ちなみにより繊細であろうレコーダーの方は無事だった。

ヤリスクロスの後部シートを倒して作った荷室に荷物を積み込み、出発する前に忘れないようにトランクルームの解約申請をポチっとしておいた。結局たった1ヶ月預けただけで、違約金(半年間借りずに解約したため)含めて15,000円くらいかかってしまった。ま、しゃーない。

予報通り若干の小雨がパラついてくる中、施設へと到着した。先ずはがらんどうの部屋の事前点検という儀式が始まった。備え付けの洗面台や壁紙、床の傷などをチェックし、全て問題無しとなって初めて荷物を入れ始められる、ということになっているようだ。

点検も無事終了し、いざ部屋作りのスタートだ。

事前にもらっていた”必要なものリスト”に従い、ニトリネットで買える物は買ってここへ送ってもらっておいた。

後はひたすら梱包を解いて、黙々と作業するのみだ。

棚を組立て、

カーテンを取り付け、

整理ケースをセットする。

さらにテレビとレコーダーを接続する。映るといいが。。

映った!!いやー、よかったよかった。

ちなみにこの部屋は北海道らしく暖房はあるが冷房は無いため扉を開けっぱなしで作業していたら、歩行器を押したお婆さんが戸口でじっとこの白いスチールラックを見ていた。「こんにちは」と声をかけたがそれには応えず、「・・・キレイだねぇ・・」とボソる。どうやらこの棚がキレイでいいと褒めてくれたようだ。「いやー、こんなのニトリですよ」と言っても、「キレイ!素晴らしい」と言って、コロコロと去って行かれた。

さてここまではほんの序の口で、面倒なのはここからだ。老人施設あるあるで、服や持ち物などに名前を書くという苦役が待っているのだ。いちおう専用のペンも買ったが、手書きはあまりにもめんどくさいので、秘密兵器を準備しておいた。

シャチハタどこでも持ち物スタンプ」だ。これは布にも押せるが、なんと携帯の充電器などのプラスチック面にも押せるというスグレモノなのだ。これにプラスして「布に貼れるお名前シール」ってのも使ってトランクルームから持ってきた洋服類に名前をつけまくった。

手書きに比べて明らかに楽ではあるが、いかんせん時間はかなりかかる。着るかどうかもわからないのにちょっと前の部屋から持って来すぎたかな。。

やがて施設はお昼ご飯の時間になったようで、賑やかな雰囲気が廊下の先で広がっていた。さらにしばらく黙々と作業していると、先ほどのお婆さんがまた戸口に現れ、「お腹空いたでしょ。もうお昼だよ」と言う。「はい、まあそうですね。もう食べたんですか?」と聞いてみたが、「お腹空いたでしょ」としか返ってこない。どうにも会話が成立しない。完全なる一方通行。

そこからも黙々と続けたが全然終わらない。たしかに腹も減ってきたので、ちょいと休憩とばかり施設を出た。

店を選んでいる余裕もないので、適当に入った店でうどんのランチセットを頼む。不味くはないが、単なる栄養摂取といった感が強い。

施設に戻ると、介護ベッドの搬入がちょうど始まった。

骨組みだけを見ると、介護ベッドってまさにメカなんだなと知る。

業者さんの組立て作業が完了した後で、これまたニトリで手配しておいた寝具類をセットする。もちろんそれぞれ名前もつけて。

ベッドメイクが終わったらまた服の名前つけに戻る。調子に乗ってバカスカ押してたら、インクが薄くなってきた。補充用のインクも付いているのでピチョンピチョンと追加したが、依然としてインクが薄い。おかしいなと説明書を読むと、なんと補充後は半日くらいおかないといけないと書いてある。マジか。当然待ってられんので、最後は手書きでやっつけて何とか終えた。ちなみに途中で3時のオヤツタイムになったようだが、気づくとまたあのお婆さんが戸口に居て、スチールラックの方を見て「キレイ、いやほんとキレイだわ」と拝み始めた。よほどこのラックがお気に召したようだ。はたして母はこのお婆さんとコミュニケーションが取れるだろうかと、心配にもなった。

最後に持ち物リストの中でよくわからなかった「洗濯カゴ」、「洗濯物干し竿」の詳細を施設長さんに教えてもらい、近所のホームセンターで調達して来て本日の全ての予定を終了した。午前中から始まり、お昼ご飯、おやつタイムと来て、もうそろそろ夕食の時間だというあたりでようやく終わった。予想通り、タフな一日となった。

すすきのへ戻って無事にヤリスクロスを返した。距離的にはたった25kmくらいしか走ってないのに借りてる時間ばっかり長いので結局5,000円以上かかってしまった。荷物があったし交通の便も悪いところなので致し方ないが、次は冬じゃなければレンタサイクルにしようかな。

疲れ果てて外で食う気力もないので、「ココノススキノ」で買って来た惣菜をつまみに部屋呑みにした。中札内産の枝豆、銀鮭焼き、ホッケフライ、海鮮シュウマイというラインナップだ。疲れたカラダにクラシックの夏の爽快が沁みる。願わくはもっとキンキンなのが飲みたかった。部屋の冷蔵庫がしょぼいので悔しい限り。

続いてご存知旭川が誇る男山の「くーる」なる純米を頂いてみるが、うん、あまり大したことなかった。

そんなことよりも、熊本がまたしてもとんでもない災害に見舞われた。もしやと思ったがこのイオンモール、4年前の九州旅で雨宿りさせて頂いたところだった。たった10年でまたしても大地震にやられ、しかもこの酷暑で。なんとかならんものか。母の件がこれで少し落ち着けば、また秋にでも九州へ行きたいと思っていたところだった。もし行ければ金を落とすなどして少しでも貢献したい。

さて、明日もまた疲れそうだ。

今日の歩数:6,774歩 クルマ移動だし室内作業だしで少なめ

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