今年もGWがあっという間に過ぎ去って行った。現役時は出社こそ無かったが、「GW？何それ？食えんのか？」とアジアの一国の休日などお構いなしの海の向こうの連中が情け容赦なくブチこんでくる夜のWeb会議のせいで休んだ気がしなかった。それも今となっては懐かしい思い出。引退して2度目のGWはもちろん混んでいるとわかっているような場所にあえて突っ込むようなラグビー選手のようなことはせず、のんびり酒を飲んで過ごしていたら一瞬で終わった。世の中が通常モードに戻ったところでまたどこかへ出かけたいが、天気もいまいちパっとしないし徐々に日中が夏になりつつあるので困ったものである。
さて我が家のコンパスだが、これまでは唯一のドライバーの私だけが一列目に孤独に座り、18歳で免許取得して以来の筋金入りのペーパードライバーの奥さんが二列目を通り越して三列目に座っての旅だった。そしてエルブレはというと、さらに後ろの常設ベッドに寝そべってのクルージングだ。
奥さんの席は旅客機型の腰ベルトのみだがエルブレは当然ながらノーベルトなので、急ブレーキの際に非常に危ない。実際、過去の旅でもそれぞれ一回ずつ急ブレーキの際にベッドから三列目に吹っ飛んできた。
大事に至る前に何とかせにゃイカンと、この度全員一列目に座ってもらう改革に踏み出すことにした。奥さんは普段荷物置き場になっている助手席に座ってもらい、エルブレは運転席と助手席の間のスペースを利用する。
先ずは純正のセンターコンソールを外すべく、6個のネジを外した。
外したコンソールは自宅で保管するしかないがけっこうかさばるので、また物置部屋で場所を食ってしまう。
コンソールがあった場所には、かつてのクルマで使っていた後部座席を平らにする用のボードにドリルで穴を開けて純正のネジで取り付けてみた。当初4つのネジで止める計画だったが、穴の位置の採寸が雑で前方の二か所は位置がずれてネジが入らなかったので後ろ側の二か所だけの固定となってしまった。なんつー不器用さ。
この板の上に愛用の長座布団を敷いてエルブレ席にしてみる。
一応席も作ったことで、連休中に試乗会をしてみた。
後ろの快適なベッドにすっかり慣れているので嫌がるかと思ったが、意外にも大人しく乗れた。乗車中の景色も変わるので酔うかと怖かったが、20分くらいの試乗ではヨダレも無く無事ノーリバースで帰ってこれた。
後は短めの旅でどうなるかだが、何となく大丈夫そうな感じが今のところはしている。だが、これではノーベルトの状況は変わらないので、急ブレーキの際はフロントガラスに突っ込んでしまう。エルブレ用のシートベルトを考えるのが次の課題である。
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