2022 初夏の上州湯治旅 初日 炭水化物な盆地の夜

短い春があっという間に終わり、嫌な真夏にどんどんなりつつある今日この頃である。犬連れ車中泊を楽しめるのも今のうちと、最近よりもうちょっとまともだった5月中旬にプイと短い旅に出た。

今回は家族全員一列目乗車での初の旅だ。エルブレの背中にシートベルト代りの短いリードを付け、一列目の後ろの上部セパレートバーにくくり付けた。バーは以前はダイソーの突っ張り棒を物干し竿として付けていたが、エルブレのシートベルト用としてはあまりにもしょぼく頼りないので、メルカリで安くゲット出来た純正バーに換えた。

乗車位置が変わったがためのクルマ酔いの危険性にビビリながら下道を走り、練馬から関越に乗った。特に目立った渋滞にも合わず、最初の休憩地である高坂SAに無事到着出来た。

先ずはドッグランに連れていったが、全く走らなかったエルブレだった。リバースこそ無いが早くも軽く酔っていたのかもしれない。

屋根付きの外席があったのでそこでランチを食わせてもらうことにした。

これといった目玉も無かったので、チキン南蛮弁当とカツサンドをテイクアウトしてみた。不味くは無いが、美味くも無かった。道の駅に比べるとSAは食事の満足度がどうしても低くなりがちだが、致し方ない。

とりあえず形だけの昼食を済ませ、再び関越を走り始めた。今回の旅は、群馬の温泉付きの道の駅を巡って強張ったカラダとココロを整える、というのがテーマである。

順調に関越を北へ進み、昭和ICで下りた。先ずは夕食に何か買えるか?と、すぐ近くの「道の駅あぐりーむ昭和」に立ち寄った。

気温は20℃を下回っていて涼しく天国のようだった。

物販を覗いたがあいにくオカズっぽいものは何も買えず、とりあえず山菜おこわと「おぜあかりん」なるイチゴを買ってここあぐりーむ昭和を後にした。

しばらく走って通称「日本ロマンチック街道」の145号線に入り、少しクネクネ道となった。一列目乗車にまだ慣れていないエルブレは、ワインディングの特に下りカーブが苦手のようで、それまでいい子に伏せしていても下りカーブとなると起きて身構えたりソワソワと動き出す。ジェットコースターのような感じなのだろう。なるべくゆっくり走っているとすぐに後続車がルームミラー内でデカくなるので、その度に左に寄って先に行かせる。

やがて左にあの「ロックハート城」が見えてきた。昔から関越を走る度に広告の看板は目にしていたが、こんなところにあったとは。コロナ禍の平日のせいか、駐車場は閑古鳥が鳴いていた。なかなかに厳しそうだった。

やがて本日の停泊地である「道の駅中山盆地」に到着した。

ここは温泉施設とドッグランがあり、公園もあるという犬連れには嬉しい道の駅だと思って来てみた。あぐりーむ昭和でオカズは買えなかったが、ここの温泉の方のレストランで何か食えばいいやとも思っていたのだが、なんと14時だか15時だかで今日は終わりだと言われた。ホームページにはそのような情報は拾えなかった。出来れば読む人のことを考えてもうちょっと気を利かせてもらいたいのだが、そんなに難しいことなのか。

ドッグランは幸い誰も使っていなかったので、先ずは隣接の公園を散歩してみようとルンルン歩いて行くとまさかの看板がお出迎え。

もともとはマナーという言葉も知らない馬鹿飼い主たちのせいだとはいえ、「連れ込み禁止」などと嫌味な言い方をしやがるものだ。もうちょっと気の利いた言葉を使えないものか。

気を取り直してドッグランに繰り出した。ビシっと生えそろった芝生のこのランがあるだけでも幸せか。

クルマ疲れもなんのその、嬉しそうにはしゃいでいたエルブレだった。

そんなエルブレに夕食を上げ、お待ちかねの温泉に繰り出した。530円とただでさえ安めなところをJAF割とレディース割が効いてふたりで900円しなかった。ぬるめの湯が強張った背中に心地よかった。ただ備え付けのボディソープとシャンプーは、今までで最も質が悪くポンプしまくっても全く泡立ちしなかった。どうりでオッサンのくせにマイシャンプーカゴをぶら下げて来ているのが多いと思った。

それでもサッパリした直後の一杯は相変わらず格別であった。この瞬間のためだけに生きていると言っても過言ではない。

今宵のメニューは、あぐりーむ昭和で買ったおこわに、ここの物販で買ったそばいなりという炭水化物祭りになってしまった。

そばいなりは、想像していた味とは違っていた。外側の油揚げは甘辛でふつうのいなりだが、具のそばには味がついていなかった。そばだけにそばつゆ感があるのかと勝手に思い込んでいた。美味しく頂けたのだが、一個100円は少々高めかなと思った。かよちゃん、ご馳走様。

ゴールドスターから宝焼酎ハイボールと続き、閉店間際の売店で買った長野原の地酒「秘幻純米」を締めに頂いた。キリリとスッキリ、好みの味でクイクイやりながらDAZNの「ジャッジリプレイ」を観ていたが、いつの間にか寝落ちした。飲み過ぎか、はたまたいつものように深野さんのどっちつかずのハッキリしない解説のせいか。

シーズンであればここの駐車場から見れるはずのたんぼアートは見当たらなかったが、そのたんぼに居るのか無数のカエルたちの壮大な歌声に抱かれながら中山盆地の寒いくらいの夜は更けていった。

本日の走行距離:154㎞

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