2022 初夏の上州湯治旅 二日目 テラス席天国での蕎麦と6作前の聖地巡礼

道の駅中山盆地」の朝が来た。

昨夜は屋根裏部屋で実に快適に眠れた。ポップアップにとってのベストシーズンなのかもしれない。AIZUのシェードは目隠しのためだけに付けたようなもので、防寒目的としてはこの時期はもう不要でカーテンだけで事足りる。

幸いトナラーの襲撃には合わずに済んだが、明け方に大型トラックが一台駅に入ってきて身構えた。これまた幸いにしてノーアイドリングで居てくれたので助かった。

いい天気になりそうな朝だ。あまり暑くならないと良いのだが。

朝食は得意のお茶漬けだった。昨日「道の駅あぐりーむ昭和」で買った「おぜあかりん」は残念ながら味が薄かった。

ドッグランからエルブレが恨めしそうに見ている先の小高い丘は、「犬連れ込み禁止」ゾーンである。そこからの眺望はお預けを食らって残念だったが、このドッグランは素晴らしい。

エルブレもすっかりお気に召した様子だった。


散々ドッグランを満喫してまったりしていたところに可愛らしいお三方がやって来たので、お譲りして我々は外に出た。

このワンコたちは下に写っているキャブコンの子たちだ。

我が家より少し年上のご夫婦が乗られているそのキャブコンは、バンテック社の現行のひとつ前のISUZUベースのヤツで、後輪ダブルタイヤで屋根には5枚のソーラーが載っているという戦闘力抜群の羨ましい車両だった。3頭のワンコを乗せて今は温泉巡り中心に楽しまれているとのことだった。またご主人の方はかなりの趣味人らしく、今のキャブコンも2台目だがリチウムバッテリー仕様に改造したい、釣り用に現在軽キャンパーを自作中、その前にも軽キャンを持っていた等々、興味深い話をたくさん聞かせて頂いた。私も将来ああいうジジイになりたいものである。

なぜか手と手を取り合いながらパイセンとの会話に加わるエルブレ

パイセンご夫婦と名残惜しくもお別れし、お世話になった中山盆地を後にした。

快晴の空の下ロマンチック街道を東へ走り、沼田市街を通り抜けて着いた先は「道の駅川場田園プラザ」だ。と、ここでブレアが到着とほぼ同時にリバース。いつも鬼門の初日をノーリバースで凌いでこれで安心と油断していたら、まさかの二日目ゲロ。沼田に入ってからは何でもない道だったのに。。全く油断もスキも無いヤツだ。

駐車場850台分を抱えるという巨大道の駅だけに店も多いので気を取り直してランチを頂く。昨日は食に関しては不完全燃焼気味だったので、まともなものが食いたい。

来て最初に目についた「そば処虚空蔵」にさくっと入った。屋根つきのスペースにテラス席がたくさんあり、先客の犬連れさんも居た。

十割そば
もち豚せいろそば

せっかくだからと数量限定の十割そばと、もち豚せいろそばを頼んでみた。十割そばの方がささすがに香りがあって美味い。天ぷらたちが若干油切れが悪かったのだけが唯一の残念だった。

中山盆地もそうだったが、ちょうど燕の巣作りのシーズンらしくここも頭上をぎゅんぎゅん飛んでいた。

食後に駅内を少し散歩した。ここは広い敷地内のあちこちにテーブル席がある、「外席天国」だ。犬連れが食事に立ち寄るのに最高だろう。

外れの方にはブルーベリー園があり、まだシーズン前のようで残念ながら実はどこにも生っていなかったがなんとタダで食べ放題という信じがたい太っ腹。最近どんどん老眼が酷くなっているので、オンシーズンになったらまた来てたらふく頂きたいと思った。

さて腹も膨れたことだし、ここいらで一発観光に行くべと川場田園プラザを後にして向かった先は、

真田氏ゆかりの沼田城跡だ。今は鎌倉や伊豆が賑わっていることだろうが、こちらはなんと6作も前の大河ドラマの聖地巡礼となった。

無料の駐車場にコンパスを停め、本丸跡を目指して歩き始めた。するとすぐに左手に趣のあるレトロな建物が出てきた。

沼田小学校講堂記念体育館という、現役の体育館だというから驚く。色合いがイングランドのアストン・ヴィラっぽかった。

さらに進むと右手に何やら檻が出てきて、中を覗くとなんとツキノワグマが居てこれまたビックリ。

エルブレは初めて見る猛獣に興奮していた。

公園に入ると、先ず真田信之公と奥方の小松姫がお出迎えしてくれる。「真田丸」では大泉洋と吉田羊のYo-Yoコンビがそれぞれ演じていた。それにしても、大泉の昨今の出世ぶりは凄まじい。太閤秀吉ばりではなかろうか。10年後には総理にでもなっているかもしれない。

本丸があった場所は今はツツジが咲く庭園になってしまっている。

日本史ファンとしては現存天守の城巡りもしてみたいが、各地のこういう城跡を巡るというのもやってみたいと思う。犬が入れる公園であればエルブレもさほど退屈はしないだろうし。

真田時代の石垣が唯一、当時を想像出来る遺構か。沖縄のグスク然り、古い石垣を見ると何とも言えない気分になってしまう。

遠くを眺めれば、「名胡桃城跡」などと真田丸でよく聞いたワードが出てきて、頭の中はすっかり真田丸のオープニングテーマ一色であった。

沼田城観光を終え、そろそろ今宵の宿を求め南下を開始した。

17号をしばらく南へ走り、着いた場所は「道の駅赤城の恵」だった。

ここは立派な温泉施設がありなかなか評判の良い道の駅だ。

あいのやまの湯

広い公園も隣接しているしここに決めた、と思ったのだがトイレがイマイチ「便所」なので後ろ髪ひかれつつもさらに移動することにした。幸いにして群馬は温泉天国のようで、温泉のある道の駅は他にもたくさんあるのだ。

便所

17号をしばらく西へ進んだところにある「道の駅よしおか温泉」を今宵の停泊地とさせて頂くことにした。バイパスからすぐ下にある駅で温泉に来る地元民や車中泊erたちの車がけっこう停まっておりあまり落ち着けなさそうだが、致し方ない。閉店間際の物販を覗いてから併設の温泉施設「リバートピア吉岡」で汗を流す。400円とリーズナブルだが、ちょっと混み気味であまり落ち着けなかった。洗い場はついたて無しパターンで、お隣に湯をかけないようにするのに気を遣う。そしてここもシャンプーは安っぽい匂いのする粗悪品だったが、まだ置いてあるだけマシと思いたい。お湯は茶色系。

温泉でさっぱりしたところで至福の一杯を頂く。染みる。

今宵のメニューは、赤城の恵で買っておいた焼き鳥とカボチャ煮、ここの売店で閉店間際に買ったニシンとポテサラだ。焼き鳥はネギがちゅるんと新鮮で美味かった。さすがは群馬だ。そして、何故群馬でニシン?と思いながら手を出したが、意外にもふっくらとサンマのように美味かった。子供の頃は大嫌いだったニシンだが、このトシになって美味さがわかってきた。

着いた時にはクルマが多かったが、温泉が閉店した後は数台の車中泊erたちだけとなった。今宵も屋根裏部屋でよく眠れそうだ。

さて明日はどこに行こうか。

本日の走行距離:77.5㎞

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