2022 初夏の上州湯治旅 三日目 高規格な道の駅でのんびり癒される

道の駅よしおか温泉」の朝が来た。

車中泊erはまばらだったが、屋根裏部屋はやはり17号バイパスの音がちょっと気になった。

ここもツバメたちが巣作りに子育てに忙しく行き交っており、中にはトイレの中にまで迷いこんできてあちこちぶつかりながら困っているヤツまで居た。

駅の建物の裏手には犬を散歩させるのにちょうど良い道や原っぱが、利根川とゴルフコース沿いにあった。

何やらグライダーが一機展示してあった。

今日も昼間は暑くなりそうな日差しだった。

ここのゴルフコースでは、パーク、グラウンド、ケイマンと三種類のゴルフが楽しめるようだ。パークとグラウンドの違いは鹿児島の地で何となく理解出来たが、ケイマンというのは初耳だった。なんでも、軽くて飛ばないボールを使用するので距離の短いコースでプレー出来るらしく、その名もずばりケイマン諸島であの御大ジャック・ニクラウスが始めたとかなんとか。

そもそも群馬はゴルフ天国である。昔から安い公営のコースやワンコインで打ち放題の練習場がたくさんあるのだ。私も若い頃は上手くなりたい一心で毎月4時起きとかで公営コースに通って頑張っていたが、東京在住のリーマンには経済的な限界を感じ、「これ以上上手くはなれない」と心が折れて止めてしまった。コースで知り合った群馬ローカルのおじさんたちの恵まれたゴルフ環境との差を痛感して嫌気がさしたというのもある。ゴルフに打ち込みたければ群馬に移住することをオススメする。

朝食は昨日「道の駅川場田園プラザ」で買ったまんじゅう(おやき?)を頂いた。味は悪くなかったが、口中の水分を瞬時に持って行かれ、あっという間にコーヒーが無くなった。

朝食後には昨日のルヴァンカップの札幌vs鳥栖を観ながらまったり過ごした。何とか引き分けて次に進めたが、パっとしないシーズンだ。

さて今日はもう一泊どこかに泊まって温泉に浸かりたい。昼間は暑そうなので夜は少しでも涼しい所を求めて西を目指すことにした。

お世話になったよしおか温泉を後にして先ずは17号を北に進み、ランチを頂きに「道の駅こもち」に立ち寄った。

肉球が火傷するとまでは未だいかないまでも日向はかなり暑かったが、幸い屋根付きの外席スペースがあった。レストランの食事もここに持ち出していいとのことだったので、ここで有難くランチタイムとした。

群馬といえば肉だろうと、カツ丼と牛丼をチョイスした。悪魔の囁きに負けて、よせばいいのに私の牛丼の方は大盛りにしてしまったら具が足りなくなるほどの飯の量だった。まあまた夜にロクなものが買えないかもしれないので昼に全力投球すると自分を甘やかし、ペロリとたいらげてしまった。両方ともおいしゅうございました。これぞ道の駅の楽しみだ。

満腹の腹をスリスリさすりながら駐車場へ向かう途中に何やらノボリを発見した。

ここ渋川が生んだ伝説のダウンヒラー、藤原拓海くんと愛車のパンダトレノだった。トレノやレビンというのは私が大学生の頃の大人気車種だった。旧車ブームの現在はプレミアがついて値段もうなぎのぼりらしい。

物販を覗いて若干のツマミを調達し、17号から353号へ左折し西へ向かう。ちなみに道の駅こもちは駐車場がモロに17号に面しているので寝るにはかなり厳しそうだった。

やがて右手に見えてきた「道の駅おのこ」に立ち寄り、夜のツマミに何か追加出来ないか物販を覗いてみたが野菜ばかりで何も買えなかったのですぐに立ち去った。

さらにグングンと西へ進み、やがて本日の目的地に到着した。

道の駅あがつま狭」だ。

着いた時はまだ陽が高かったので、しばらくはフルオープンにして車内の熱を逃がす。冬は床暖房のようでありがたいエンジンの熱がだんだんと腹立たしい季節になってきた。ただ、こういう時にもポップアップを上げて網戸を開けると熱が上から逃げてくれるので助かる。

ここは広い芝生広場が建物の裏手にあり、ゆっくりと散歩が出来る。

さらにここには広くて立派なドッグランもある。エルブレは暑いせいか日陰に避難して走らなかった。明日の朝はきっと暴れてくれるだろう。

夏が近づいて陽が高いうちはあまり活動出来なくなってきた。オフシーズンが近いということだろう。

山の後ろに陽が落ちるまでは日陰で時間でも潰すべかとソフトクリームを頂く。

やがて広場の方が何やら不穏な雰囲気になってきた。なんでも、これからドクターヘリがやって来るとのこと。

やがて爆音と共にヘリが着陸した。しばらくして救急車ではなく赤い消防車系がやって来てヘリから降りてきた医療従事者っぽい人を乗せて去って行った。

20分くらい経過したあたりで救急車がやって来て、患者と思しき人を乗せたストレッチャーを我々の目線を遮るべく隠しながらヘリに乗せて飛び立って行った。スタッフの様子を遠目で見る限りでは一刻を争うほど急いでいる風ではなかったが、わざわざヘリで運ぶくらいだから深刻なのかもしれない。大事に至らなければいいのだがと思いながら見送った。

陽が落ちて涼しくなったところでエルブレに晩御飯を上げ、併設の「天狗の湯」に繰り出した。湯舟は思ったより小さかったが、洗い場はついたてで仕切られていて良かった。ただ、脱衣所のロッカーが100円が必要なパターンで、しかも戻って来ないという今時珍しいガメツサだったのだけがちょっと残念だった。

今日も風呂上りのゴールドスターが美味すぎる。おかげ様で良い湯治が出来た。

今回最後の晩餐は、道の駅こもちで買った卵焼きと竹の子土佐煮に、ここで揚げてもらったメンチとニジマスフライというメニューだ。奥さんはデザートにこもちでおはぎもしっかり買っていた。卵焼きは若干甘めだったが土佐煮はウェッティーでいい味だった。揚げ物も美味く、特にニジマスはふっくらして良かった。おはぎも一口だけもらったが、何とも言えない上品な甘さで素晴らしかった。

締めにここの物販で滑り込みで買った井筒ワインを頂いた。ライトボディだったが素朴でなかなか美味かった。

今回群馬に三泊して湯治を満喫出来た。名残惜しいが明日は東京に帰ろう。

本日の走行距離:42㎞

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