散々な誕生日

昨年の話だが、12月24日はエルの6歳の誕生日だった。誕生日と言っても元野犬なので我々が引き取ってから勝手に後付けで制定した日だ。

そんなエルだが、前の晩に左目の周りがちょっと腫れていた。変だなと思いつつ、また自分で掻き過ぎでもしたんだろうとその時は軽く考えてとりあえず寝た。

翌朝エルは腹が減り過ぎたのか、胃液を吐いた。そういや昨日も同じように吐いたなと思いながら起き、エルの顔を見ると何かいつもと違った。

!!!

昨夜は左目の周りだけだったが、今朝は全体的に顔が腫れているではないか!しかもガッツキのエルが朝ごはんをあげても食べなかったが、7:30くらいには少し良くなったのかペロリと平らげた。しかし8時くらいになると、

!!!!!

さらに顔が腫れてきて顎や唇の下も垂れ下がるくらいにポッテリしている!目も小さくなって、まるでチャウチャウやマスチフみたいな顔になってきた。

こりゃ尋常じゃないと速攻で支度をしてかかりつけの病院へと急いだ。せっかくの誕生日なのになんて可哀そうなと思ったが、本人は顔は腫れているが特に痒そうとか痛そうとかは無く、普段をあまり変わらない様子だ。

ネットで調べると、歯周病でも顔が腫れるとあった。歯石で汚れているので最近指サックでたまに磨いているのだが、それが強すぎてばい菌でも入ったのか。でもそれなら口の周りを触られると嫌がりそうなものだが全くだった。悶々としながら病院まで歩いた。

いつも大混雑の病院は意外にも空いていて、すぐに順番が回ってきて主治医に診せると、「歯周病の腫れ方じゃないねえ」とのこと。では何だ?「何かのアレルギーかなあ」と主治医は言う。「何か変わった物食べました?」と聞かれても、特に変な物は上げていない。強いて言えば最近毎晩楽しみにしている犬用チーズかと思うが、たかだが1粒をブレアと分け合って食べているだけだ。

とりあえずステロイドと抗ヒスタミン剤の注射を一発打ってもらい、それの飲み薬を2日飲んで様子を見ましょう、となった。2日連続で胃液を吐いているので、吐き止めと胃薬も処方された。

いつもなら誕生日は夜ご飯に特別なトッピングをしたご馳走が食べられるのに、今夜は通常の半分の量と言われたエル。当然ながらトッピングも無しだ。何がアレルゲンなのか検査でわかればいいのだが、先代犬の時代に別の病院で「犬のアレルギー検査はアテにならないんですよ」と言われたことがある。けっこうな高い金を払って待たされ、それがアテにならんのじゃやる意味もない。そのことを知る前に先代犬の桜は二回もアレルギー検査をしたが、結果がまるで違ったというのもその証明だろう。また、同じものを食ってもその時の体調次第で出る出ないということもあるだろう。調子がイマイチの時に牡蠣で大当たり、みたいな。エルの場合は、とりあえずチーズは当面の間禁止にしてみよう。

翌朝、起きて恐る恐るエルの顔を覗いてみると、、、唇にちょっと残る程度で顔はかなり腫れが引いていた!そして、夕方頃になると、、

腫れがすっかり引いた!目が大きくなっている!薬がバッチリ効いたようで、よかった。

しかしこれが家だから良かったものの、旅先で起きていたらと思うとぞっとする。我が家は人間も犬もこれからどんどんトシを食って弱っていく一方だろうから、なるべく疲れないようのんびりやっていこうと思う。

それにしても、野犬上がりの野生児であったはずのエルは実は意外と繊細というかひ弱で、逆に細っちょくてチビなブレアの方がよほどタフである、ということが今回あらためてよくわかった。

最後までお読み頂き、有難うございました。もしよろしければ、最後にポチっと押して頂けると幸いです。↓

にほんブログ村 旅行ブログ ペット同伴車中泊の旅へ にほんブログ村 アウトドアブログ キャンピングカーへ にほんブログ村 犬ブログ 元捨て犬・元保護犬へ