5月26日(日)
「道の駅東由利」の朝が来た。
静かな夜だったが朝はかなり冷えた。
それもそのはず、朝5時の気温は6℃だった。
朝から見事な青空が広がっていた。明日から天気が崩れるとはとても思えない。
お、向こうからフレブルさんがやって来た。
五右衛門くんだ。
うんともすんとも言わないジェントルな子だった。お母さんはまるでズーズー弁じゃないなと思っていたらそれもそのはず、東京のご出身だそうな。
昨夜は大型車ゾーンを避けて隅っこの方に停めたのだが、反対側の奥の方が静かでトイレにも近いと今朝になってわかったのでそちらへと移動した。
それにしても、、昨夜からちらほらと痛車が居るのが気になる。
今朝は久々にお茶漬けを頂いた。さすがは永谷園、安定の美味さだ。
あまりにいい天気なのでポップアップだけじゃなく後ろのハッチも開けて、食後にインスタントコーヒーをちびちび啜っていると、、
さらに続々と痛車が集まってくるではないか。
やがてはノボリが並び、警備員が整理を始めるほどになった。
ノボリにはずばり「痛車フェア」と書いてあった。皆、自慢の愛車を披露しつつも、趣味を同じくする同志と実に楽しそうに語らっていた。
どのクルマもきっと自分が推してるキャラクターのラッピングが施されているのであろうが、よく見ると2パターンに分かれることに気づいた。軽や割とおとなしめのクルマも居る一方で、いかついウィングを付けて茶筒のような太いマフラーからいい音させてるバリバリのFRスポーツも多いのだ。両パターンとも乗っているのはアキバで見かけるいわゆる「人にあまり害を及ぼしそうに無さそうな」兄ちゃんたちだが、後者のタイプは実は峠を攻めたりゼロヨン勝負なんかもするのだろうか。音を聞いているとMTのようだし。
駅の前では軽トラ市というのが開催されて、大勢の人が訪れていた。
軽トラで運んできたものを売るという、要するにフリマ的な感じだった。何か掘出し物は無いかと覗いてみたが、特に見つからなかった。
日本海側は明日からは天気が崩れるという情報を信じ、予定通り東へと向かった。
先ずは少しでも晴れている間に歩かせておこうとやって来たのは、
「雄物川中央公園」だ。
着くまでは「おぶつがわ」と読んでいたが、「おものがわ」というのが正解だった。
こじんまりとしているが木が多くてキレイな公園だ。
古い建物もいくつかあった。
江戸から大正にかけての古民家が移築・復元されているそうだ。
エルブレはけっこう楽しそうだった。
やがて寛ぎ始めたエルだった。
エルの機嫌が良いとブレアもほっとするようでイチャイチャしていた。逆に機嫌が悪いとピリっと緊張が走り、気が気じゃなくなるブレアだ。
散歩の後は昼飯だ。向かった先は昨年の秋にもちらっと訪れた「道の駅美郷」だ。
ここのレストランが評判がいいというので行ってみると、なんと行列が出来ていた。さすがは土曜日だ。
待っているのは5人ほどだったのでしばし待ち、席へと通された。こちらの売りは釜で炊いたご飯なのだが30分は待たないといけないという。コンパスにエルブレを待たせているので、泣く泣く普通のご飯を注文した。
大盛り無料とのことでいいトシして二人ともお願いした。釜炊きじゃなくても充分に美味い米だった。オカズも全て優しい味で素晴らしかった。
今回は米どころを通って来てるだけあって、どこも美味くて困るほどだ。やはり日本人は米ありきだなと、あらためて思う。
前回ほどじゃないが相変わらず充実した惣菜からいくつか夕食に選び、併設のモンベルでちょっと買い物をしてから出発した。
横手から再び東へ進路を取り、次に立ち寄ったのは「道の駅さんない」だ。
駐車場から何やら立派な木の階段が山の方へ延びていた。
せっかくなのでちょっと行ってみよう。
展望台まで630mか。大したことないな。
最初は歩きやすい道だったのだが、
徐々に道が細くなり、
やがてかなりワイルドな細道になった。しかもせっかく上ったのに下りてはまた上らされるというアップダウンのきつさ。草もどんどん深くなりエルブレがマダニにやられるのも怖いので、展望台は断念し引き返すことにした。たったの650mだったのだが、、
駐車場へ戻ると見るからに旅の達人とみえるバンが停まってい。ひょこっとその主の大先達が下りてきてエルブレ交えながらちょっとお話し、
ソフトクリームで疲れを癒してから、道の駅を後にした。
やがて秋田をあっという間に終えて岩手に入り、錦秋湖を右手に見ながらさらに東へと進んだ。
花巻に入り、「道の駅はなまき西南」に寄ってみると、
花巻東のグッズコーナーがあって驚いた。ヘタしたらJ2、J3よりも充実してそうだ。
オカモトで給油をし、本日の停泊地である「道の駅とうわ」に到着した。
併設の「東和温泉」で先ずはひとっ風呂頂きに行った。700円をPayPayで支払った後で、JAF割の案内がカウンターにあることに気づく。ダメもとで聞いてみたが時すでに遅し。僅か50円とはいえ悔しい。
風呂はちょっと私には熱々だったが源泉かけ流しとのことで、これが700円の理由かと認識した。ちょっと温まりすぎていつまでも汗が引かなかった。
コンパスへ戻るとすぐ裏に盛大にアイドリングしているトラックが居た。ちょっとこりゃ近すぎるなと、駅舎の裏手へ避難した。
今宵のメニューは道の駅美郷の八宝菜とエビチリに、道の駅はなまき西南で買った赤魚としそ巻というラインナップだ。
八宝菜は昨年の秋にも食ったが、相変わらずほぼ肉でどこが「菜?」といういかつさで美味かった。エビチリも赤魚もなかなかだったが、岩手名物しそ巻きはちょっとイマイチ口に合わなかった。味噌の味がちょっと濃すぎたのかもしれない。
駅舎の裏手に避難して正解だった。今宵は目の前に広がる田んぼから聞こえてくる蛙の大合唱を鑑賞しながら屋根裏で眠ることにしよう。
本日の走行距離:125km