2024 初夏の北海道旅 第十二日 いつからそんなモヤシっ子になったのやら

6月1日(土)

道の駅よってけ!島牧」の朝が来た。

たまに立ち寄るクルマの音やパラつく雨の音に起こされはしたが、概ね静かな夜だった。

とりあえず夜中はクマは出没しなかったようだ。

道の駅の隣にある広場の周囲は遊歩道になっているので、ぐるっと散歩に出た。

けっこうな面積の広場だが、何かに使われている雰囲気は皆無だった。使わないなら一角だけでもドッグランに開放してくれればいいのに。

早朝も熊に出くわす危険タイムらしいので、デカい声で話しつつキョロキョロしながら無事一周して駐車場へ戻った。

昨日の昼に持ち帰ったドカ盛りご飯を使って今朝はお茶漬けにした。あと3回分はゆうにあるが、どうしたもんか。

さて今日から6月でしかも土曜日だ。土日は極力人気の観光地系には近づきたくないし、どこへ行こうか。

食いながらそんなことを考えつつふと外を見ると、謎の男女の一団がやって来た。

クルマから降りるなり、頭は目出し帽を被り、足元はブーツを履き、衣服の隙間をテープのようなもので慎重に覆っている。

やがて全員支度を終えると、再びそれぞれクルマに乗り込み、去って行った。スズメバチのような凶暴な害虫の駆除なのか、はたまた土曜なのでサバゲーでも楽しむのか。謎の集団だった。

道の駅の売店がOPENしたようなので覗いてみる。

釣り具の品揃えが凄い。この一角だけ見ると、とても道の駅とは思えない。

どうやらこの辺りはアメマスのポイントらしく、釣り師がしのぎを削っているようだ。

お、地酒が売っているな。

う、、、高い。本醸造でこの値段って、、、

酒は高くて手が出ないので、せめてもと保護猫募金をして売店を後にした。

今日も日本海追分ソーランラインを気持ちよく走る。

朝方は曇っていたが、徐々によく晴れてきた。

20分ちょい走って見えてきたのは、

弁慶岬」だ。

学者のセンセイ方は歯牙にもかけないのだろうが、義経一行が平泉から実は北海道へ逃げおおせ、さらに大陸へと渡りついにはチンギス・ハーンになったという伝説、ダイスキです。

さて今日は昼風呂を浴びに行こうと思うが、留守番させる前に散歩をさせに行ってみたのが、

「寿都風太公園」だ。

広い駐車場には遠くに一台だけが停まっているだけで、こりゃー空いてて良さそうだと思ったのも束の間、停めた瞬間事件は起きた。

そんなにデカくもない羽虫がどこからか飛んできて、コンパスのフロントガラスの外側にピタっと止まった。その瞬間、エルは恐怖でパニックになり、

「ぎゃーーーー!虫!!!」

普段は呼んでも全く寄ってこないくせに、オヤジの、しかもそのヒザの上に必死に避難すべくしがみついて来たのだ。

「虫怖いよーーー(泣)」

10kgのカラダをまるで鬼滅の刃の禰豆子のように半分くらいに小さく縮め、背中を丸めてオヤジの懐で震えていたエル。

今回の旅で、何故か完全に虫嫌いになってしまったようだ。元野犬がなんてザマだ。ここ数日で完全にひ弱なモヤシっ子になってしまった。お前が産まれ育った与論島には、もっとデカイのがわんさか飛んでいただろうに。

ちなみにブレアはその時、何食わぬ顔で平然としていた。嫌いなものが違うというだけで、同時パニックにならずに助かる。ブレアの場合、ダメなのは雷と銃声系だ。

しばらくして震えがおさまった後で、おそるおそる外に出た。

虫は飛んで無さそうなので、安心してようやく散歩を開始した。

公園内は、向こうに寝ている「日焼けマン」がひとり居るだけだった。

野球とサッカーのグランドがあるが、もったいないことに誰も使っていない。

やっとエルの気もまぎれたようだ。

散歩を終えてすぐ隣にあるこちら、

寿都温泉ゆべつのゆ」にやって来た。

Hoのクーポンでひとり600円のところ半額の300円で入れる。

内湯がたくさんある広くて立派な温泉で、最高に気持ちよかった。

昼間っからサッパリしたところで、お次は昼飯だ。

またまた海沿いのソーランラインに戻って北上し、評判の良い店を検索して行ってみる。

それがこちら、「海辺の茶屋 ぐ〜みん」さんだ。

なるほど、ワンオペで頑張っているのだな。

席に通されメニューを見ると、あちらこちらに沖縄テイストが散りばめられていることに気づく。そういやワンオペのママさんのお顔もどことなくエキゾチックに見える。もしかしてここは、北海道の檜山地方でしまんちゅが営むお店なのか?

棚にはぎっしりと泡盛の一升瓶が並び、泡盛マイスターの認定証が額に飾られていた。こりゃー、決まりだな。

さて何を頂こうかと悩みに悩んだ挙句、選んだのは、

寿都産サクラマス漬け丼

せっかくだからと寿都産のサクラマスの漬け丼と、

命がけ磯海苔のペペロンチーノ

ネーミングが笑える、命がけ磯海苔のペペロンチーノだ。

サクラマスは瑞々しくイクラもプリップリで実に美味い。付け合わせの牡蠣の煮つけも最高だった。うーー、棚の泡盛をロックで飲りたい。「半分くらい食べたら残りをお茶漬けにするのもオススメです」とママさんに言われるがままにやってみたが、ちと後悔した。最後まで漬けのままでフィニッシュするべきだったと。

命がけで取った磯海苔を使っているだけあって、パスタも実にいい香りで最高だった。

最後にしまんちゅのママさんとちょっとお話させて頂いたが、実は道産子だった。かつては全日空ホテルのホテルウーマンとして沖縄に2年赴任していたらしく、那覇に1年、万座に1年居たとのこと。このお店は春から9月あたりまで開いていて、冬は札幌で暮らしているらしい。

次に来る時は是非とも泡盛をグビグビ頂きたいものだが、海沿いにポツンとある店だけになかなかハードルが高いなあ。RVパークも併設してくれないかしらん。

昼食後はまたまたソーランラインに戻り、のんびりと北上する。

やがて「道の駅いわない」に辿り着いた。今日はこちらでご厄介になることにする。

岩内の公式マスコットキャラクターのたら丸と

この駅は色々なクチコミどおり、どこが駅の本体でどこがトイレでどこがメインの駐車場なのかまるでわからないところだった。

本体と思しきたら丸の居る岩内観光協会の斜め向かいの美術館の前に広い公園があり、

そこにある「さわやかトイレ」というのが、いわゆる道の駅のトイレらしい。外見よりも中の方がキレイなトイレだった。

トイレに一番近い駐車場に陣取り、先ずは公園を散歩した。

散々歩かせた後で緑に半分隠れた看板に、「犬をつれてくるのはやめましょう」とあって驚いた。それならばもっと目立つ所に掲示してよ。

さて、今日の夕食はどうしよう。

周囲は一応岩内の中心街なので、うろついてみるとけっこう飲食店があった。

だがスナックや寿司屋が多く、なかなかこれといった店がない。

ん?なんだ、あの店は。

なんかものすごく怪しいぞ。

いちいちつっこみどころ満載のコピーが。。。モヤさまのロケが来たら、確実にいじられそうな店だった。

町を一通り周り、こちらの「炭火焼鳥 酉心」から美味そうな煙がモクモクと出ていたのでテイクアウトを頼んでみることにした。

焼いてもらっている間、北海道でお馴染み「LUCKY」で買い物し、焼き鳥をピックアップしてコンパスへと戻った。

そして、岩内港ではちょうど夕陽が沈む時間帯となった。

前回の留萌には敵わないが、キレイな夕陽が見られた。

夕陽の後は楽しい夕食タイムだ。

焼き鳥の盛合せはどれも想像以上に美味かった。鶏肉はもちろん素晴らしいのだが、豚やアスパラなどの「北海道アイテム」も素晴らしかった。これは是非ともまた食いたい味だ。

駐車場はけっこう同志のクルマが停まっていたが、通りはほとんど走っていなくて静かな夜になりそうだ。

本日の走行距離:74km

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