6月2日(日)
「道の駅いわない」の朝が来た。
サタデーナイトだったが街のどこにもフィーバーは起こらず、静かに眠れた。
今朝の散歩は港へ来てみた。
海は湖や池のように静かで、まるで瀬戸内だった。
アートはからっきしで全く存じ上げなかったが、木田金次郎さんというここ岩内ご出身の画伯の美術館が駐車場の目の前にある。
今朝はリゾットでささっと済ます。
さて今日は日曜なので、極力人が集まる所は避けて適当にやり過ごしたいものだが、ゴミも捨てたいのでとりあえず洞爺湖を目指したい。「道の駅とうや湖」は2年前にも立ち寄って快くゴミを引き取ってくれたところだが、はたして今も対応してくれているのだろうか。
恐る恐る電話をかけてみると、「はい、引き取ってますよ!」と爽やかな返事が来てほっと一安心。ここの駅は相変わらず素晴らしいな。
そうと決まれば追分ソーランラインに別れを告げて檜山編を終了し、国道276号へ入って内陸へと進む。
やがて出迎えてくれたのは、
ご存知、蝦夷富士こと羊蹄山だ。
いい天気だ。
先ずは昼飯にと、到着したのは、
洞爺湖畔にひっそりと建つ、「Cafe Cohum」さんだ。
外に2テーブルあって犬OKだというので来てみた次第だ。
AとBのドリンクセットをひとつずつ頼んでのんびりと待つ。
日曜の昼間だが目の前の通りは空いており、周りはスローな空気が流れていた。
やがて運ばれてきた皿はクチコミ通り可愛い量だったが、どの食材をとっても美味く満足した。
食後のコーヒーはご飯に反比例して量が多く、ストレートで飲むにふさわしいスッキリとした味わいで良かった。
昼飯の後は、通りを挟んだ向かい側にある浮見堂公園を散歩してみよう。
風が強いせいで、岩内の海よりもはるかに波の高い洞爺湖だった。
浮見堂をバックにエルブレと3ショットを撮ってもらう。こんなに近づいてんのに、エルが珍しく嫌な顔をしていない。よし、これを遺影にしてもらおう。
通り沿いの、キレイに花が植えられている歩道も歩いてみよう。
向かい側では多くの人が集まって親睦BBQでもやっているのだろうか。「人生の楽園」でよく見る微笑ましいヤツだ。
散歩も終え満足気なエルブレを乗せ、洞爺湖を後にして北上する。
「道の駅とうや湖」にやって来た。
レジのところでゴミの引き受けについて尋ねた。2年前はいくらでもいいから募金箱に募金してゴミを引き取ってもらう、というスタイルだったが、現在は100円という固定料金制に変わったようだ。やはりな。かつての募金箱には1円玉や5円玉がけっこう入っていた。それっぽっちしか入れない図々しい輩がきっと多すぎたのであろう。最近色々なニュースを見聞きしてつくづく思うのは、日本ももはや人の良心とやらを信じられるような美しい国ではなくなった、ということだ。無人販売なんてものが成り立つ国ではないのだ。完全に南米化の一途を辿っているのだ。
袋は自前のものでいいと言うので、燃える・ビンカンで分けて再びレジへ行った。てっきりカテゴリー毎に100円なのかと思いきや、全てコミコミで1回100円というシステムだった。なんつー良心的な。まだまだ日本には良心が生きていた。
気持ちよくゴミを処理させて頂いた後は、またまた羊蹄山に向かって北上だ。
やって来たのは「道の駅名水の郷きょうごく」だ。
日曜の昼間なだけあってかなり混んでいて、クルマを停めるのにもちょっと待つほどだった。
ここにきたらやはりペットボトルを抱えて、
この名水を汲まねば。
無事名水を汲んだ後は、
もうひとつの名物である山中牧場のソフトクリームを頂く。
うーーん、やはりここのは美味い。
さてそろそろ今日も停泊地に向かう頃になった。このまま北上して「道の駅あかいがわ」に行こうかと思ったのだが、色々な人のブログを見ると最近は「車中泊遠慮しろ」的な貼り紙で溢れているらしい。それも落ち着かないので、もったいないが再び南下することにした。
しばらく走り、
「道の駅230ルスツ」で夕食を買い、
そのまま道の駅に停泊するのではなく、そのすぐ裏にある「ルスツふるさと公園」で今日はご厄介になることにした。
ここは二年前も訪れたのだが、あまりの居心地の良さに結果的に二連泊してしまったところだ。
そんな穴場だけに二年前も初日・二日目とほとんど同じメンツで賑わっていた。今回はさらに日曜だけに「いいとこ停められっかなーー。。」と不安な気持ちで駐車場へ入ったが、
ガラガラだった。シンジラレナーイ!
人食い熊でも出没したのだろうか。
とりあえず素晴らしい公園に繰り出そう。
何はともあれ、ドッグランだ。
夕方だけに、さほど走らーず。勝負は明日の早朝だね。
夕食は全てここの道の駅で調達した。「ルスツピザドゥ」のカプレーゼとソーセージ盛合せに、「ルスツ羊蹄ぶた」のヒレカツサンドという豪華ラインナップを、東京ヴェルディ戦を観ながら頂いた。
全てが美味く、クラシックがあっという間に一缶空くほどだった。
頂けないのはサッカーの方。全く勝てないクソ監督をあろうことか「今シーズン中はクビにしない」と前代未聞の発表をした直後のこの試合だったが、何も変わらずの体たらくで三連敗。こんな世の中を舐めているチームはJ1に居てはいけない存在だ。
風も弱まり、周りもガラガラで、屋根裏で寝るしかないような静かな夜だった。
本日の走行距離:122km