2022 晩夏の北海道旅 十二日目 圧倒的な夕焼けショーに息を呑む

道の駅サンフラワー北竜」の朝が来た。

昨夜奥さんを恐怖のどん底に突き落とした狂喜乱舞の爪痕があちこちにあった。

困ったこいつらはマイマイガという種類らしく、なんでも10年に一度大発生するとのこと。たまたま嫌な年に当たったようだ。

今朝もど定番なお茶漬けを頂く。

昨日ここの農産物販売所で閉店間際に半額の250円にしてもらったイチゴはガツンと酸っぱかった。

さて今日からは日本海側を北上していくコースをとる。

秩父別の道の駅をちらっと覗いてから、また「道の駅田園の里うりゅう」でゴミを捨てさせてもらい、そこからは一路西へと進んだ。

到着したのは増毛の町だ。

寂れた漁師町だと勝手に思っていたのだが、旧増毛駅を初め趣のある建物がいくつもあってなかなかノスタルジックなところだと認識した。そういう場所だからこそそこそこ観光客も訪れていた。

腹が減ったので人気店の「まつくら」さんへ行ってみた。けっこう日差しがあってエルブレを車内に待たせるのは危険そうだったのでテイクアウトにしようとしたが、人気の生ものはダメとのことで天丼を頼むことにした。

近くにどこか弁当を食うのに良さそうな場所は無いかと地図を見て辿り着いたのは署寒公園だ。じいさんたちが数名パークゴルフに興じているのみで、公園部分には人っ子一人居なかった。

公園内を物色して良さそうなBBQスペースがあったのでそこでさっき買った天丼を頂くことにした。

さすがはネタが新鮮で、特にエビが甘くて香ばしく激旨だった。

あっという間に天丼を平らげた後は署寒公園を後にし、増毛を代表する酒蔵へお邪魔した。

日本最北の酒蔵、「国稀酒造」さんだ。国稀は何度も飲んだことはあるが、実際に訪れたのは初めてなのでテンションが自然と上がる。

タイガースのポスターが。皆若い。

充実したミュージアムコーナーの奥には魅惑の試飲コーナーが手招きしていた。

余市のNIKKAと違い事前予約なんてものは要らず、ふらっと立ち寄るだけで心行くまで試飲出来てしまうという悪魔的コーナーだ。心を強く保っていないと我が家で唯一の運転手ということを忘れて誘惑に負けてしまいそうになる。

増毛に来て少しは増えたかもしれない後ろ髪をガンガンひかれながらも試飲コーナーの誘惑を断ち切り、販売ブースで蔵元数量限定というこれまた悪魔的なワードにコロっとやられて「生酛純米」を購入してしまった。この旅で開けちまおうと思ったのだがガブガブとすぐ呑んじゃうからと奥さんにダメ出しされ、仕方なく自宅に持ち帰ることにした。

ノスタルジックタウンの増毛を後にし、今宵の停泊地の留萌へ向かった。

やがて到着した「道の駅るもい」は裏手に広大な船場公園があり、天然芝のサッカーコートやおなじみパークゴルフ場があり、エルブレ待望のドッグランもある。

このドッグランの広いこと広いこと。真ん中が丘になっていて犬が好きそうな適度なUp & Downが楽しめる。

エルブレもここは相当お気に召したようでうれしそうに爆走していた。

隣にはJR留萌駅のホームが見える。

駐車場に戻りやがて日没の時間となると、西の空が茜色に染まり始めた。

時間が経つにつれどんどんと凄いことになっていった。

まさしく息を呑むほどの夕焼けショーであった。これだけで北海道までやって来た甲斐があった。

これっていつか止むんだよね?と不安だったローカルFMの場内放送も営業時間の終了とともに無事に止まり、ほっとしながら缶を開けて夕餉のスタートだ。

増毛のまつくらさんで調達しておいたタコザンギをメインに、近くのコープさっぽろで仕入れたサーモン刺しとピリ辛キュウリと納豆、トマトを添えて。タコザンギは評判通り大人な味で美味かった。サーモンはちょっと水っぽかったが東京で食うよりは数段美味い。

日本海側で猛威を振るうマイマイガはここにもパタパタと居たが、昨夜の北竜ほどではなかった。それよりも明日の雨予報が気にかかりながら、留萌の夜は静かに更けていったのだった。

本日の走行距離:99km

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