2022 晩夏の北海道旅十一日目旅は道北シリーズへ突入ヤツらとの過酷な闘いの始まり

「道の駅しんしのつ」の朝が来た。

停まっている車中泊erは多かったが、とても静かな夜だった。

隣のキャンプ場の一角にはグランピング施設のようなものなのか、同じテントが等間隔で並んでいてまるでベッドタウンの建売住宅のようだ。

エルブレも起きてきたところで朝の散歩に出かけたが、隣のキャンプ場はいたるところに「犬NG」の意思表示がされている。

それならばとしのつ湖の周りの遊歩道に繰り出した。

湖面に雲や木が映り美しかった。

遊歩道沿いに「犬NG」の看板は発見できなかったが、キャンプ場周りの雰囲気からして果たしてここが犬が歩いていいのか悪いのか最後までよくわからなかった。

今朝はセコマホットシェフの大人気オニギリのベーコンおかかにインスタント味噌汁を添えて。セコマのオニギリは米が美味い。もう大手コンビニには戻れそうにない。またここ数日、朝食にゴージャス感を与えてくれていたメロンがついに品切れとなって今朝は素ヨーグルトとなってしまったのが哀しい。

さていよいよ今日から人の多い道央から絶景天国の道北ゾーンへ北上開始だ。

12号線の直線道路日本一モニュメントを通過して美唄へ入り、「コインランドリージャバ美唄店」へ寄り、新篠津のたっぷの湯でしょっぱくなってしまったタオルなどを洗濯槽にぶち込んだ。

洗濯機が働いている間、近くの美唄市役所の隣の中央公園を散歩した。

エルはドッグランも好きだが本来無類の散歩好きなので、初めての町を散歩するのが楽しくてたまらない様子だった。

無事に洗濯を終え、さらに12号を北上して、腹が減ったので「道の駅ハウスヤルビ奈井江」に立ち寄った。

ここの「らあめんがんてつ」は札幌ではそこそこ人気店らしいし、店の外の席で食ってもいいと快く言って頂けたので入ってみた。

醤油は脂が浮いているタイプだが案外アッサリしていた。味噌は年寄には若干しょっぱかった。昔ながらの札幌ラーメンというよりは新しい世代の味という印象だ。なんて、最近のラーメン事情はさっぱり知らんのでどんどんニューウェーブが来ているのだろうけど。古い人間としてはススキノの風俗街にあった「芳蘭」がイチバンだと思っているのだが、いつのまにかススキノから北区へ移転したらしい。

ラーメンランチに付き合ってもらった後は、エルブレタイムだ。広大な裏庭の一角にあるドッグランへお邪魔して、さあ1,2本やろうか。

ドッグランではもう赤トンボが飛んでいて、ガキの頃を思い出して指を出してみたらちゃんと止まってくれた。エルよりも懐いてくれたかもしれない。

あまりに居心地が良くて帰りたがらないエルをなだめすかして奈井江の道の駅を後にしてさらに12号を北上する。

奥さんたってのリクエストにより立ち寄った先は、「北菓楼砂川本店」だ。暢気な時間帯に寄ったので皆が寄ってたかって買うバウムクーヘンの切れ端は当然買えなかったが、ソフトクリームやシュークリームを嬉々として買って帰ってきた。

次に向かった先は「道の駅田園の里うりゅう」だ。

ここに寄ったのはゴミを捨てさせて頂くためだ。

北海道の道の駅では限りなくゼロに近い、無料で旅人のゴミを受け入れてくれる駅なのである。客には来て欲しいがゴミは拒否、という他の道の駅の関係者はこちらの爪の垢を煎じてゴクゴクと飲み干してバカな考えを悔い改めるべきだ。

本日も陽が傾き始めたので今宵の停泊地である「道の駅サンフラワー北竜」に到着した。

いきなり二対の青い龍がお出迎えするという不思議なところだった。

先ずは池のほとりを散歩してみたら、赤井川で見かけた例の枯れ葉のような羽を持つ蛾がやたらと居るではないか。踏まないように注意しながら散歩を終え、エルブレに夕飯を上げてから温泉へ行った。もしやと思いおそるおそるペロっと舐めてみるとここの湯もしっかりとしょっぱいではないか。今回は抜かりなく最後にシャワーでしっかりと洗い流してから上がった。