死ぬまでに一度は旧車のオーナーになってみたい

いつ頃からか書き溜めている「死ぬまでにかなえたい夢」の中のひとつに、「旧車を所有してみたい」というのがある。旧車とは文字通り古い車ということで、クラシックカーという表現でも良いのかもしれないが、特に自分が子供の頃の懐かしい日本車が欲しい。一言で旧車といってもピンキリで、ハコスカ(スカイライン)のGTRなどはよくASKという価格表示で1000万円をはるかに超えていたりするが、古くてもさほど人気の無い車種は100万以下で買えるものもあるようだ。しかしながら、旧車を所有するというのは実は相当にハードルが高い趣味であり、よほどの覚悟と財力が必要と思われる。

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先ず、機械に強くなければダメであろう。古いクルマはすぐにご機嫌を損ねるであろうから、愛車がどんな健康状態なのかすぐに悟り手当を出来なければとてもじゃないが維持は無理だ。そして維持するにはガレージがきっと必要だ。月極駐車場で雨ざらしになどしていたら一発で動かなくなりそうだ。ガレージが持てるのは上級国民だけであろう。

買ってそこで満足・終わりではなくそこからが苦労の始まりなのであろうが、現代の無機質なクルマたちとは全く違う個性的なカタチのクルマに対する愛着は相当大きいに違いない。

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おそらく旧車を持つという夢は今のままでは叶わなそうなので、TV画面で満足しようとよく観るのが「おぎやはぎの愛車遍歴」だ。毎回ゲストがご自分の乗ってきた愛車をMCのおぎやはぎと自動車評論家の竹岡さんと振り返るという企画だ。2011年からやっているのでクルマ好きなら観ている方が多いだろう。毎回様々なジャンルのゲストが来られるが、早くから売れた人は最初の一台から外車であったり、また車歴の浅い若いゲストはそもそも台数が少なかったりとあまり個人的には面白くない。やはり興味深いのは、下積み時代の長かったベテラン俳優さんなどの回で、最初の10年くらいは往年の日本の旧車が出てきて懐かしく楽しい。また、昭和を代表するような映画スターが来られると、キャディラックなどの煌びやかな名車が出てくるし、さらに当時の撮影所での先輩スターの逸話などが聞けて非常に面白い。これに出るくらいだからゲストは皆さん本当にクルマが好きだというのがよく伝わってきて、仕事抜きで楽しそうに語っているように感じるのでお気に入りの番組である。唯一この番組でちょっと気に入らないというか若干興ざめするのが、おぎやはぎが「最近のマツダやスズキがデザインが良くて大好きだ」と推すところ。定期的に彼らの愛車遍歴がアップデートされるのだが、大好きと言う割には一向にそれらを所有する気配がなく外車ばかりを頻繁に乗り替えているので、そこだけがちょっと残念。

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「愛車遍歴」は遍歴というだけあって毎回何台ものクルマがフリップなり実車なりで登場するが、それに対し長年オーナーから寵愛されまくった一台が紹介されるのが「昭和のクルマといつまでも」だ。番組で取り上げる条件が、「30年以上乗り続けているクルマ」ということなので、昭和の懐かしいクルマが毎回これでもかと登場する。「18歳で買ったクルマを今でも乗ってます」というような初老の方々のエピソードは非常に興味深く、他人ながらもそのクルマやオーナーさんが愛おしく思えてくる。國村隼さんの美声のナレーションも、ご本人がやはり古いクルマが好きでたまらないという雰囲気が伝わってきて素晴らしい。
見る度に「自分もこういうのを所有してみたい」と思ってしまうが、最近の放送で初代シルビアをお持ちの方が愛車について「癖が強い」「渋滞になったら止まってしまうのでエンジンを切る」「先にクラッチをつないでからアクセルを踏まないと被ってしまう」などとおっしゃっていたのを観て、あらためて旧車は大変なんだと感じた。

やはり生半可な覚悟では手を出してはいけない領域だろう。そもそも、もう30年くらいマニュアル車を運転していないのに今さら出来るのか?という問題もあるが。

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