2025 晩秋の四国九州旅 八日目 豊後と東洋のナイアガラを巡る

11月17日(月)

道の駅さがのせき」の朝が来た。

そこそこうるさいはずの目の前の国道197号だが、フェリーのドタバタ騒ぎで疲れ切っていたせいかぐっすりと寝た。

キレイな朝焼けの中、海沿いの道を散歩する。

今朝の気温は10℃を越えていて暖かい。ただそれも今日までで、明日からはちょっと冷えるらしい。

朝食は、「道の駅虹の森公園まつの」のパンに、豪華3種類のみかんと「道の駅よって西土佐」のぽっぽ栗を添えて。あーー美味し。

さて無事九州に渡れたが、今回の旅の最大の目的地は長崎は五島なのだ。気になる天気はというと、

おお、ずっと良さそうじゃん。それならいよいよフェリーを予約すっかな!

五島に渡る九州商船のフェリーはクルマのみ予約が出来るが、HPがあるくせに電話対応しかしないという今時信じがたいシステムだ。旅客に至っては予約という概念すら存在せず、港の窓口に並んで買うのみ。あれ?今ってたしか令和だよね?

昔から筋金入りの雨男であるワタシ、余裕をもってスケジュールを組んで予約すると必ず雨雲が寄ってくる。その雨雲を出し抜くには2,3日前にいきなりスケジュールを組んで雷様にフェイントをかますしか方法がない。今回もその作戦で、20日くらいに長崎から福江島に渡り、その後で上五島を含めて一週間くらい島でのんびりしてから佐世保へ戻る、みたいな感じで行こうと思う。そうと決まれば電話だ。

甘かった。

予約センターのお姉さん曰く、20日の船などとんでもなく23日でなんとか空きがあると。23日かー。今回ケツが決まっていて、遅くとも12月6日には帰らないといけないのだ。23日から一週間も島に居ると、帰りのスケジュールが厳しくなってしまう。一旦電話を切って考え直そう。

次にいつ行けるかわからないので福江と上五島(正式には中通島)の二つとも行きたかったのだが、こうなりゃ日程を短くしてどちらかひとつに絞らねばならない。福江の方がでかくて道の駅もあるメジャーアイランドのようだが、世界遺産を含めた教会群が多いのは上五島の方でどちらかひとつと言われれば上五島の方に行きたいんだよな。よし、決めた。

再び予約センターのお姉さんを捕まえ、23日長崎 to 奈良尾港、26日有川港 to 佐世保の2便を予約した。福江はまた次の機会だ。

とりあえずフェリーの予約が済んでほっとしたところで、

拗ねて赤ちゃん返りして我々の間に強引に割って入ってくるの図

昨日ちょっと無理させたせいかご機嫌ななめなエル姉さんのために、今日はのんびり目な予定を組まねば。

「お姉ちゃん、あーなるとめんどくさいのよねー・・・」

元々20日に長崎を出航しようと思っていたのが23日に延びたので、ここから長崎までは割とゆったり目に行けそうだ。

ギリギリまで道の駅でのんびりしてから、

西へと出発した。

先ずは給油をしたいのだが、この辺って、

こんなんばっかで価格が一体いくらなのかわけがわからん。

そこで普段頼りにしているgogo.gsで155円というところを見つけて行ってみたが、

177円もするじゃねーの。話が違うと、10リッターだけ入れて去る。それでもこんなシケた客の空気圧チェックを嫌な顔ひとつせずにやってくれたお兄さんには感謝だ。

給油の後は大分市街を抜け、

別府湾沿いの国道10号を西へと進みやって来たのは、

昨年OPENしたばかりの「道の駅たのうらら」だ。

新しい駅でしかも昼時なせいか、月曜なのにクルマがひっきりなしに出入りしていた。営業車の休憩が多かったような。

キレイだがどうも無機質で落ち着かないという今時の新しい駅だった。道の駅というのも10年くらいエイジングを重ねればウィスキーや焼酎のようにまろやかな味わいになるものなのかもしれない。

もう昼時もとっくに過ぎているので、

奥さんが適当に選んで買って来た軽食で済ませた。どれも安いが美味かった。

腹も膨れたところで南下開始だ。

ナビに言われるがままに大分ICからちょいと高速に乗り、

380円払って大分米良ICで下りた。

国道10号をちょっと行ったところに、

この辺にしてはちょっと安めのスタンドがあったので満タンにしてもらい、

犬飼ICから無料の高速に乗った。

ガラガラの道を快調に進み、大野ICで下りた。

そろそろ休憩すっかと立ち寄ったのが、「道の駅おおの」だ。

この駅、敷地内にコインランドリーと、

Aコープがあるという、なかなかに便利そうなところだ。

ここにも芝生広場があるが、

またまたつめてぇー看板が。。

なんでぇなんでぇ、こんなとこに用はねぇーよ!と道の駅の外を歩きだすと、

お隣に「サイクルパークおおの」なるチャリダー向けの施設があり、ちょっとした広場もあった。

どーせここも犬につめてぇーんだろーがよ!と思いきや、

「入ってもいいってよ♪」

なんとマナーさえ守ればOKという有難い一言が一発目に!人の情ってもんに触れ、涙が出た。

サイクルパークおおのさんでちょっと気晴らしさせてもらった後はいよいよ本日のレク第一弾だ。県道26号を10分ほど南下して到着したのが、

沈堕の滝」だ。

こちら「豊後のナイアガラ」とも呼ばれ、室町時代にはあの雪舟が訪れて水墨画のネタにまでしたという名瀑だ。何を隠そうワタクシ、昔から滝が大好物の滝マニアでもあるので名瀑と聞くと寄りたくてたまらないのだが、滝ってのは大抵は山の中にあり、辿り着くまでにクネクネのワインディングを走らないとならない。それはすなわちエルブレにとっては鬼門中の鬼門のため、これまでなかなか訪れることが出来なんだ。だがここは平坦な道のすぐ脇に現れるので、これ幸いと寄ってみたのだ。それにしても沈堕とはすごいネーミングだ。沈んで堕落する。受験生は絶対に来てはならない鬼門なのだろうな。

それでは名瀑に会いに行こうではないか。

失礼して鳥居をくぐり、

水の轟音がする方へと階段を下りる。ちなみに他には訪れる人は誰もおらず、我が家の貸し切り状態だ。

かつてはここに発電所もあったそうだ。そしてエルの機嫌も良くなってきた。

たしかに遺跡感満点だ。

さらにその先へ行くと、激しく水が流れていて水しぶきで全身しっとりする。

さらに先へと行く道がある。

ほぉーーー、それは楽しみだねぇーーー。

そこから数歩行くと、いきなり足元に真っ黒い巨大な蜘蛛がガサガサガサガサ!!と横切り、奥さんが悲鳴を上げた。よく見ると、蜘蛛ではなく蟹だった。あー、びっくりした。

さらにずんずん進むと滝見台があり、いよいよ絶景か!!とその先を見ると、

一滴も水が流れてないんですけど。。。え??どういうこと??

あの絶景看板に「本日休業」とか何とか書いとけよーー。

二人三脚??

絶景は見られなかったが気晴らしにはなったようだ。

お次はそろそろ今日の宿場を目指すが、そこは今日のレク第二弾でもある。

とその前に「道の駅きよかわ」に寄るが、その向かいに気になる店があったので入ってみた。

からあげきよかわ」さんだ。

どうやらかなりの人気店のようで、期待が高まる。

からあげととり天を適当に注文して出来上がりを待つ間に店内を一通り眺める。

ところ狭しと昭和のアイテムが置かれていた。

熱々の出来立てのからあげ&とり天を受け取り、本日最後の目的地を目指す。

日が傾く中でようやく到着したのが、

道の駅原尻の滝」だ。

さあ、本日最後のレクへと行こうじゃないか。

この先で待っていたのは、

「東洋のナイアガラ」こと、原尻の滝だ。

実際に見るとなかなかの迫力だった。

滝見橋なる吊り橋が架かっているので、恐る恐る渡ってみよう。

こえーー。

先代犬の桜は高い所が好きで伊豆の城ヶ崎海岸の吊り橋でもニヤニヤしながら楽しんでいたものだが、エルブレはどうやら高い所が苦手らしくけっこうビビッていた。

吊り橋を渡り切ると、

キリンビールに使われているという大麦の畑があった。

滝の上流には鳥居が建っていた。

さてここいらでレクも終わりにしようか。

今宵のメニューは、

昨日宇和島で買った真鯛のあら煮に、

さっき仕入れたからあげ&とり天に、

久礼で買ったくれ天に納豆と冷奴という、ほぼ茶色一食のラインナップとなった。

あら煮はちょっと甘めでイマイチだったが、からあげ&とり天はしっかりとしたしょうゆ味で実に美味かった。酒がすすみすぎる味だ。次も来ることがあったら確実にリピーターだ。

寝る頃にはうちの周りにはクルマはゼロで、トイレの前に3台ほどお仲間が停まっているのみだった。目の前の通りも少なそうなので屋根裏で寝てみよう。

本日の走行距離:95km

エルのためにゆったり目に、、と言いながら今日もけっこう走ったな。。

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