東大は目指せるもんなら目指した方がそりゃいいだろう

日曜劇場「ドラゴン桜」が感動のフィナーレを迎えた。感動した。またしても福澤さんの戦略にやられてしまった。

感動したと同時に思うのは、ほとんどの人は「ああ俺の(私の)高校時代に、桜木先生と出会っていたらなあ」と心でつぶやいているのでは、ということだ。もちろん私もおそらくひとつ前のパート1の放送時から思っていたと思う。私の場合、中学時代はそこそこの学年順位だったが高校に入った途端にその他大勢となってみるみる成績が下がっていった。どの先生も東大どころか北大に行けとも言わなかった。結局一浪して神奈川の大学に入って前の会社に入り昨年戦力外となって今に至るのだが、もし間違って東大なんかに入っていたらどうなっていたのか。

PIRO4DによるPixabayからの画像

都合の良い考えでは、キャリア官僚になって出世してどこかに天下りか、途中で国政に打って出て先生と呼ばれ、どこか全く関係のないスポーツ協会の会長や大企業の顧問になって遊んで暮らす、という感じだろうか。しかし実際には東大に入れたとしても入るだけで燃え尽きて遊び呆けて授業について行けなくなり、やがてはドロップアウトという方が現実的な気がする。でも東大に入れていたら、少なくとも戦力外通告はもうちょっと先になっていたかもしれない。

キャリアといえば、経産省のこれからをしょって立つような若手官僚2人組が実に姑息な犯罪に手を染めて捕まった。言語道断。しかし実刑になるのか執行猶予がつくのかわからないが、こういう悪知恵の働く輩はいずれほとぼりの冷めた頃にまた新たなビジネスでも立ち上げて成功したりするのかもしれない。

現役時代にも何人か赤門出身の同僚と出会った。皆、さすがに地頭が良いせいか、実に論理的な考えを持っていた。ただ、やはり常人とちょっと違うというか、要するに「不思議ちゃん」が多かった気がする。最後まで一緒の部署に居た後輩君は、頭が良すぎて自分のワールドの言葉とスピードで突っ走るため、私を含めた周囲の凡人がついていけず度々摩擦が生じた。藤井聡太のように周りが思いもよらない手まで考え付くような感じだろうか。そのくせ、彼が海外出張に行く際に、乗る便が羽田発なのに何も疑わず成田に行ってその便が無いことに気づいたりもしていた。そんな漫画みたいなことが現実に起きるのか、と私たちは衝撃を受けた。

また、東大を出ているのにやっている仕事は私たちと同じ、というのが傍から見るとなんて勿体無いとは常に思っていた。何のために猛勉強したんだと。でも、キャリアになって官僚になっても、アホな国会議員のカンペを作らされたり、果ては文書の改ざんをさせられたりして極度のストレスを浴びるよりは一般企業で普通に生きている方が幸せなのかもしれないと、最近は思う。

それでも、受験生や高校1,2年の子たちにはやはり、「目指せるものなら東大を目指した方がより明るい未来があるんじゃない?」と言いたい。早慶なんかのテストに比べればはるかに簡単な問題らしいし。いずれ親の後を継ぐとかのツブシが無い子でそれなりの野望があるのなら、なおさら。

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