2022 早春の九州一周旅 第十八日 長崎は今日は曇りだった

「長崎県営常盤南駐車場」の朝が来た。

どうやら無事に朝を迎えられたようだ。

ロケーションだけ言えば上図の赤丸の方が雰囲気が良いのだが、グーグルマップのクチコミを見て青丸の方に停めて結果的に正解だった。クチコミ通り、22時くらいから数名のスケボー小僧どもが赤丸のすぐ傍でガチャガチャやり始め、0時くらいまで続いていただろうか。スケボー嫌いのブレアだったらパニックになっていたことだろう。やはり情報というのは重要だ。

今朝も水辺の森公園を散歩した。どこまでも広い芝生を元気に走り回れ、朝からご機嫌なエルブレであった。

昨日、土石流被災家屋保存公園の向いの「南島原市深江特産物直売所」で夕食用に焼き魚とお浸しを買っておいたのだが、結局夜はちゃんぽんを食いに行ったので朝食に頂いた。まるで朝食っぽくないメニューとなったが、実に美味かった。「道の駅すいかの里植木」で買ったイチゴの方はイマイチ味が薄かった。

さて今日はこの旅初の「都会観光」に出かけることにする。このためにここの駐車場を停泊地に選んだのだ。私自身は8年前にひとり旅で長崎に訪れて定番は一通りまわっているので、今日は奥さんとエルブレのガイドだ。

駐車場を出発して昨夜食った四海楼の前を通り、ズンズンと張り切って坂を上り、

見えてきたのは国宝大浦天主堂だ。日本最古のキリスト教建築物なので当然世界遺産だが拝観料が1,000円かかりエルブレも居ることでここはスルー。

向かった先はすぐ横にある「グラバー園」だ。ここは幕末に活躍したスコットランド商人のトーマス・ブレイク・グラバーさんらの邸宅があるテーマパークで、建築物内以外は犬も入れる嬉しい施設なのである。

旧グラバー邸
旧グラバー邸
旧オルト邸

どの邸宅も平屋で贅沢すぎるほど広い。死ぬまでに一度はこんなお屋敷に住んでみたいものだ。何がいいって、居間とは別に客人のためだけの応接間が別にあるというのが何ともゴージャスでいい。

当時の外国商人たちはお屋敷からこんな絶景を眺めてアフタヌーンチーなど楽しんでいたのだろう。脳内にはサディスティック・ミカ・バンドの「どんたく」が自然と流れた。

よく見ると昨夜お世話になった駐車場に停まるコンパスも見える。

何故かブレアがやたらと変顔を抜かれていた。

グラバー園を後にし、次なる観光地へ向かうべく坂を下りた。

途中「岩崎本舗」グラバー園店でアツアツの角煮まんをオヤツに頂いた。安定の美味さだった。

次に訪れたのはオランダ坂だ。「こんな急坂だったっけ?」と萎え、途中で引き返した。

次はこれまたベタだが眼鏡橋だ。

川沿いで休憩していると長崎弁丸出しの九州男児から声をかけられた。ゴールデンを飼っているとのことで犬好きらしいが、こりゃダメだろうなと思いきやエルが大人しく触られていた。今日はスタートがクルマ移動ではなく長散歩なので満足して機嫌が良かったようだ。彼の他にも「グラバー園にも居ましたよね」と親子連れから声をかけられた。大体皆さん修学旅行のように同じコースを歩いているようだ。

ベタな長崎観光はこのくらいにしてそろそろ駐車場に戻るべと眼鏡橋を後にした。

途中、オシャレなカフェがあったので休憩がてら寄ってみた。

HafH Nagasaki SAI」というホテルの1Fのカフェのようだった。

さて今日のランチだが、ちゃんぽん&皿うどんは昨夜食ったので、残るはトルコライスだろということになった。

カフェレストランレッケル」だ。

店の外には10人くらい並んでいるような人気店のようで、日本代表キャプテンの吉田麻也推しの店らしい。テイクアウトだと並んでいる客を出し抜けるかなと期待していたのだが、20分以上は待たされた。まあそれでも店内で食うよりかは早かったようだ。

コンパスに戻って車内で頂いたトルコライスは想像以上に美味く、かなり歩いてペコペコになった腹を優しく満たしてくれた。

長崎ベタ観光は結局6kmくらい歩いてしまった。

トルコライスを食い終わったところでようやくお世話になった駐車場を出た。料金は1,800円だった。RVパークよりも安く上がったので、今後適当な場所が見つからない都市部などでは有効な手段だなと認識した。ただじっくりとクチコミをチェックすることが必須だ。

次に向かうは、長崎に来たら絶対に外してはいけない場所だ。

先ずは爆心地を訪問した。

昭和20年8月に思いを馳せているとツカツカとワクチン反対活動をされている女性が寄ってきて、ワクチンがいかに危険かをとうとうと語られた。はたして何十年後かに重大なことが起きる、起きない、どっち?

爆心地の次は平和公園へ。毎年8月9日に必ずテレビで目にする像が迎えてくれた。

エルと睨みあっている赤い上着のお父さんからこの後声をかけられ、北海道での昔の暮らしなどをずーっと語っていたが、結局よく話が見えず何の仕事をされていたのかさっぱりわからなかった。ちなみにこの平和祈念像が爆心地の方を見ている、と教えてくれた。お父さん、家族写真を撮って頂きありがとうございました。

園内にはやたらと猫が

エルブレと同じ「どMIX」の香りがする子が居るなと思ったら、案の定保護犬さんだった。コロ海(ころみ)ちゃん、6歳。どMIX特有の神経質さを絵に描いたような子で、やたらと周囲を気にしていてどうにも落ち着かない様子だった。食も細いらしい。

オヤツは食べてくれた

コロ海ちゃん、お元気で。

最後に浦上天主堂をバックに記念撮影をして長崎市内観光は無事終了した。

観光の後はひとっ風呂浴びに「伊佐山温泉ふくの湯」にお邪魔した。長崎市内から近くしかも日曜ということもあり、かなりの混雑ぶりであまり寛げなかった。コロナ禍であの密はちょっといかがなものかとも思う。

あずましくはなかったがとりあえず汗は流せてスッキリしたところで長崎市内を離れ一路今宵の停泊地へ向かった。

206号から202号を30分ちょっと走ったところにある「道の駅夕陽が丘そとめ」が本日の停泊地だ。

今日は残念ながら曇りだったが天気が良ければ海に沈む夕陽が拝めそうな素晴らしいロケーションの駅だ。

来た時は大型も居なくてツイてるなと思いきや、すぐ近くの自作っぽいハイエーススーパーロングが発電機を焚いていた。離れたところに停めなおそうかとも思ったが、適当な場所が無かったのでとりあえずこのハイエーサーの良心に賭けてみた。幸い20時頃には発電機を切ってくれ、ほっとした。まともな人で良かった。

朝の残りの焼き魚と、イオンモール熊本のイオンで買ったハムで夜は軽く済ませた。しかしこの魚は素晴らしい。東京の居酒屋なら一切れで650円は取れる。やはり直売所と道の駅の物販は魅力的だ。

今宵も雨予報が出ているのでノーポップアップで、昼間の長散歩の疲れのおかげであっという間に眠りについたのだった。

本日の走行距離:35㎞ 徒歩6㎞

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