2022 早春の九州一周旅 第十七日 暗雲立ち込める鬼門の島原から長崎へ移動

道の駅すいかの里植木」の朝が来た。

今日も日中は雨模様という予報が出ている。何とかかわしながら進むしかない。

昨日ヒライで買ったパンパンに太ったいなり寿司に中華スープを朝食に頂いた。

9時にオープンした物販で不知火とゆうべにを購入した。そして奥さんが待ちに待ったいきなり団子。この旅に出る前から食べたい食べたいと言い続けており、昨日の熊本城周辺で買えるだろと思いきや何と軒並み15時くらいで閉店していて買えなかった。質を問わなければイオンなどでも大福や串団子のように普通に並んでいるものだと思い込んでいたのだが、そうじゃなかったのである。半ば諦めていた奥さんだったが、昨夜この駅に着いて「いきなり団子」のノボリが立っているのを見て目がキラリと光り、今朝やっと買えた次第だ。待ち焦がれたいきなり団子の味は、、つぶあんと聞いていたアンコがこしっぽいのがイマイチだが普通に美味しかったとのこと。私はというとまるで惹かれないので口にしていない。

さらば熊本

いきなり団子も食えたところで熊本に思い残すことは無くなり、すいかの里植木を出発して西へ向かった。

予報通り雨がパラつく中、12:05発の有明フェリーにギリギリで滑り込み乗船出来た。この旅4回目のフェリーだ。45分で長崎に着くということで勝手に小さな船を想像していたのだが、クルマスペースも2フロアあるくらいの大きさだった。

例に寄って車内で寛いでいるとあっという間に対岸の多比良港に着いた。長崎上陸である。雨はまだ時折パーっと強く降るくらいでなかなか止んでくれない。

多比良からすぐ国道251号を南下開始した。同じ船に乗っていた10台くらいのバイク軍団がコンパスのすぐ後ろをしばらく着いてきたが、おそらくコンパスの泥煙を全身に浴びまくりだったろう。雨の日のライダーは過酷だ。

また多比良についてやたらと「国見」というサッカー臭漂う文字が目に付くなと思いきや、まさに名門国見高校がある場所だった。国見は長崎ということは百も承知だったが、島原半島とは初めて知った。

さて多比良に着いた頃にはもう13時なので先ずはランチと、奥さんが検索した魚の美味いと評判の「平野鮮魚店」に行ってみた。だが人気の店らしく6台ほどしかない駐車場は満車で、異様に狭い道を通って第二駐車場を目指したがコンパスの図体ではちょっと無理そうなので諦めて再度南下した。無念。

すぐ先に道の駅があるようなので寄ってみた。

道の駅みずなし本陣ふかえ」だ。土曜日の真昼間なのにクルマもまばらでおかしいなと思いきや、なんとレストランと売店は昨年で閉鎖してしまったらしい。何か食おうと思っていたがまたしてもお預けだ。

この駅は1990年の雲仙普賢岳噴火による土石流被害にあった家屋が保存されている公園という側面もあるので、空きっ腹をガマンしながら少し見学させて頂くことにした。

天気のせいもあるが異様に恐ろし気な普賢岳

幸いにして当時は迅速な避難が出来て人的被害は無かったらしいが、あっという間に人工物を飲み込む自然の脅威にあらためて恐怖を覚える。

当時大活躍して勇退したという、懐かしのビッグホーンが誇らしげに展示されていた。やはりいざという時には本格的なクロカンが頼もしい。

お預け中のランチを食うべくネット検索した「ちどり」に行ってみたが、なんと「本日はご予約のみ」という無情な立て札に拒絶され、それならばと再度検索した「かどや食堂」は店の扉は開くのだが店内は薄暗く、声をかけても応答なしだった。ここでようやく「島原は縁が無い」と悟り、まともな昼食は諦めた。しかも予報ではそろそろ止むはずの雨がまだパラついていた。

そろそろ今宵の停泊地をどうするか決めないといけない時刻になった。明日は長崎市内観光をする予定だが、長崎はちょうどよい塩梅の位置に道の駅が存在しない。「道の駅長崎街道鈴田峠」も「道の駅夕日が丘そとめ」も長崎中心部にはちょっと遠くて不便なのだ。RVパークもドンピシャなのが無い。あーでもないこーでもないと悩んだ挙句、車中泊erのカリスマと勝手に仰ぎ参考にさせて頂いている稲垣さんのサイトで紹介されていた一般の駐車場に今宵は泊まることに決めた。

天草の崎津集落から旅のテーマが「潜伏キリシタン巡り」になったはずなのですぐ南の原城跡にも寄りたかったが泣く泣く捨て、一路長崎市内を目指して島原を後にした。

道の駅くしまで出会った宮崎の清水国明似のご主人に勧められた農道「雲仙グリーンロード」を進み、途中で空腹に耐えられずにセブレブに立ち寄った。

屈辱のコンビニオニギリでこの日の貧しいランチを済ませ、長崎を目指して西へ西へと進んだ。本日は観光っぽいのは土石流被災家屋保存公園くらいで、ほぼ移動日となってしまった。ラリーでいえば「リエゾン」だ。

頑張って走っているうちに路面電車の線路が横に出てきて、ついに長崎中心部に入ったと感じた。

今宵お世話になるのは、「長崎水辺の森公園」の隣にある「県営常盤南駐車場」で18時ちょい前に入った。

広くてキレイな芝生広場がある素晴らしい公園だ。これが街の真ん中にあるとは恵まれている。エルブレものびのびと走ったり歩いたりしてリエゾンの疲れを癒していた。

ノーウォシュレットかつ冷たい便座だが、まあまあキレイなトイレもある。

やがて夜の帳が下りて有名な夜景が見られるようになった。

さて夕食だが、昼が悲惨だったのでちょっといいところに行こうと駐車場からちょっと歩いたところにある「四海楼」に繰り出してみた。

入り口には30分待ちとなっていたが、エレベータで上がるとかなりの人数が待っており、結局席に通されるまで45分くらいかかった。

コロナ禍で品数を減らしていたようだが、我々には関係なく定番中の定番のちゃんぽんと皿うどんをチョイス。運よく窓際の席に座れたので夜景を存分に眺めながら美味しく頂いた。

今宵は初の一般駐車場泊なので屋根裏部屋は封印するが、スリリングな夜となるのかどうか。

本日の走行距離:139㎞ フェリー14㎞

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