2022 早春の九州一周旅 第二十日 本土四極制覇あり世界遺産ありの盛りだくさんな一日

はな一」の朝が来た。

朝には雨は上がり、離れと離れの間から九十九島を望めた。こんな風光明媚なところにわざわざ雨の日に泊まるのは悔しいが、致し方ない。

昨夜はこの抜群の環境の中、静かに眠れた。18,000円も払って静かじゃなかったら逆に困るが。

朝から贅沢に檜風呂を頂いた。これで今夜は風呂に行かなくても大丈夫だ。

気づくとこの旅も二十日目だ。楽しい時間というのはあっという間に過ぎる。

昨日はランチに佐世保名物レモンステーキを頂いたので、今日はもうひとつの名物を頂かないわけにはいかない。そう、佐世保バーガーである。

ここの宿には「佐世保バーガー本店バーガーミュージアム」というバーガー屋が併設されていて朝8時から開くことになっている。昨日チェックインの時に「朝8時から買えるのね?」とフロントで聞いたら、「・・うん、、まあ、、8時からは、、、開いてるかなあ。。。」と異常に歯切れの悪く頼りない返事だった。8時に買いに行ってみたらやはり開いてなく、8:05くらいにガチャっとOPENした。どうも長崎はスペイン・ポルトガルの影響を脈々と受けてきたせいか、ラテン国らしい。

スペシャル
チーズエッグ

無事にテイクアウトを離れに持ち帰れた。奥さんは欲張りに全部入りのスペシャル、私はチーズエッグをそれぞれチョイスした。さっそくかぶりついてみると、先ずバンズがフワフワで、全体的にあっさりしていて胃にもたれない感じだった。これは年寄にも優しいバーガーだ。

無事に佐世保名物をやっつけたところで宿をチェックアウトし、北へ向かって出発した。

県道11号を走り、左手にエネオスが出てきたので給油に立ち寄った。LINE登録割引などは無く、169円という微妙な単価での満タン給油となった。

そこから30分ほど走ったところに本日最初の目的地があった。

駐車場から150mほど歩いた先で我らを待っていてくれたのは、

日本本土最西端の碑である。数日前に訪れた本土最南端の佐多岬でリーチをかけていた「本土四極制覇」が、これで晴れてツモ上がりとなったのだ。

「今居るのはここだ」

平日でほぼ貸し切り状態だったこともあるが、素晴らしいロケーションだった。本土最西端からの平戸島や東シナ海を思う存分堪能した後は、海中遊歩道を歩いて駐車場へ戻った。

この旅ではキレイな海をこれまでいっぱい見てきたが、ここの海も負けず劣らずの素晴らしい透明度だった。

四極をコンプリートしたので証明書をもらいに最寄りの矢岳簡易郵便局へ寄った。県道18号から左に入る道が細すぎて最初見逃してしまった。

無事に証明書を頂けたので、次なる目的地へ向かうべく県道18号を北上した。

国道204号に入り、巨大なカブトムシがお出迎えしてくれる「道の駅昆虫の里たびら」で休憩を取った。

道の駅を後にし、県道221号に逸れてしばらく走ったところに次なる目的地があった。

田平天主堂だ。キました、天主堂。こちらは世界遺産の構成施設では無いのだが、大正7年築のレンガ造りの重厚な雰囲気の教会だ。残念ながら内部は公開されていなかったので、外から拝観させて頂いた。

昼が近づいて腹が減ってきたのでランチを摂りにさらに北にある田平港へ向かった。

回転寿司屋にもう一回入りたいという奥さんが検索した「回転寿司横田鮮魚」に入った。有名どころの店に比べるとかなり地味な造りでテーブルも8つくらいしかない小さな店舗だった。タッチパネル式ではあるが、ネタの種類がかなり少ない。

マイ醤油持参

大丈夫か?と不安になりながら、今回は抜かりなく持参したマイ醤油で頂き始めた。大好きなイカはイマイチだったが、地物の本マグロは絶品だった。エビも蒸し・生ともに甘く、アジもノドグロも新鮮で美味かった。さすが魚屋さんがやっている寿司屋だけあって、ネタがとても良い。

調子に乗ると永遠に食い続けそうになるのでほどほどにして切り上げ、向かいの平戸瀬戸市場を覗いてみた。

広大なかまぼこコーナー

せんだい、じゃなくかわちかまぼこというのが平戸の名物らしく、店内にはこれまで見たことないほどの広さのかまぼこコーナーが設けられていた。どうやらここは練り物好きにはたまらない練り物天国らしい。

鮮魚コーナーには安くて美味そうな魚たちがこれでもかと並んでいた。今宵のつまみに良さそうな練り物と刺身を少しだけ買って港を後にした。次はいよいよ「今日の世界遺産」の時間だ。

平戸大橋を渡って平戸島へ渡った。平戸という地名はキリシタンの歴史を即連想するので、否が応でもテンションが上がる。

30分ほど走った先にあるのが、

世界遺産の春日集落だ。先ずはガイドセンターである「かたりな」に寄ると、こちらから頼むまでもなくガイドのおじいちゃんが説明を開始してくれた。

元々は領主だった殿様のトップダウンの命令でキリシタンに改宗させられたと思ったら次は禁教となり、ふざけんな!とそこから密かに神父も教会も無く伝承のみで信仰を続けたこの地の民たちの意地と執念に敬服せずにはいられない。ひととおりの説明を聞いた後で、「かつての教会はどこら辺なんですか?」と質問すると、「それがわかっていないんです」とのこと。ただ丸尾山のあたりでキリシタンの墓が発掘されているのでそこら辺から海までの間のどこかが有力のようだ。おそらくそうなんだろう。

「隣でお茶でも飲んで語り部の話でも」と何度も言われたが遅くなりそうな予感がしたので丁重にお断りして棚田の見学に出かけた。だがその語り部のおばあちゃん3人は95歳とかで当時の信仰を知る生き字引らしく、やはりお会いしておくべきだったかと後悔している。もう次は無さそうだから。

かたりなを出て棚田の傍の駐車場にコンパスを停め、いざ散策に出発。

道の先には潜伏キリシタンの信仰の対象でもあった安満岳が見える。

通りからも棚田が見えるが、クルマが入れない農道をしばらく行った先の丸尾山の上がビューポイントらしいのでさらに歩いて進んだ。

一見立ち入り禁止風のゲートを自分で開けて登山道に入る。

上るにつれ道がどんどん嶮しく細くなって行き、風も強くなる中で最後はかなりの急坂になったため奥さんは「怖い」と山頂目前でギブアップ。ヘタレの奥さんをその場に置き、エルブレを連れてヨロヨロしながらなんとか丸尾山の山頂に辿り着いた。

丸尾山から見る春日の棚田
キリシタン墓の跡地
宣教師はあの海からやって来た

さらに奥まで行くと棚田のビューポイントがあったようだが疲れたのでここいらで春日集落観光を終えて駐車場へ戻り、もう一つくらい教会を見たいので島の東海岸を目指して出発した。

東海岸の歴史的な教会はいくつかあるが、グーグルマップの写真を見て木造の雰囲気が良さそうだった木ヶ津教会へ行ってみることにした。

着いてみると、何か雰囲気が違った。外壁がハウスメーカーのツーバイフォー的な質感で、失礼だが趣が感じられない。

グーグルマップの写真

よくよく見ると上の写真は2012年のものらしい。最近リフォームしたのだろう。失意の中、空き地に停車したコンパスを発進した瞬間「ガン!」と車体の底の方からもの凄い音と衝撃がした。段差で思い切り擦ったらしい。

何か異常が起きないか不安を感じながらこれで平戸島を後にし、国道204号を東へ向かった。

平戸大橋から30分程度東へ走ったところにある「道の駅松浦海のふるさと館」で今宵はお世話になることにした。

広い駐車場にこれまた広い芝生広場があり開放感たっぷりの良さそげな駅だ。

トイレもキレイで、まるで立ち寄り湯の入り口のような雰囲気だ。

物販も19時まで開いていて、売り物も非常に充実している。一晩お世話になるので、せめてもと長崎のジャガイモの焼酎である「じゃがたらお春」を買わせて頂いた。

つまみは田平港で調達したアジの刺身と練り物だ。アジは実に新鮮で良し、練り物もさすがは川内かまぼこ、歯ごたえも良く美味かった。じゃがたらお春は、すっきりしていて奥底に確かにポテトを感じる。しかしながらどちらかというとやはりサツマイモの焼酎の方がまろやかで好みだな。

潜伏キリシタン関連巡りはとりあえず今日で終了だ。他にも行ってみたい教会等はあるのだが、後はもう五島に船で渡るしかないのでまた別の機会にしたい。

じゃがたらお春で気持ちよく酔っぱらいながら明日以降のルートに思いを馳せ、松浦の夜は更けていったのだった。

本日の走行距離:130㎞

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